「即身仏」さんのページ

総レビュー数: 106レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月22日

9点 アカギ

麻雀漫画としての完成度も高いですが、この漫画は天才・赤木しげるの生き様にこそ魅力がある漫画だと思う。赤木しげる自体、まるで麻雀版・矢吹丈とも言える。痺れる勝負をするためならば己の命を守ろうともしない様が凄い。

今現在、鷲頭麻雀の長さには確かに辟易しますが、決して手を抜いてると言う訳では無いというのは理解できます。けど、そろそろ先を見たいな、とは思う。そう思わせるだけでもこの作品は凄いものだとも感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-15 23:58:45] [修正:2010-11-15 23:58:45] [このレビューのURL]

物語初め’(カスケードとの最初の対決)から有馬記念までは本当に「燃える」展開だった。

主人公である「うんこたれ蔵」ことミドリマキバオーがサラブレッドとしては余りにもちんちくりんな馬体で鞍上の山本菅助だけでなくマキバオーの頭の上にはネズミのチュウ兵衛親分と、下手したらサラブレッドを冒涜しているとも言えかねない見せ方ですが、ライバルであるカスケード達との死闘やチュウ兵衛親分の死別等の前には、そんな事は些細な事だと思える位に命を削りあって闘っている言える描写と説得力があった。前半のピークは正に4歳(現3歳)での有馬記念でした。

ただ、その後のドバイ遠征のお話がちょっと良くなかった。例えば、最強馬鹿のベアナックルのダートの中を潜って潜水艦さながらの勝ちっぷりだとか例はいくつかありますが、余りにも荒唐無稽の範囲を超えてしまったから。そこまでやってしまうと、ただでさえ危ういのにやり過ぎによって一気に白けてしまうからです。それでも、単行本最後のエルサレムらとの死闘や予後不良(サラブレッドにとっては助からないと同義語)級の骨折から再起し、大舞台でマキバオーの異父弟に当たるブリッツを追い詰める程の走りを見せた輝きは本物で、パッと見は異形ながらも実の所は競馬の「熱い」部分を見事に体現した競馬漫画の傑作なのは疑い様が無いと思っています。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-02 21:14:59] [修正:2010-11-10 19:17:01] [このレビューのURL]

最近連載を再開したモーニングから。この漫画が長期連載モノというのを初めて知りました。

諸星大二郎の作風は独特でいたって真面目な作風ですが、たまに入るギャグなんかで思わず爆笑してしまったり、ここら辺は流石の実力者だと思います。とにかく八戒が徹底的に駄目過ぎます。まぁ、こいつがムードメーカー的役割なんでしょうけど。しかし、この作者は妖怪伝記モノが好きなんだなぁ、って思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-06 13:22:26] [修正:2010-11-06 13:22:26] [このレビューのURL]

チャンピオン系列の雑誌の掲載漫画らしくエロいしグロいし、何より涙に頼り過ぎの描写はどうかと思った。そこはマイナス。

杉村と琴弾のエピソードの改変は原作より良かったと思う。原作だと杉村の死に方があんまりだったので。
(有馬光子のアレはすべからくやり過ぎではあったけど・・・)

最後まで読んだ漫画ではありますが、個人的な不満があったとすれば、川田章吾の最期のシーンにおいては原作の方が感慨が深かった。漫画の方が何かあっさりした感じだったので。

原作より過激というかやり過ぎではあったものの、作者の力量のお陰かグイグイ読ませられた印象があった。そういう漫画でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-05 20:11:10] [修正:2010-11-05 20:18:04] [このレビューのURL]

全巻まで揃えましたが、残念な事に紛失。でも、買った事自体は全く後悔していない。そんな良作。

ますびこと須藤真澄氏が個人で行ったり担当と行ったりしてお散歩を楽しんでるという、ただそれだけの漫画ですが、。大体の場所が東京近郊のお話なので工夫を凝らして書いてたり、ゆるゆるながらもこれが実に楽しそう。どれも楽しい話ばかりなのですが、何気にドクター中松や故ジャイアント馬場氏と会ったお話なんかもあり侮れません(笑)個人的に衝撃的だったのは、河内音頭が関東で激しい踊りな事でしょうか。

最終巻での裏話なんかもほほえましく、ますびさんってば本当に頑張ってたんだなぁ、と感心しました(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-22 23:35:36] [修正:2010-11-05 18:42:26] [このレビューのURL]

一言で言うと、作者の特撮愛がこの漫画を作らせたと言える作品。

作者がイブニング誌上で連載していた「がんばれみどりちゃん」に出てきた、あこぎというか商魂逞しい特撮モノ「きなこマン」を舞台とする漫画です。
唐沢なをき先生の作品らしく、出てくる登場人物全てが曲者、いや、変態揃いで、主人公名神イリヒトが自分の緊縛好きの性癖に一致した為にスーツアクターの道を進むというお話。こいつが一番の社会不適合者といえますが、こいつなりに成長していく漫画とも言えますがここは唐沢先生の描く漫画、あんまりカタルシスは感じられません(笑)

きなこマン自体は戦隊モノや仮面ライダーといったメジャーな作品では無くて貧乏会社が製作する深夜の時間帯の特撮番組で、その撮影は行き当たりばったりながらも渋太く作られているのが実にリアルだったりします。特に凄いなと思ったのは、だめグラビアアイドル・乙梨キミエの火の不始末で撮影所が燃えてしまった時に、社長がヤケになって撮影所が焼け落ちるシーンを撮影したという、決してタダでは転ばない所でしょう。撮影スタッフが、おかげでリアルな炎上シーンが撮れたとか言うのは爆笑しました(笑)

表現こそ誇張気味に描かれているものの、作者サイドの特撮に対する現状・知識・何よりリスペクトの感じられる作品となっています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-30 07:43:01] [修正:2010-11-05 18:35:42] [このレビューのURL]

この漫画の初期はまだ登場人物の表情や台詞が固かった感じではありましたが、連載を進めていくうちに色々な意味で上達(笑)し、果てには無茶とも言えるその勢いを持続したまま完結まで持っていった「奇跡の作品」と認識しています。
普通の漫画だったら死んでいる位の無茶苦茶さえも「熱さ」に変えて突き進み、最終回はこれ以上無い位の大団円を魅せてくれました。

物凄く濃すぎるんですが、個人的には大傑作だと言う風に認識しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-04 00:24:29] [修正:2010-11-04 19:10:14] [このレビューのURL]

個人的に思うに、表向きの主人公は前作の主人公小沢番太郎の弟小沢亜穂(通称アー坊)ですが、この漫画の新の主人公は縞青海だと思ってます。
縞青海を通して、真のキャプテンシーとはこういうものだよ、と原作者が読者に語りかけているように感じます。

ラブコメ要素とかは読者を楽しませる要素以外の何者でも無いですし、作品の締りが悪くなったとも感じました。それなりに面白い作品ではあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-04 00:14:19] [修正:2010-11-04 00:14:19] [このレビューのURL]

この漫画は前作と比べても「失敗した」作品だと思う。

何が一番まずかったかと言うと、料理漫画なのに資本主義がどうたらこうたらと語ってしまった所にあると思う。読者はそういうのは求めていなかった筈である。正直、前作のままの向こう見ずに突き進むテンションのままで行った方が良かったのに、要らぬ小細工をしてしまった為にこの漫画の料理漫画としての純度を損ねてしまったのが非常に惜しい。そんな作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-03 23:54:17] [修正:2010-11-03 23:54:17] [このレビューのURL]

同じ掲載紙のひだまりスケッチは美術学校を舞台にした日常系漫画に対し、GAは美術学校を舞台にした美術漫画です。

美術漫画らしく実ににぎやかな色彩ですが、その分ちょっと目が疲れます(笑)でも、キョージュ初め(笑)、登場人物達は学園生活をエンジョイしながらも自分の進むべき道を進もうとしている点が眩しいです(苦笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-23 02:43:13] [修正:2010-11-03 23:39:21] [このレビューのURL]