「即身仏」さんのページ

総レビュー数: 106レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月22日

素直に面白い作品。

主人公の凡田夏之介はプロ野球選手としては微妙な位置にいる中継ぎ投手なれど彼の活躍を見る漫画ではなくその周りのプロ野球のリアルであろう世界の悲喜交々(こもごも)を見せる漫画であるので、それも又あり。
ただそれを見せるだけでも無く、スポーツで喰ってる人間=選ばれたアスリート達と言う見せ方も忘れていないのも非常に大事で、この漫画に関してはそこも抜かりは無し。

ただ、主人公の凡田自体が小物というかどこかセコい印象があるのも事実でたまに「イラッ」と来る面も有り。そういう意味では(現時点では)決して王道にはなれないけれども面白い野球漫画ではあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-22 17:57:13] [修正:2011-10-22 17:57:13] [このレビューのURL]

掲載紙で読んでいますが、
一番黒く汚いのはヤンキーでも何でもなく薄汚れた大人だというどうしようもない事実。主人公難波剛がどんどん追い込まれていってしまってる展開が見ていて辛いけれど、元はと言えば家族の無理解が剛をここまで追い込んだと言え、剛の十字架は難波家全員の十字架とも言えるのが実に重い。今現在は見ていてとても辛い展開ではあるが、これをどういう風に終わらせるのか見物でもある。という期待を込めてこの評価とします。

今更ながら連載終了における印象でありますが、正直納得出来る話ではありませんでした。
途中までは日陰者の厳しさみたいなものを表現したいのかと思っていましたが、あの終わり方・難波家の愛犬・松に(途中で)愛読感謝の意を言わせてたのを見るに、個人的な印象で恐縮ですが作者が本当に言いたかった事をうやむやにされた若しくは封殺されたんじゃないのか?と勘ぐってしまいます。その分、評価を下げさせてもらいます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-10-26 22:54:29] [修正:2011-10-07 19:26:08] [このレビューのURL]

絵こそは小学生中?高学年位の落書きレベルではあるものの、ギャグ漫画としての純度は非常に高く、連載中はこの漫画でよく笑わせてもらったものである。自分が一番好きなシリーズは「戦国ハイスクール・ノブナガ」で明智光秀がいつも割りを喰っているのが気の毒ながらも滑稽で一番大好きなシリーズでした。

ギャグ漫画で一番大切なのは画の巧さでは無くてネタの勢いだと認識させてくれた漫画であります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 23:10:39] [修正:2011-10-07 19:20:41] [このレビューのURL]

9点 ORANGE

サッカー漫画としては自分の中でのベストに入る漫画。

だって、週刊モーニングにおける「GIANT KILLING」のページが見えても全く食指が動かないんですもの。この漫画(GIANT KILLING)のファンには失礼かもしれないけど、オレンジの内容がそれだけ秀逸だったと思うのです。

主人公・若松ムサシの所属する南予オレンジの財政問題やらオリンピック代表での問題(代表を断ると非国民とか言われる・・・。)やら、現実のサッカーにおける問題点を上手く描写出来ています。とにかく中だるみが無く、山場がどんどん続いていく印象。

キャプテン翼とかの様に選手だけの物語では無くて、サポーターや関係者らの物語とも言え、更に作者のサッカーに対するリスペクトが心地よく感じられます。ただ、サッカーに対するリスペクトが強いせいか対抗相手である野球を貶めてサッカーを良く見せようというやり方は非常に不快。ある意味この漫画の唯一のマイナス点と見ています。

今になって思うに、この作品こそが能田達規のサッカー漫画の最高傑作だと思う。

10点から9点に変更。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-02 22:01:16] [修正:2011-08-15 19:51:48] [このレビューのURL]

「ネムルバカ」の主人公・鯨井ルカの家族と言うかその父親の漫画。

主人公はルカこと岩崎春香の姉の響子ではなくそのお父さんであり、結構チャランポランな言動とかリアクションに見えますが、その行動の端々には娘達を大事に思っているのが分かります。例えば春香が置いていったCDラジカセをずっと使っていたり、ニュースで流れている女の遺体が娘じゃないと分かった時に思わずへたり込んでしまう所などであり、いい加減だけど本当に大事な根っこはいい加減じゃないと思う。

この漫画の一番のキモは最後のお話の方のお父さんと春香との電話でのやり取りであり、娘に対する(父親・もしくは読者から見た)いい加減な価値観や憧れは本当に幸せに繋がらないと諭す場面であり、そんなんでお父さんは幸せなの?(と言ってると思われる)春香に対して母さんには旅行に活かせてやれるほど働いた・響子は結婚する・行方知れずだった春香が無事だと分かった俺が幸せでない訳でないだろうと言い切った(ついでに勢いで電話も切った(笑))お父さんが非常に格好良かった。

詰まる所、「ネムルバカ」は若さを謳歌した漫画であり、「響子と父さん」はお父さんの軽いようでそうでない家族の絆を描いた漫画かと。

お父さんがチャランポランに見えてしまうのは、それだけ家族の為に仕事を頑張ったという事、いわゆるジェネレーションギャップの裏返しなんじゃないかと個人的に思うのです。

若さが眩しくも痛々しい「ネムルバカ」よりも高評価とします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-11 10:26:27] [修正:2011-08-15 19:48:55] [このレビューのURL]

パッと見は結構緩い漫画に見えるんですが、この作者にしては結構毒と言うか皮肉が強い漫画。
平凡な主人公・入巣達大学生の将来に関する漠然とした不安や、鯨井先輩の様に強い目標や夢を持っていても持っているのは結局の所夢であり、夢の先に対する現実を見ていない。そんな「大人になりきれてない子供」の物語だと思う。それに、出てくる登場人物にやたら痛く、入巣のバイト先の先輩とか鯨井ルカが所属する事になる事務所の俗っぽいおっさん共とかが、とにかく結構現実っぽく生々しい。

最後の方で綺麗にまとめているように見せて、実の所大人になりきれない夢を追い求めるピーターパンみたいな逃走劇を見せたのは、夢を切り売りするんじゃなく夢を求めたいという願望みたいな表現だと思う。実際はそんな(他人のことを考えない迷惑な)事が出来ないからこその、この漫画だと。

順序はともかく「響子とお父さん」も一緒に読んだ方がいいです。
読んだ方が結構すっきりしますよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-11 09:55:06] [修正:2011-08-15 19:47:54] [このレビューのURL]

当時の週刊少年ジャンプを引っ張ったと言っても過言では無い作品の一つ。

原哲夫のキャラクターの動かし方もさることながら、色々な所でも触れられている様にラオウ編までは本当に素晴らしかった。それは多分、(後付けとは言え)ラオウやトキ等の登場人物の肉付けがしっかりされていたおかげであり、その甲斐あって非常に読み応えのある内容になっていました。

ただ惜しむらしくは、それ以降のお話はラオウ編と比較してもそう言った設定の肉付けが足りず、ラオウ編までを比較して物足りなく見えてしまうのは非常に惜しい。それと、これは時代の違いとも言えるかもしれないが、再起不能級の負傷をしてもその影響が感じられない様な描写があるのも残念な点。悪く言えば勢いが全面に出過ぎの印象。
そういったマイナス点は感じられるものの、読み始めたら一気に読んでしまう。そんな魅力のあった作品なのは事実だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-14 20:21:28] [修正:2011-08-14 20:21:28] [このレビューのURL]

「孤独のグルメ」と同じ原作者ではあります。
基本的な画力はあちらが上ですが、こちらの方は多少自堕落気味な主人公の花さんの食べっぷりが良く、実に美味そうに食べているのが好印象。多少リアクションオーバーな描写はあるものの、ありきたりな食べ物ながらも花さんが食すと胃袋が刺激されて困ってしまいます(笑)

中でもカレーの鍋にこびりついた部分までもを食べ尽くすのと卵かけご飯、あれにやられてしまいました(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-14 00:42:23] [修正:2011-07-24 15:46:09] [このレビューのURL]

恐らくは伊能忠敬であろう主人公が蝦夷地測量に行くまでの間のお話であり、江戸を散策しながら日々を過ごす漫画ではありますが、江戸の情緒・風俗を感じさせる見せ方だったり、鳥やトンボの視点で江戸を見るかのような表現なのは谷口ジローだからこそ出来る繊細な表現だと思います。

静かな作風ながらも、決して存在感が薄いという訳ではない良作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-08 09:18:23] [修正:2011-05-08 09:18:23] [このレビューのURL]

一言で言えば燃えカス。

この作者は前作で完全に燃え尽きていた。そんな人が無理矢理漫画を描いたっても仕方の無いものです。第1話で「これは駄目だな」って感じた位ですから。しかも一番厳しいと思っているギャグ漫画なら尚更。単行本1冊分の話すら溜まらずに打ち切りという結果が全てを物語ってます。

これがストーリー漫画とかだったら罵詈雑言ものですが、ギャグ漫画だから仕方ないと言うのもあるでしょうから、敬意を称して1点で(苦笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-02 18:31:42] [修正:2011-03-02 18:31:42] [このレビューのURL]

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