「即身仏」さんのページ

総レビュー数: 106レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月22日

画やストーリー設定は確かに荒い。荒いんだけどこの漫画に対する熱意というものが感じられるのは非常に好感が持てる。それが無かったら分不相応の漫画として酷評されてたと思う。
絶望感も確かにあるけど、「GANTZ」の現時点連載中のカタストロフィ編や「度胸星」の火星探査員スチュアートと高次元体・テセラックとの死闘、プレイステーション2のホラーゲーム「SIREN(サイレン)」の半端無い絶望感と比較してもちょっと足りなく感じる。しかし、作者の頑張り次第ではそれらに肩を並べられる作品になる可能性は充分あると思うので、これからに期待できる作品であると思う。

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[投稿:2011-01-01 11:40:32] [修正:2011-01-01 11:40:32] [このレビューのURL]

画風も濃いわ凄惨な描写も多いわと、一見さんお断りの漫画ですが、描いてある内容自体は歴史やその時代にいた人物の描写に対して真摯な姿勢で描いているのは好感が持てる。が、前述した通り読むのが非常に重たい漫画であるのは否めない。そういう意味では惜しい漫画。

7点に修正。

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[投稿:2010-11-04 19:09:23] [修正:2010-12-11 22:27:44] [このレビューのURL]

剣が両刃の剣とか化獣等の攻撃方法(ビーム)がちょっと画一的・テンプレート化ながらも、キャラクターに関しては海賊スイートマドンナ等面々のキャラクター設定が実にしっかりと掘り下げて描写されていたのが印象的で、個人的なお気に入りのキャラクターは海賊クロウバードのキャプテン・グラフ。いっつもロバーツにおちょくられ、部下達にも何だか放っておけないと思われてる三枚目なキャラクターながらも、やる時はやるといった男らしさが良かった。

個人的には米原秀幸氏の作品の中では一番の作品だったと。

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[投稿:2010-10-20 23:32:23] [修正:2010-11-20 20:47:05] [このレビューのURL]

全巻まで揃えましたが、残念な事に紛失。でも、買った事自体は全く後悔していない。そんな良作。

ますびこと須藤真澄氏が個人で行ったり担当と行ったりしてお散歩を楽しんでるという、ただそれだけの漫画ですが、。大体の場所が東京近郊のお話なので工夫を凝らして書いてたり、ゆるゆるながらもこれが実に楽しそう。どれも楽しい話ばかりなのですが、何気にドクター中松や故ジャイアント馬場氏と会ったお話なんかもあり侮れません(笑)個人的に衝撃的だったのは、河内音頭が関東で激しい踊りな事でしょうか。

最終巻での裏話なんかもほほえましく、ますびさんってば本当に頑張ってたんだなぁ、と感心しました(笑)

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[投稿:2010-09-22 23:35:36] [修正:2010-11-05 18:42:26] [このレビューのURL]

同じ掲載紙のひだまりスケッチは美術学校を舞台にした日常系漫画に対し、GAは美術学校を舞台にした美術漫画です。

美術漫画らしく実ににぎやかな色彩ですが、その分ちょっと目が疲れます(笑)でも、キョージュ初め(笑)、登場人物達は学園生活をエンジョイしながらも自分の進むべき道を進もうとしている点が眩しいです(苦笑)

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[投稿:2010-09-23 02:43:13] [修正:2010-11-03 23:39:21] [このレビューのURL]

読んでいて、ほっとする日常系の漫画。
宮子・吉野家先生を除く登場人物の何気ない行動が我々がいわゆる「それやっちゃうよね」「あるある」と思っちゃうリアクションなのが可愛らしいく、読んでいて思わずニヤリとしてしまう。大阪の人である乃莉の関西人リアクションが関西人の自分でも納得の出来だったりします(笑)

現時点では、どうも時間の進み方が遅くなっているのはどうかとも思いますが、作者がどういう風にケリをつけるのか楽しみにしております。

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[投稿:2010-11-03 23:31:53] [修正:2010-11-03 23:31:53] [このレビューのURL]

安彦良和や貞本義行の絵を軽々と違和感も無く描ける位の人なのに、描いてるのは物凄く品の悪いギャグなんですが本当に本人と見分けが付きにくい位なのが凄い(笑)内容は下品なんだけど、絵自体はリスペクトを感じさせる位なので、見ていて怒りとかは沸いてこなかった記憶があります。

とにかく、馬鹿馬鹿しいんだけど面白い漫画です。

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[投稿:2010-10-31 15:04:09] [修正:2010-10-31 15:09:08] [このレビューのURL]

つの丸先生の漫画にしては一番シビアな世界観の漫画。

1話目にして、虫とは言えとにかく登場キャラクターがバタバタ死んでいく様は連載時に読んでいて実に衝撃的でした。作者本人も言ってましたが、確かにスズメバチの恐ろしい存在ながらも造形が美しかった。とにかく主人公側との力差が圧倒的で、下手なファンタジー漫画よりもハードな印象がありました。とにかく重厚。重厚だからこそマイノリティとして見られて打ち切られたのでしょうが、読後は悪くない印象を持っていたので、そこらの打ち切り漫画よりは「重い」からこそ読み応えのある漫画だったかと。

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[投稿:2010-10-02 21:25:32] [修正:2010-10-30 13:44:48] [このレビューのURL]

この作者の漫画らしく、淡々とした描写ながらえげつない事をさらっと描いているのが印象でそこが魅力。しかし話の流れがスローでいつ終わるのか分からないのがちょっと残念。良作なのは間違い無いけど、ずっと追いかけていく程の漫画かというとちょっと違う。そこら辺が惜しい漫画。

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[投稿:2010-10-30 13:40:02] [修正:2010-10-30 13:40:02] [このレビューのURL]

青木杏という存在は父母という絶対的な存在によって荒んでしまった社会の中にある悪意の象徴そのものであり、その影響を受けながらも立ち直り前へ進む者や、平松かの子の様に無慈悲な現実に押し潰されて自分の殻に閉じこもってしまう、という哀れで情け容赦の無い描写はまさしく厳しい社会の縮図そのもの・または皮肉や警鐘と言う風にも思えた。

救いがあるとすれば井之上広海が現実に打ちのめされながらもそれを受け止めて青木杏の存在を認める描写にあると思うが、この作品の真の意味は甘ったれた環境に居続けると駄目になってしまう。目を覚まさないと平松かの子みたいになってしまうぞ!だから、己を磨き、慎め。という警告なんだと。

とにかく読後感においてはカタルシスを追求しないけれども、とにかく考えさせる為の劇薬みたいな漫画なんだと思う。こういう漫画も有りだな、と。

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[投稿:2010-10-27 00:27:34] [修正:2010-10-27 00:37:31] [このレビューのURL]