「lilly」さんのページ

総レビュー数: 27レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月03日

一言でいえば、懐かしかったですね。

あんなにいい娘じゃないけど、
私も学生時代はどちらかというと爽子タイプの人間でした。
どう声をかければわからないとか、誤解を生むとか。
最初のうちは、あの頃を思い出してしまいましたね。
だから、最初のうちは、爽子がそこまで人気なのが不思議だったりしましたけど(笑)。

そんな観点から、
風早に対しても、なるほどな?とどこかで思っていました。
男女全員に好かれる人なんて、たぶんいない。
風早タイプも、誰かひとりぐらいには嫌われていてもおかしくない。
でも、好きな人が誰にも嫌われていないように見えるのは、わかる気がするんです。明るくて優しければなおさら。
私もかつて、同じように好きな人に想ったのを思い出してしまいました(笑)。


最初から、なんとなくですが、
学生時代の三年間を描くのかな?とは思ってました。
少女漫画の学生漫画では、これまで読んだ中では結構そういうものも読んでいたので。

ただ、確かにほかの方のおっしゃる通り、
想いが届いた時点で、作品を終えるべきだったというのもわからなくもないです。
と思うのは、想いが届く前と届いた後は、話の流れが当然ながら変わってくるわけで。

個人的に、episode44.と50.は、分けて番外編で掲載したほうが自然だった気もします。(あくまで個人的な感想ですが)


好きな作品なので、この先もしばらく読みたいとは思うのですが、
「大人の事情でやってます」というのがわかるのだけは避けてほしいですね。


タイトル「君に届け」も秀逸なタイトルだと思うのですが、
久々に面白い少女漫画を読んだなあ、と満足している自分がいます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-14 16:24:35] [修正:2011-05-14 16:24:35] [このレビューのURL]

小学三年の時、
初めて買ってもらった漫画でした。
(14巻まで出てた頃)
この漫画を手に取ると、
小学三年から四年の頃が自然と浮かんできます。

おっしゃる通り、
5巻までと6巻からで世界観が変わります。
5巻までは昭和の雰囲気を感じる自伝的な漫画であり、
6巻以降はフィクションの世界が強くなったり(ハワイに行く話など)、個性的なキャラクターが確立されたりと、近年のスタイルになっていっている印象です。

どっちか好きかは、その人によって分かれるところかも。

近年もりぼんで時々掲載しているのは、
国民的漫画(アニメ)の強さを感じると同時に、
今もまる子ちゃんに頼らざるを得ないりぼんのある種の弱さも感じてしまいますね。



個人的にこのコミックスでは、
まる子ちゃん本編も好きですが、「ほのぼの劇場」(ではない短編も)のほうが好きだったりします。
巻数を重ねるごとに減っていくのが残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-25 10:46:10] [修正:2010-09-25 10:46:10] [このレビューのURL]

原作に割と忠実だと思います。
この作品、映画とドラマにもなりましたが、
漫画版は映画やドラマ以上に原作に忠実な印象。

原作小説を読むなら、この漫画を先に読んでもいいかも。
(小説がダメな意味じゃなく)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-23 23:14:45] [修正:2010-09-23 23:14:45] [このレビューのURL]

'04年に、
図書室で取り扱っていたので読んだのが最初。
映画になる一年前です。

この漫画は、少女漫画というよりは女性漫画でしょうね。
矢沢さんも、
りぼんは少女誌で、恋愛の「いい部分」を書こうと意識していたが、Cookieは女性誌なので、それなりに恋愛を経験している人も多いだろうから、恋愛の「汚い部分」を描いた、というようなことを言っていた記憶があります。

周囲の経験談からすると、
付き合う異性をころころと変えてしまう人って身近にいたので、
別に奈々(ハチ)を強く非難する気はあまりないです。
「そ?いうひといるよね?」という感じで^^;

ただ、ブレイクしてから近年、
Cookie(集英社?)側の「どうにかして延ばしたい」という思惑も見え隠れしそうな引き伸ばしは、賛同しかねるところはありますね。
少し進んではそこで止まって延々と話が続き、また少し進んではそこで止まって延々と……という流れは、読者視点からすると非常に読みづらく感じるし、
下手すれば読者(ファン)離れをも引き起こすのでは?とは思います。

終わりが見えない漫画ではありますが、
矢沢さんが休止せざるを得なかったのが残念ではあります。

漫画が再開して、
どう決着をつけていくのか楽しみではあるけど、しばらく終わらないだろうな…^^ゞ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-03 22:21:13] [修正:2010-09-03 22:21:13] [このレビューのURL]

Cookie連載の四コマ作品であり、
世界は結構シュール。
少女漫画の絵ですけど、
少女漫画というくくりの世界ではない(笑)。

一般的に通ずる笑いなのかはわからないけど、
この世界は個人的にとても好き。
Cookieを読む際は一番最初に目を通すほど好きな漫画です(笑)

広く勧められる漫画ではないと思いますが、
「シュールな笑いが好き」
って人は、一度読んで損はしないと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-26 00:35:51] [修正:2011-12-26 00:35:51] [このレビューのURL]

10点の基準
「漫画というメディアを超え魂を揺るがし、人生に影響する作品」
と言ってしまえば確実に大げさなんですけど、
女性漫画として久々に楽しませてもらったので10点で。

遊知やよみ作品はCookie連載物しか知らなかったのですが、
文庫本のページを開いて
「初期だなあ」と変な実感。
1巻あたりだとやはり絵柄が大きく違いますね。


老舗和菓子屋あたりには縁はないのですが、
京都でご高齢者と接する日々を過ごしているもので、
そういう意味では
「京ことばの使い方が絶妙」だと思いましたね。
方言を全面的に取り入れると、妙な違和感が出てくるのはしょうがないとある程度割り切っているのですが、
この作品は特に違和感なく読めました。
若い人がここまでの言葉を話すのかと問われればわかりませんが。


老舗和菓子屋の娘三人(雛、あられ、ハナ)が主役で、
語り部は三女のハナ。
三人ともそれぞれに個性を持っていて、
それぞれの葛藤と恋愛模様が印象的でしたね。

雛の場合、
彼女の性格と、「のれんを守る」ことを意識する背景柄や相手(桧山)の婚前の女性関係(市雀)のしがらみなど、
現代物と言うよりは時代物を読んでいるような感覚でした。
彼女と桧山の結婚の話がたぶん一番ドキドキした。

対してあられの場合、
相手が信頼されている相手(健司)なので、雛よりライトに楽しめました。
あられと健司の会話はもう夫婦漫才みたいな感じですしね(^_^)
比較的のほほんとしているので、
朝帰りしてしまう場面がスパイスになっているのがよかった。

ハナの場合、
中学生から高校生に年齢が変わる頃で、
相手である庵も転校を境に「少年」から「青年」へと変わり、
他の姉二人とはまた違う、
彼女の場合はそのまま「少女漫画の恋愛模様」を楽しませてもらいました。

ハナの相手候補として、庵と壬生が出てくるんですけど、
個人的には壬生のほうが好きなんだけどなあ……(笑)
健気なのが泣かせます(^_^;)
6年後の大人になってからも報われない壬生君(^_^;)
頑張って壬生君!と思わず言ってしまいそうになる(笑)



雛とあられは特に子ども時代の境遇に苦しめられ、そこから解決策を見つけ出すのですが、
最終話である6年後、
自分の子どもに同じように接してしまうあたり、考えさせられるけども、たぶん、そういう人っていてもおかしくないのだろうなと。
自分だったらどうなんだろうな、と考えてしまいました。
締め方としては好きです。


多分読む年代でまた感想が変わってくる作品なのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-26 00:28:31] [修正:2011-12-26 00:28:31] [このレビューのURL]

漫画読んで泣くなんて、基本的にはない人間なんですが、
この漫画読んで、正直泣く場面が何回かありました。
第一話の時点でダメでしたからね。^^;

私は学生卒業して数年たちますが、
社会人にも当てはめることが出来るんじゃないかなあと思うんですよね。
先生は上司に当てはめて、
先輩は教えてくれる人に当てはめて、
大介や陽万里などは身近で応援してくれる人に当てはめて。

ある程度厳しい環境で、
だけど周りにはいい人もいて、という環境だったからそう思ったのかもしれませんが。^^ゞ


ブラスバンドに限らず、学生時代に何かしら部活動をした人や、
何か、頑張ってることをしていると自分で思える人は、
一回読んでたぶん損はしないと思います。


現在六巻まで読みましたが、
つばさと大介が恋愛方向に転ぶところが想像できないですね。

どう展開していくのかも楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-21 09:38:07] [修正:2011-09-21 09:38:07] [このレビューのURL]

水沢めぐみの初期作。

水沢めぐみの作品を次作「姫ちゃんのリボン」以降しか知らない人は、
読んでたぶん印象が違うと思ってもおかしくないと思う。

既存するご意見と一緒のようになりますが、
「チャイム」までと「姫ちゃん」以降で、作風が結構大きく変わるんですよね。
姫ちゃんの大ヒットでその後の水沢さんの作風は確かに幼児化したと思います。


この作品の特徴は、中学三年生の一年間を、友情と恋愛を軸に描いたもので、少女漫画の典型的パターンでもあると思うのですが、
近年の少女漫画で見られなくなった作風でもあるので、逆に新鮮に感じるところもあります。

親友が好きな人と同じ人を好きになった主人公の苦悩が中心で、
起承転結がはっきりしているので、読みやすい作品であると思います。
主人公の大事にする写真のエピソードも好印象。


水沢作品を読むなら、ぜひ一度読んでもらいたい作品でもあります。



余談。

そんな私は、主人公・朝子の妹である、1988年生まれのももりん(生後数ヵ月の赤ちゃん)と同い年でした。(笑)
最初に見た時はちょっと笑ってしまった。(笑)
でも、朝子たちは1974年から1975年生まれなんですものね。そりゃそうか、と納得してしまいました。(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-31 22:19:03] [修正:2011-08-31 22:19:03] [このレビューのURL]

中学の時、図書室の本棚に手塚作品が置いてあって、
「ブラックジャック」や「火の鳥」などはカウンター内の漫画コーナーに置いてあったんですが、
この「メトロポリス」は普通の本棚の間にひっそり入っていました。

そこで読んだのが初めてです。

個人的に、手塚作品で一番好きな作品ならこれをあげると思う。
周りにも「え?」と聞き返されますが、こればかりは好みなのでしょうがない。(笑)
読んだ時、SF作品描いてみたい!と思ったほどだったんで。(笑) 無謀すぎますね。(笑)


何も考えずにこの作品を読んでほしいと思う。
そのほうがたぶん楽しめると思うから。

漫画が発表された年が1949年。
この年にこの世界を描いたことだけでもすごいと思う。
この漫画に対する評価が高いのは、この気持ちと、自分の思い出基準ですかね。


このメトロポリスは、後年手塚作品を代表する作品となる鉄腕アトムとも世界が近いところがありますが、

メトロポリスの主人公・ミッチイ、
公式サイトによれば

「ミッチイ自身もアトムの母親役で『鉄腕アトム』シリーズに登場したりもします」

「なお、彼女はアトムの原型となったばかりか、『リボンの騎士』のサファイヤのモデルともなりました」

とのことで
(http://tezukaosamu.net/jp/character/746.html)

いや、すごいよミッチイ。

と、その一言でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-26 23:14:28] [修正:2011-08-26 23:14:28] [このレビューのURL]

天ないとNANAのちょうど中間点に位置する印象がありますね。

初期の画風はまさに天ないそのもの。
スドーザウルスのぬいぐるみも出てくるし、翠と晃も出てくるし。(笑)

登場人物が成長するということなんでしょうが、
初期からどんどん物語が進むにつれて、世界が変わっていきます。
笑う要素がなくなっていき、「夢に向かう苦悩」が強くなり、その中で、ツトムの実果子に対する思いや、バディ子と歩の勇介を巡る三角関係など、恋愛面が絡んでいき、
個人的には「少女漫画」というよりは「女性漫画」としての印象が強かったりします。

掲載誌がりぼんはある意味間違っていた気もしますね。


NANAは多分ご近所の延長線上のところもあるのかもしれないけど、
NANAの場合はドラッグやセックスなどの要素が絡み、人を選ぶところが強いことに対し(NANAの場合、ある意味「中二病」のような感じもします)
ご近所の場合は、その点まだ人に受けやすいのかも。


でも、矢沢あいがりぼんに残らなかったのは必然でしょうね。

矢沢あい漫画を読むと、そのことを強く思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 16:28:35] [修正:2011-07-09 16:28:35] [このレビューのURL]

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