「punpee」さんのページ

総レビュー数: 104レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年02月06日

汚い話ですが、
食事中、トイレ中というシーンで読むにはベストの漫画として、我が家で長年に渡り、愛されてきました。

個人的には30巻?80巻くらいが一番面白いです。
とにかく両さんが説教臭く、強く、頑固で、「ヒーイズクレイジーポリス」と呼ばれていた時が一番躍動感があり、面白かった。

たまたま先日読んだ38巻「わたしが直す!!の巻」でのオチは驚愕。
理不尽・シュールギャグのパイオニアでもあると思う。

100巻以降のこち亀は、一言で言うと、非常にポップになってしまいました。
両さんもなんだか弱くなったり、無理矢理、破天荒を演じさせられている様な違和感があります。

ただ、暇潰しとしては最適です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-06 15:47:07] [修正:2016-02-06 15:47:07] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ラブコメの金字塔と言われる所以は分かります。
登場人物は基本的に好感が持てるし、
ヒロインが未亡人という設定が良い障害のアクセントになっていると思います。

点数がそこまで高くないのは、
一話、一冊レベルでテーマや価値観が詰まった作品が世に多くある中、
行ったり来たりを半ば予定調和で引き伸ばすこのジャンルそのものの個人的な評価の限界です。

必要過程と捉えるか無駄と捉えるかの問題でしょうが、さすがにこの内容で15巻までいくと、美味しいんですけど水で薄めすぎたカルピスといった印象。
世のほぼ全てのラブコメに言えてしまう事ですが。笑

なので作品としての評価はこの点数ですが、
ラブコメとしてはクラシック扱いで文句の無い良作。
途中まで、「この作品、そんなに評価される程の作品か?」と思わせながらも、読み終わった後には見事に爽やかな余韻を残してくれます。

ただ、一ノ瀬のおばはんは、人としてギリギリアウトかな。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:11:47] [修正:2017-07-31 20:11:47] [このレビューのURL]

9点 RIN

抜群に面白いです。
前作「SUGAR」から引き続き、主人公の「天才」っぷりの描写、表現力は健在のまま、
本作では、「天才の孤独」というテーマがメインになっています。

確信犯的に人を傷付ける人格破綻っぷりに拍車が掛かっており、リング以外に自分の居場所が無い主人公は、
「ピークを過ぎて見る影も無いのにリングにしがみ付く世界王者」、「元極道という、余計な肩書をリングに持ち込む世界王者」等をボクシングへの冒涜と捉え、無差別に切り掛かり、暴走します。

その暴走っぷりに周囲の人間が離れていく中、「俺を止めてくれよ」とすがった、想いを寄せる同級生にすら見捨てられた時は、流石に私も絶望を感じましたね。笑

そこから自虐的になり、堕ちる所まで自分を堕とそうという心理と、漫画史上最低と銘打たれた童貞喪失シーンは圧巻でした。
相手女性のだらしなさの描写の完成度が高すぎて、感心させられましたね。。。


軽量級の試合のスピード感をこれでもかと線描写で表現したボクシングシーンや、テレビ中継の放送事故のシーンといい、漫画読んでてここまでハラハラワクワクする作品は久々だったので、たった4冊で終わってしまったのはショックでした。
(やはり打ち切りだったのでしょうか。。。)

最後のラスベガス進出シーンも、絶対に面白いのに、無念です。
もし一作品だけ、完結済み作品を復活させる権利を有していたら、この作品を選びますね。

ただ、万人にお薦め出来ません。
最近ボクシングや格闘技をあまり見ていないのでいい例えが出てきませんが、
才能に溢れていても、態度や発言が生意気で傲慢な人っているじゃないですか。
柔道時代の小川直也や総合の全盛期の山本KIDや青木真也とか。
そういう選手に対して嫌悪感を持つ様な人は同じ様にこの作品が合わないと思います。

天才の孤独、哀愁、精神性を多少なりとも理解しようと寄れる方にとっては、最高にスリリングでエキサイティングな作品になると思われます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:10:35] [修正:2017-07-31 20:10:35] [このレビューのURL]

8点 SUGAR

センスと才能に溢れたボクシング漫画。
スロースターターなのは相変わらずですが、才能の片鱗が見え始めてから最後までは、怒涛の面白さです。

天才の天才による天才語を理解・体現した天才の孤独で歪なボクシング半生。
初期の主人公と、才能覚醒後の主人公の人格があまりにも違うのが、唯一の違和感。


「おそらく早いよ 登りつめるの!」

「すべての罪の犯人はオレの才能だから」

「アメリカ 南米 オセアニアの連中 アジア アフリカ ヨーロッパな輩の
オレを追う努力の空しさを世界に見せつけちゃうのオレ!」

「なんだこれ?人柄の良さに才能の無さ付けた実演販売なの?「宛て先」どこの誰?」

「じゃあ伝えてよ!パンチも思いも少しは真面目にやれってさ オレの様な繊細な人間には届かねえんだよ ってな」 

セリフのセンスが最早、異次元です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:09:24] [修正:2017-07-31 20:09:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ローザンヌに挑む4日間を綴った物語。
5冊で4日間なので、1部ほどの密度は無いが、相変わらず抜群に面白いです。
最終巻でのまさかの展開には面食らっちゃいました。
1部に続いてですが、今回は良い意味での衝撃でした。

「これが千花ちゃんなら…」と、自分を奮い立たせる六花の成長が著しく、
1部の千花ちゃんの死を本当に丁寧に扱い、糧にしている。

「ローラと六花ちゃんがダンサーと振り付け師として一緒に歩んでいく
二人はパートナーとして生きていく」

それをよしながふみが代弁してくれてるのが嬉しかったです。

3部のストーリーは全部頭の中に全部出来ているらしいですが、
今の著者には振り付けのテクニックが無いので描き表せないとの事です。
(「マンガのDNA」 山岸凉子インタビューにて)

HUNTER×HUNTERの次に連載再開が待ち遠しい作品になってしまいました。
「レべレーション」よりこっちを描いてほしいです。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:06:01] [修正:2017-07-31 20:06:01] [このレビューのURL]

9点 capeta

1巻から最終巻まで、一気に惹き込まれた名作。
F1への知識や興味はほぼゼロからのスタートでしたが、読むに際し、何の障害にもならなかったです。

もうとにかく熱い作品。
これだけ漫画を読んでいても、本当に感動できる作品がなんと少ない事か、、、
という私の不安を久々にぶっ飛ばしてくれた作品。

逆境の連続でのし上がり続ける「ミラクル」は一つのテーマでありますが、
ハングリーさやエネルギーだけではない、「勝つ為の鉄則」を描いているので、ご都合主義感は無く、納得させられます。
勝利への飢えが半端無さ過ぎます。
最終到達点であるF1編を描かなかった作者の想いにも納得させられ、痺れる余韻を残してくれました。

出てくる登場人物全員が魅力的ですが、
惜しむべくはキャラクターの使い捨て感を感じました。笑
あいつはどうなったんだろうとか、あれ?あの恋の行方は??とか。

曽田先生の作品では一番好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:04:53] [修正:2017-07-31 20:04:53] [このレビューのURL]

読み味としては「ライ麦畑で捕まえて」に近かったです。
まさに中身が無く、ウダウダしてるだけなのに、やけに惹き込まれるモラトリアム物。

キャラクターや物語の躍動を感じるまでの1?2巻は苦痛でしたが、それからは巻を追う毎に楽しめました。
主人公がモテモテジャニーズ顔の主人公なのに嫌悪感を抱かなかったのは、その生き方の不器用さですね。

思春期ならではの心のブレやストレスを描いた良作だと思います。
こちらの作品も、十分「放浪息子」しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:01:59] [修正:2017-07-31 20:01:59] [このレビューのURL]

アクションシーンを描かせたら鳥山明に次ぐレベルなんじゃ…ってくらい、ド派手でグロく、スタイリッシュな描写力や構図に脱帽。

特に他作品では、動き無しの会話だけでも読み手を楽しませる技量を持つ、静も動も才能を発揮できる作者です。

前半部はまだ絵も荒く、キャラも微妙でしたが、中盤から一気にどちらも確立されていき、惹き込まれます。
六鬼団結成からクライマックスまでは怒涛の面白さです。

敵も味方も第3勢力も、ほぼ全員魅力的で、色んなマッチメイクに心躍りました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:00:00] [修正:2017-07-31 20:00:00] [このレビューのURL]

メディア化等、話題になってから手にした作品。
タイムリープものの作品は、藤子F先生を筆頭に散々扱われているテーマなので、斬新さは無かったです。

個人的にはサスペンスやSFというテーマよりも、何よりも「母親の愛」を感じ、そこに胸を打たれた作品です。


ストーリーも真新しさは特に無い、よくあるサスペンス。
しかしとにかく丁寧な作品。
不足も蛇足も無く、綺麗に完結させたという点で、作品に対する誠意や真面目さを感じ、好感を持てました。
9巻の他の人物からの視点で描いた番外シリーズもクオリティ高めです。

小学生の癖に賢過ぎるという所と、
心に思ってる事を口に出してしまって「声に出てた」というセルフ突っ込みが多過ぎるという点が気になりましたが。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 19:56:50] [修正:2017-07-31 19:56:50] [このレビューのURL]

丸いタッチのポップな絵と、ウィットの富んだセリフ回しで、単発でちょいちょい笑えるギャグ漫画として、好きな作品でした。

しかし、シリアス展開でその現状脱却を図って失敗したという、ジャンプでよくあるパターンの自殺で尻すぼみになってしまいました。

そう考えると、似た様な学園コメディの「SKET DANCE」は上手い事やってたんだなぁとしみじみ思いましたね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 19:55:10] [修正:2017-07-31 19:55:10] [このレビューのURL]