「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

色々とサバイバルをテーマにした漫画はあるけど、リアリティを追求するとこれに勝る物はなかなかない。
昔は文明と隔絶された状況というのは全くの空想事に感じてましたけど、神戸の震災は割と近くだったので自宅が倒壊して避難していた知人などもいましたし、あり得ない話とも言い切れないですね。

序盤の孤島でのワイルドライフ、後半には島を脱出し、新たに築かれつつある町を巡りながら家族を探す旅となり、大きく雰囲気は変わる。
前半の方がロビンソン・クルーソーっぽい話で好きだが、後半も物語の展開としてはありだなとは思う。

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[投稿:2010-09-06 22:54:36] [修正:2010-09-27 10:22:37] [このレビューのURL]

宮沢賢治の銀河鉄道も好きなんだけど、それはそれで置いておき、松本零士の銀河鉄道を最初に読んだ時は衝撃的だった。
戦艦大和が飛んじゃう例はあるが、宇宙を飛ぶのは宇宙船だと相場は決まっていたからだ。

ただ、今の子どもなどは仮面ライダーが電車に乗って時間旅行しているのをTV特撮で観てたりするだろうから、すでにもう古臭く感じるかもしれませんね。

アンドロメダ編のあと、エターナル編が始まり未完で中断している筈ですが、ヤマトやハーロックをやたら引っ張りだすわ、メーテルはひたすら「そのうち、わかるわ」を繰り返すのみで、こちらは漫画として完全な駄作になってしまっています。
エターナル編に限れば0点クラスの出来。

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[投稿:2010-09-21 21:16:58] [修正:2010-09-27 10:21:55] [このレビューのURL]

8点 BECK

漫画でロックバンドが出てくると、大概アイドル的な描かれ方している物ばかりだが、BECKの場合は妙にリアリティがある。
物販で頑張らないと交通費にすらなりませんしね。

単なるバンド成功談に終わらず、ルシール、SG、飼い犬のベックといったミステリ要素もあり、その謎は最終回に向けて徐々に解けていく。
メンバー全員が見た夢も変にオカルトにはならず、インスピレーションに繋がっている。
本筋はしっかりしていながら、知らなくても差し支えはないパロディやオマージュが散りばめられている。

う?ん、難クセつけるならDevils' wayかな。
レノンにしろフレディにしろ、死後にメンバーが音重ねて新曲出したけど、出来を考えると、口頭で数フレーズだけというのはちょっと無理があったかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-24 19:14:52] [修正:2010-09-24 19:14:52] [このレビューのURL]

今の時代の漫画やアニメで「突然女の子が現れて同居する羽目になる」という話はほとんどお約束の展開であるし、現実的にも結婚していない男女が同棲しているのはそう珍しい事でもない。
もっと後ろめたかった時代、男女の同棲をテーマに2つの漫画が描かれた。ひとつは上村一夫の「同棲時代」でもうひとつがこの「赤色エレジー」である。

同棲時代がリアルな劇画であるのに対し、赤色エレジーは明確なストーリーもなく日常的な間のコラージュである。
外に出かけると、頭がなく首からインク撒き散らしながら歩いている友人だとか、自分の首を放り投げている大道芸人の呼び込みだとか、主人公の2人以外はファンキーなキャラクターしか出てこない。

林静一は74年からロッテのCM「小梅」シリーズのアートディレクションを担当し、どこか竹久夢二に似た物憂げな和服美人の顔はすっかりCMの顔になった。
以降はCM、絵本やイラストレーションの仕事が中心になる。

余談であるが同名のレコードをヒットさせたあがた森魚によって「僕は天使ぢゃないよ」というタイトルで映画化もされている。
大瀧詠一・鈴木慶一といった音楽の大御所も参加し、びんぼうダンスなどは何でこの時代にこんな斬新な事やってるんだろうと思える。一見の価値があります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-24 00:51:56] [修正:2010-09-24 00:51:56] [このレビューのURL]

2006年公開の映画も散々な評価に終わったようだが、原作漫画はもともと妖怪ヒーロー物として、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」やアニメの「妖怪人間ベム」に匹敵する位のポテンシャルを持っていたのではないだろうか。
全体的にダークな雰囲気ではあるが、主人公の行動はユーモラスであったり、時として泣ける話もあったりする。
ただこれまであまりクローズアップされなかった背景として、例えば肉玉を見ない為に目を潰したりと、子どもが読むには残酷な描写があったりするのがネックだったのかもしれない。

「漂流教室」以降のSF作品、ギャグ漫画としての「まことちゃん」、「神の左手悪魔の右手」などのホラー作品などの知名度の陰に埋没してしまった逸品だと思う。

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[投稿:2010-09-23 22:33:38] [修正:2010-09-23 23:14:00] [このレビューのURL]

アニメもありますがほとんど別物です。
人類と、高い知能を持った昆虫種族のギドロン、ギドロンが人類を改良して作り出したミクロイド達の戦い。後半は、世界中の昆虫が一斉に人類に襲いかかりパニック物として描かれています。

ヤンマの兄ジガーはギドロン側につき、ヤンマと行動を共にするアゲハはジガーの婚約者と、一筋縄ではすまない愛憎関係が成り立っています。

マナブの好きになった女の子がギドロンに摂り付かれ、マナブは彼女ごとギドロンを倒すのだけど、今の漫画だと大概死亡フラグが立つのは初めからどうでも良いキャラ扱いされていて、こんな悲惨な展開ってない。

手塚治虫という古典ですけど、今読んでもパニックSF物として面白いんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-20 15:39:42] [修正:2010-09-20 15:39:42] [このレビューのURL]

幕末と竜馬について一番わかりやすい漫画ではないだろうか。
一部フィクションも入ってはいるが、時代背景としてうまく活かされている。
登場人物が皆、実際の写真に似せて描いてあるのも面白い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-20 14:32:41] [修正:2010-09-20 14:32:41] [このレビューのURL]

藤原カムイはこの作品より以前のH2Oやチョコレートパニックの頃、漫画ブリッコなどのエロ雑誌においてニューウェーブな作品を発表していた。
知る人ぞ知るという感じだったから、ドラゴンクエストの漫画化なんて話になった時は「大衆に迎合した」なんて不満をもらす声も一部から聞こえた。
まぁ、あれです。密かに掘り当てた宝の地図が大っぴらになったという、ファンの我侭な独占欲の心理なんですけど。

しかし、メジャーの世界に行ってもやはり藤原カムイは凄かった。
それまではストーリー展開といった物よりも、感性を直にぶつけてくる作家だったが、一般受けするセオリーを踏まえながらも、カムイさんらしさが出ている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-20 12:47:44] [修正:2010-09-20 13:38:42] [このレビューのURL]

話自体はベタな展開かもしれないが、画も見やすく、何より裁判員制度に関して非常にわかりやすく説明されている。
読み応えはあるのでもう少し続けて欲しかったが、5巻で終了は残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-19 08:52:32] [修正:2010-09-19 08:52:32] [このレビューのURL]

よく続いたなというか、もちろん美術品としてのネタはいくらでもあるだろうけど、これだけ広範囲なジャンルにわたっての下調べは半端じゃないと思う。
まぁブラックジャック的なのはご愛嬌。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-18 21:31:14] [修正:2010-09-18 21:31:14] [このレビューのURL]