「即身仏」さんのページ

総レビュー数: 106レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月22日

安彦良和や貞本義行の絵を軽々と違和感も無く描ける位の人なのに、描いてるのは物凄く品の悪いギャグなんですが本当に本人と見分けが付きにくい位なのが凄い(笑)内容は下品なんだけど、絵自体はリスペクトを感じさせる位なので、見ていて怒りとかは沸いてこなかった記憶があります。

とにかく、馬鹿馬鹿しいんだけど面白い漫画です。

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[投稿:2010-10-31 15:04:09] [修正:2010-10-31 15:09:08] [このレビューのURL]

群集の戦争漫画の中ではこの漫画が最高峰の出来だと思う。

本格的に面白くなるのは主人公の(李)信が隊を率いて奮戦・駆け上がっていく過程であり、その闘いは実に苛烈。何よりも不敵な秦の大将軍・王騎の存在は強烈であり、明らかに主人公の存在を喰っていたと思える位の個性・存在感があった。

無論、戦だけで無く謀略や政治闘争などもじつにしっかりと描かれていて、個人的には「蒼天航路」以来のスケールのでかい歴史漫画と見ています。

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[投稿:2010-10-30 14:05:11] [修正:2010-10-30 14:05:11] [このレビューのURL]

敢えて最終巻だけのレビューとさせていただきますが、いかにテーマとかがあろうが、オチが旧劇場版エヴァンゲリオンのデッドコピーというのは漫画家としてはやってはいけないでしょう。過程も酷かった。ただ逃げる・隔離させるとか云う訳ででも無くそのプロセスに進ませるためだけに殺す。正直物語の放棄にしか思えなかった。作者も望んでいなかったと(個人的に)思う。

現在連載中の「のりりん」を非常に伸び伸びと描いているのを見て、なおさらそう感じるのです。

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[投稿:2010-09-23 01:49:25] [修正:2010-10-30 13:48:49] [このレビューのURL]

悪魔を題材にした漫画ですので、グリモアの罰でトカゲやカマキリになってしまったりと結構えげつないオチがありますが、基本ギャグ漫画ですのでそういった暗い面は引きずらずに笑い飛ばせてしまいます。

とにかく、この漫画に出てくるキャラクターは人・悪魔・天使・神・作者・編集者分け隔て無くクズ揃いです(笑)特に主人公?である悪魔のアザゼル篤史に対する残虐行為が(人外故に)実に凄まじいのですが、外見がえらくファンシーな姿で召還されてるのとアザゼルさんが実にアホなので残虐性を殆ど感じず、まるでこの漫画の風物詩の如く当然の風景に感じます(笑)

ブラックなギャグ漫画である筈なのですが、そういった後ろ暗さは感じられないおもろい漫画として読めます。

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[投稿:2010-09-30 23:45:09] [修正:2010-10-30 13:46:17] [このレビューのURL]

つの丸先生の漫画にしては一番シビアな世界観の漫画。

1話目にして、虫とは言えとにかく登場キャラクターがバタバタ死んでいく様は連載時に読んでいて実に衝撃的でした。作者本人も言ってましたが、確かにスズメバチの恐ろしい存在ながらも造形が美しかった。とにかく主人公側との力差が圧倒的で、下手なファンタジー漫画よりもハードな印象がありました。とにかく重厚。重厚だからこそマイノリティとして見られて打ち切られたのでしょうが、読後は悪くない印象を持っていたので、そこらの打ち切り漫画よりは「重い」からこそ読み応えのある漫画だったかと。

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[投稿:2010-10-02 21:25:32] [修正:2010-10-30 13:44:48] [このレビューのURL]

この作者の漫画らしく、淡々とした描写ながらえげつない事をさらっと描いているのが印象でそこが魅力。しかし話の流れがスローでいつ終わるのか分からないのがちょっと残念。良作なのは間違い無いけど、ずっと追いかけていく程の漫画かというとちょっと違う。そこら辺が惜しい漫画。

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[投稿:2010-10-30 13:40:02] [修正:2010-10-30 13:40:02] [このレビューのURL]

同じ女装モノの漫画だったら、志村貴子の「放浪息子」や金田一蓮十郎の「ニコイチ」の方が断然優れている。

とにかく、主人公が悪い意味で生々しい。感情移入出来ない位に。そこが致命的な漫画だと思う。更に画も同人誌かと思う位に荒い。ギャグ漫画ならともかく、ストーリー漫画でそういう描き方もどうかと。

本質的には、実力と言うより話題性のみで有名になった漫画だと認識しています。

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[投稿:2010-10-27 00:02:40] [修正:2010-10-29 08:28:08] [このレビューのURL]

青木杏という存在は父母という絶対的な存在によって荒んでしまった社会の中にある悪意の象徴そのものであり、その影響を受けながらも立ち直り前へ進む者や、平松かの子の様に無慈悲な現実に押し潰されて自分の殻に閉じこもってしまう、という哀れで情け容赦の無い描写はまさしく厳しい社会の縮図そのもの・または皮肉や警鐘と言う風にも思えた。

救いがあるとすれば井之上広海が現実に打ちのめされながらもそれを受け止めて青木杏の存在を認める描写にあると思うが、この作品の真の意味は甘ったれた環境に居続けると駄目になってしまう。目を覚まさないと平松かの子みたいになってしまうぞ!だから、己を磨き、慎め。という警告なんだと。

とにかく読後感においてはカタルシスを追求しないけれども、とにかく考えさせる為の劇薬みたいな漫画なんだと思う。こういう漫画も有りだな、と。

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[投稿:2010-10-27 00:27:34] [修正:2010-10-27 00:37:31] [このレビューのURL]

「農家の常識は社会の非常識」とはよく言ったもので、作者が農家出身から来る農業に対するリスペクトや現状の農業政策に対する不満等を軽く笑い飛ばしながら見れる良作。
これを読んで素直な気持ちで「お百姓さんって凄いなぁ」と思いました(笑)

何故に荒川弘が売れっ子漫画家なのか、この漫画を見れば良く判ると思う。

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[投稿:2010-10-24 00:53:38] [修正:2010-10-26 23:38:19] [このレビューのURL]

人間の愚かさ・業の深さを描いた作品。

特に心に残ったのは、時代に翻弄されて周りの人間を傷つけてしまったアドルフ・カウフマンと(強制とはいえ)カウフマンがカミルの父親を殺した事を知り復讐の為にカウフマンの妻と子供を殺害し、同じ事をしてしまったアドルフ・カミルの決闘で、人間の業の深さを表現していると読んでいて思った。しかし、カウフマンを殺したカミルがカウフマンに対して哀悼の意をつぶやいたように、本当はこんな筈じゃなかったというを理解していた。それを見てもほんの少し救われた感じがするのです。

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[投稿:2010-10-26 23:31:15] [修正:2010-10-26 23:31:15] [このレビューのURL]

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