「lilly」さんのページ

総レビュー数: 27レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月03日

Cookie連載の四コマ作品であり、
世界は結構シュール。
少女漫画の絵ですけど、
少女漫画というくくりの世界ではない(笑)。

一般的に通ずる笑いなのかはわからないけど、
この世界は個人的にとても好き。
Cookieを読む際は一番最初に目を通すほど好きな漫画です(笑)

広く勧められる漫画ではないと思いますが、
「シュールな笑いが好き」
って人は、一度読んで損はしないと思います。

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[投稿:2011-12-26 00:35:51] [修正:2011-12-26 00:35:51] [このレビューのURL]

10点の基準
「漫画というメディアを超え魂を揺るがし、人生に影響する作品」
と言ってしまえば確実に大げさなんですけど、
女性漫画として久々に楽しませてもらったので10点で。

遊知やよみ作品はCookie連載物しか知らなかったのですが、
文庫本のページを開いて
「初期だなあ」と変な実感。
1巻あたりだとやはり絵柄が大きく違いますね。


老舗和菓子屋あたりには縁はないのですが、
京都でご高齢者と接する日々を過ごしているもので、
そういう意味では
「京ことばの使い方が絶妙」だと思いましたね。
方言を全面的に取り入れると、妙な違和感が出てくるのはしょうがないとある程度割り切っているのですが、
この作品は特に違和感なく読めました。
若い人がここまでの言葉を話すのかと問われればわかりませんが。


老舗和菓子屋の娘三人(雛、あられ、ハナ)が主役で、
語り部は三女のハナ。
三人ともそれぞれに個性を持っていて、
それぞれの葛藤と恋愛模様が印象的でしたね。

雛の場合、
彼女の性格と、「のれんを守る」ことを意識する背景柄や相手(桧山)の婚前の女性関係(市雀)のしがらみなど、
現代物と言うよりは時代物を読んでいるような感覚でした。
彼女と桧山の結婚の話がたぶん一番ドキドキした。

対してあられの場合、
相手が信頼されている相手(健司)なので、雛よりライトに楽しめました。
あられと健司の会話はもう夫婦漫才みたいな感じですしね(^_^)
比較的のほほんとしているので、
朝帰りしてしまう場面がスパイスになっているのがよかった。

ハナの場合、
中学生から高校生に年齢が変わる頃で、
相手である庵も転校を境に「少年」から「青年」へと変わり、
他の姉二人とはまた違う、
彼女の場合はそのまま「少女漫画の恋愛模様」を楽しませてもらいました。

ハナの相手候補として、庵と壬生が出てくるんですけど、
個人的には壬生のほうが好きなんだけどなあ……(笑)
健気なのが泣かせます(^_^;)
6年後の大人になってからも報われない壬生君(^_^;)
頑張って壬生君!と思わず言ってしまいそうになる(笑)



雛とあられは特に子ども時代の境遇に苦しめられ、そこから解決策を見つけ出すのですが、
最終話である6年後、
自分の子どもに同じように接してしまうあたり、考えさせられるけども、たぶん、そういう人っていてもおかしくないのだろうなと。
自分だったらどうなんだろうな、と考えてしまいました。
締め方としては好きです。


多分読む年代でまた感想が変わってくる作品なのかもしれません。

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[投稿:2011-12-26 00:28:31] [修正:2011-12-26 00:28:31] [このレビューのURL]

漫画読んで泣くなんて、基本的にはない人間なんですが、
この漫画読んで、正直泣く場面が何回かありました。
第一話の時点でダメでしたからね。^^;

私は学生卒業して数年たちますが、
社会人にも当てはめることが出来るんじゃないかなあと思うんですよね。
先生は上司に当てはめて、
先輩は教えてくれる人に当てはめて、
大介や陽万里などは身近で応援してくれる人に当てはめて。

ある程度厳しい環境で、
だけど周りにはいい人もいて、という環境だったからそう思ったのかもしれませんが。^^ゞ


ブラスバンドに限らず、学生時代に何かしら部活動をした人や、
何か、頑張ってることをしていると自分で思える人は、
一回読んでたぶん損はしないと思います。


現在六巻まで読みましたが、
つばさと大介が恋愛方向に転ぶところが想像できないですね。

どう展開していくのかも楽しみです。

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[投稿:2011-09-21 09:38:07] [修正:2011-09-21 09:38:07] [このレビューのURL]

水沢めぐみの初期作。

水沢めぐみの作品を次作「姫ちゃんのリボン」以降しか知らない人は、
読んでたぶん印象が違うと思ってもおかしくないと思う。

既存するご意見と一緒のようになりますが、
「チャイム」までと「姫ちゃん」以降で、作風が結構大きく変わるんですよね。
姫ちゃんの大ヒットでその後の水沢さんの作風は確かに幼児化したと思います。


この作品の特徴は、中学三年生の一年間を、友情と恋愛を軸に描いたもので、少女漫画の典型的パターンでもあると思うのですが、
近年の少女漫画で見られなくなった作風でもあるので、逆に新鮮に感じるところもあります。

親友が好きな人と同じ人を好きになった主人公の苦悩が中心で、
起承転結がはっきりしているので、読みやすい作品であると思います。
主人公の大事にする写真のエピソードも好印象。


水沢作品を読むなら、ぜひ一度読んでもらいたい作品でもあります。



余談。

そんな私は、主人公・朝子の妹である、1988年生まれのももりん(生後数ヵ月の赤ちゃん)と同い年でした。(笑)
最初に見た時はちょっと笑ってしまった。(笑)
でも、朝子たちは1974年から1975年生まれなんですものね。そりゃそうか、と納得してしまいました。(笑)

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[投稿:2011-08-31 22:19:03] [修正:2011-08-31 22:19:03] [このレビューのURL]

中学の時、図書室の本棚に手塚作品が置いてあって、
「ブラックジャック」や「火の鳥」などはカウンター内の漫画コーナーに置いてあったんですが、
この「メトロポリス」は普通の本棚の間にひっそり入っていました。

そこで読んだのが初めてです。

個人的に、手塚作品で一番好きな作品ならこれをあげると思う。
周りにも「え?」と聞き返されますが、こればかりは好みなのでしょうがない。(笑)
読んだ時、SF作品描いてみたい!と思ったほどだったんで。(笑) 無謀すぎますね。(笑)


何も考えずにこの作品を読んでほしいと思う。
そのほうがたぶん楽しめると思うから。

漫画が発表された年が1949年。
この年にこの世界を描いたことだけでもすごいと思う。
この漫画に対する評価が高いのは、この気持ちと、自分の思い出基準ですかね。


このメトロポリスは、後年手塚作品を代表する作品となる鉄腕アトムとも世界が近いところがありますが、

メトロポリスの主人公・ミッチイ、
公式サイトによれば

「ミッチイ自身もアトムの母親役で『鉄腕アトム』シリーズに登場したりもします」

「なお、彼女はアトムの原型となったばかりか、『リボンの騎士』のサファイヤのモデルともなりました」

とのことで
(http://tezukaosamu.net/jp/character/746.html)

いや、すごいよミッチイ。

と、その一言でした。

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[投稿:2011-08-26 23:14:28] [修正:2011-08-26 23:14:28] [このレビューのURL]

天ないとNANAのちょうど中間点に位置する印象がありますね。

初期の画風はまさに天ないそのもの。
スドーザウルスのぬいぐるみも出てくるし、翠と晃も出てくるし。(笑)

登場人物が成長するということなんでしょうが、
初期からどんどん物語が進むにつれて、世界が変わっていきます。
笑う要素がなくなっていき、「夢に向かう苦悩」が強くなり、その中で、ツトムの実果子に対する思いや、バディ子と歩の勇介を巡る三角関係など、恋愛面が絡んでいき、
個人的には「少女漫画」というよりは「女性漫画」としての印象が強かったりします。

掲載誌がりぼんはある意味間違っていた気もしますね。


NANAは多分ご近所の延長線上のところもあるのかもしれないけど、
NANAの場合はドラッグやセックスなどの要素が絡み、人を選ぶところが強いことに対し(NANAの場合、ある意味「中二病」のような感じもします)
ご近所の場合は、その点まだ人に受けやすいのかも。


でも、矢沢あいがりぼんに残らなかったのは必然でしょうね。

矢沢あい漫画を読むと、そのことを強く思います。

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[投稿:2011-07-09 16:28:35] [修正:2011-07-09 16:28:35] [このレビューのURL]

NANAがメディアブレイクした時、
奈々は翠のようであり、
ナナは実果子のようである、とテレビで評している人がいた。

その時「天ない」も「ご近所」も読んだことがなかったので、
「ほう、そうなのか」とただ単に思っていたんですが、
今思えば、
翠は奈々ではないし、
実果子はナナではない。
読んだ人の大方はそう思うのではないかと思うのですが……


「天使なんかじゃない」は、
たぶん、今の矢沢あいは描けない作品なんじゃないかと思う。

高校の三年間を生徒会で過ごした主人公とその仲間たちの物語は、
少女漫画らしくピュアで、
読んでいて気持ちがよくなるほどまっすぐで。
今のりぼんでも違う作風なんだろうなあ。

個人的にこの頃の矢沢あいの画風はとても好き。


こんな高校生活を過ごす人ってそんなにいないと思うけど、
「こんな高校生活を過ごしたい(過ごしたかった)」と思える、
典型的な少女漫画として楽しめる作品だと思っています。
そういう作品って貴重じゃないかと個人的に思ったりする。

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[投稿:2011-06-14 13:43:11] [修正:2011-06-14 13:43:11] [このレビューのURL]

きっと青山さんにとって「キッド(快斗)」は特別な存在なんだろうなあ
と、これと「コナン」を合わせて読むと強く思ったりします。
最初、コナンの16巻を読んだときは感動すらしました。(笑)


「コナン」シリーズのキッドのファンなら、
「まじっく快斗」の快斗はきっと衝撃を受けるかな(笑)


コナン初期からもだいぶ絵が変わったなあと思っていましたが(最初、少女漫画のような画風でしたし)、
まじっく快斗と近年のコナンを見比べると、絵の違いは瞭然。
その違いは、まじっく快斗の3巻までと4巻でも大きく出ています。

まじっく快斗として読むなら3巻までかなあ、とどことなく思いますね。
4巻(以降)はコナンのエピソードとして読むのが正しいのかなと。

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[投稿:2011-06-09 15:26:26] [修正:2011-06-09 15:26:26] [このレビューのURL]

年齢によって「コナンの思い入れの強い時期」というのは違うのだと思う。

私は開始時から映画「世紀末の魔術師」ぐらいまでのコナンの世代です。
それを超えたら、ただ単に興味がなくなりましたね。

おっしゃる方がいましたが、
「子ども向け」と割り切ったほうが楽しめると思います。
思春期を超える時期で興味がなくなるのは自然なのかなと。
だから、ある程度の年齢で離れるのは自然だと思います。


掲載作品として見るなら、
ある程度の時期で見切りをつけたほうが、締まった気がしますね。
すでに「終わる時期」を見過ごしてしまっている気がします。もちろん大人の事情等も大きいと思いますが。

巻数でいえば、こち亀に並んでもおかしくなさそう。

終わるときにどう終わるのかがちょっと気になります。

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[投稿:2011-06-09 15:07:10] [修正:2011-06-09 15:07:10] [このレビューのURL]

途中までしか読んでいないので、また感想が変わるかもしれません。


NANAを読んだ後に読むと
「こういうファッションが好きなのかな」
と思う。

ファッションにしても、恋愛にしても、
結構特殊な世界だと思うので、好きな人は好きだと思うし、受け付けない人は受け付けないかもしれません。

自分はどっちでもない人間で、ただ客観的に読んでいる感じでした。
なんて言うんでしょうかね、道端で変わった格好している人を見て、その人の行く先の出来事を知る、みたいな感じだったのです。
それは多分、自分とは世界が明らかに違うから。
紫は世界にどんどん染まっていきますが、たぶんそういうほうが珍しいんだと思う。


「ご近所物語」との世界がリンクしているので(実果子の妹が出てくるなど)、
「ご近所?」と合わせて読むとたぶんもっと面白いのかも。
読んだことがなかったんですが、ちょっと読んでみたくなりました。


でも、実和子と嵐はまだ許せるとしても、
ジョージとイザベラが高校生は、明らかに詐欺だと思う。(笑)

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[投稿:2011-06-09 13:37:58] [修正:2011-06-09 13:37:58] [このレビューのURL]

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