「punpee」さんのページ

総レビュー数: 104レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年02月06日

4点 みゆき

最初の5分の1くらいは面白いです。
タイプの違う二人のみゆきも、どちらもどちらの良さが出てるほのぼのラブコメ。

ただ、それ以降はほとんど進展が無く、足踏み状態で無駄に巻を重ねてしまうのはラブコメの常。
基本的に私の性格上、ラブコメが合ってないんだと思います。。

時代背景や、そもそもラブコメというジャンルなので減点対象にはしてませんが、
かき回してくる野次馬的ポジションである警察のおっさんや高校教師のおっさん等、
やってる事が完全にアウトなので、少し引いて見てしまいますね。


ラストはきっちり一人を選んだ事は評価に値する一方、
選ばれなかった一人が悲惨過ぎますね。
しかも、選ばれなかった側をほとんど描かなかった事は非常に残念です。
現実がそうであれ、どんな状況にも救いはあるはずです。

作中、多くの人が死んでも、最後悪に勝てばハッピーエンドで誤魔化すアクション映画の様な、
腑に落ちなさを感じてしまいました。
読み易く、安定感のある作家さんであるだけに、本当に残念でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 19:54:00] [修正:2017-07-31 19:54:00] [このレビューのURL]

思春期における集団のいじめ心理をテーマにしながら、スプラッターな描写を前面に出した復讐劇。

田舎だとは言え、行き当たりばったりで殺人を犯しながら、警察ががっつり介入しない点にリアリティを感じませんでした。
いじめ描写をリアルにする割に、そこは薄っぺらいんだ、、、という感想です。
個人的には「銭ゲバ」や「悪の教典」に近い、やり過ぎエンターテイメント作品といった印象です。

エンターテイメントである分、暇つぶし程度には読めますが、読んだ後に何も残らない感じですね。

この作者の描く女の子の可愛さや、ゲームをテーマにした作品は好きですが、ホラー系はあまり合わなかった様です。。。

あと、痛みの描写に力を入れてるのか、そこに関しては「THE WORLD IS MINE」に次ぐ描写力でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 19:51:26] [修正:2017-07-31 19:51:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

あらすじは「チンプイ」トップページのあらすじを参照ください。

「魔法」ではなく、科学をベースにした「科法」という発想がF先生らしいですね。
また、F先生の晩年の作品という事もあり、絵やキャラクターの躍動感は生き生きしています。
また、一個一個のストーリーの完成度も平均するとドラえもんより高めです。

天真爛漫な主人公のエリちゃんが、
遠い星からアプローチを掛けてくるマール星の殿下を選ぶのか、
自国の同級生・内木君を選ぶのか、
分からないまま作者逝去による未完最終回を迎えてしまいました。

しかし、最終回までの数話で、明らかに殿下側フィナーレらしき伏線が引かれ出したのは意外でした。

完成していない作品としての評価・点数とさせて頂きましたが、
各々で想像する可能性を残したままの終わり方で、これはこれで良いのかなぁとも思っています。

ちなみに私は藤子F不二雄大全集の全2巻で所持していますが、これがなかなか稀少なので優越にひたっています。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:55:58] [修正:2017-02-27 17:55:58] [このレビューのURL]

世界終末サバイバルもの。

パイオニア的作品が「サバイバル」なのは間違いないし、敬意は払いますが、それを遥かに上回るスケール、リアリティで魅せてくれた作品です。

特筆すべきは、終始絶望感、緊迫感、閉塞感を纏った描写力や世界観で、極限の心理状態を描ききっている。
常に切羽詰まっている人々の目が良いです。

特に1、2巻の、事故が起きた列車内での掴みは素晴らしかったと思う。
読み手に「何が起こったか分からない」という臨場感を見事に与えてくれた。

列車から脱出してからは不謹慎ながら「思ったよりやばい事になってんなー」と、ワクワクした記憶があります。

特にクライマックスの、まさに今、東京が壊滅していく迫力は凄まじかったです。
映像を見ている様にかっこよかった。
連載時「どんだけ休載すんねん!」と思ったが、納得の描写力。

結局テーマはロボトミーだったのでしょうか。。。

どんな現実でも逃げずに立ち向かう、
人は想像出来るという、
という、捉え方によったら陳腐なテーマかもしれません。
でも、あれだけ崩壊した世界で、これ以外の終わり方は無い様に思いますけどね。

ただ、やはりどんな状況になろうと、日本人の性質上、暴徒にはならないと思う。
というのは私の持論。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:55:16] [修正:2017-02-27 17:55:16] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

かなりネタバレ含んでるので、まだ読まれてない方はスルーして下さい。

うしおととら以外の藤田和日郎作品は、絶妙に肌に合わないと思っていた時、スピリッツで出会った作品です。
当時、スピリッツスレでも異様に評価が高かったのを覚えてます。

見るだけで生物全てを殺せるフクロウと、それを殺すCIAとかアメリカ国務省とか漁師親娘の話。

物語の構成、演出が抜群に上手くて、やっぱりこの作者凄いなと思わされました。
他の方が仰るように、短編で生きる作者なのかもしれない。。。


フクロウがまったく悪くないんですよね。

自分が見ても死なない置物のフクロウを愛し、子供を欲し、脅威の人間の兵器に立ち向かう最後のシーンは痺れました。

「彼は羽を一打ちして飛び上がったんじゃ
何が来ても、もうこのフクロウは渡さん
そうでなくとも、今日はこの大切なフクロウを奪われて彼は頭にきていたんじゃろうな
どんな敵が来ても、負けん気持ちが彼にはあったしな
ひとにらみ、
この世のひとにらみでどんな生き物も死んでゆくんじゃ
彼は思ったのさ
そうじゃ
どんな時も
最後に月の光の中を飛んでいるのは、
この自分なのだと」

個人的に臭いセリフの多い作者ですが、タイトルもなかなか格好良いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:53:07] [修正:2017-02-27 17:53:07] [このレビューのURL]

リアルな喧嘩漫画にしようとしている為、エンターテイメント性は低いです。
また、描写や説明がイマイチ説得力に欠けるというか、、、
作中の解説なんかにも「本当かよ。。。ってか、お前誰やねん。」感が拭えません。

キャラクターも奥行きが無く、個人的には退屈だったというのが正直な所です。

そもそも、スポーツや戦争、能力バトルならまだしも、
たかが街の喧嘩でそんなに理詰めに戦われても・・・という心の距離感と、
私が田舎出身なので、ストリートや夜の街という世界観に入り込めなかったのもあるかもしれません。笑
「そんなに憑りつかれた様に夜の街行く??」みたいな。

それでも一時少し流行った事実も踏まえ、
スラムダンクを読んでバスケを始めた少年が増えた様に、
青少年の心を揺さぶる一種の求心力がある漫画なのでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:49:41] [修正:2017-02-27 17:49:41] [このレビューのURL]

実績の高い作家なので、ストーリーの完成度は言うまでもなく。
4冊で無駄が無く、起承転結をきっちりまとめています。

しかし寄生獣やヒストリエより印象が薄く、点数も少し落ちた評価になってしまいました。

何故自分の中でここまで差が付いてしまうのか考えた時、
大きな理由としては、キャラクターや物語のスケール、舞台、そして作中の雰囲気全体が「地味で華が無い」からだと思いました。

物語のスケールは言わずもがな、
キャラクターでもミギーやエウメネスと、なんとなく先に挙げた2作の方が断然華があるんですよね。


同じようなクオリティの試合でも、
ロイド・ヴァンダムvs武蔵の試合より、ジェロム・レ・バンナvsマーク・ハントの試合の方が印象に残る心理に近い様な。

個人的な評価基準も設け、結構真面目に点数を付けてきたつもりでしたが、
そういった俗世的な感性で作品に対するジャッジが振れてしまうのだなと気付いた時はショックでしたが。。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:46:57] [修正:2017-02-27 17:46:57] [このレビューのURL]

ポップの成長が凄い、ポップの成長が凄いと聞いていたけど、
やはりポップの成長が凄いですね。笑

過去の良作という評価がある中、いつもチャレンジしては10巻くらいまでで挫折してしまってたのですが、今回相当気合い入れて読んでみました。

いつも挫折する理由としては、良い意味で分かりやすい、悪い意味でスタンダード過ぎるという読み味に心が動かなかったんですよね。
若しくは私がFF派だったからというのもあるかもしれません。笑

今回、意を決して読んだものの、やはりこれは少年時代に出会いたい漫画でしたね。

それでも、終盤はなんだか良かったです。

魔王と勇者達の最後のバトルが単行本でいうと3冊くらいあるんですが、
バトル描写と近い比率で、魔王と勇者たちの問答が結構あるんですよね。

なんかその展開が読み応えありました。

何よりも、「勇者」って言葉は、いいですね。
大人になって改めて考えるとカッコよすぎます。

あと、やっぱり少年漫画の女性キャラはレオナやマァムくらい気が強い方が個人的に好きです。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:45:18] [修正:2017-02-27 17:45:18] [このレビューのURL]

まぁそこそこ評価されてる作品だから読んでおこうかといった軽い気持ちで入ったつもりが、
終盤は完全に惹き込まれてしまいました。


主人公が監督で、采配をメインに扱う点で、テーマだけ聞くとGIANT KILLINGと似ていますが、
GIANT KILLING程の演出力やエンターテイメント性はありません。
良作なのは間違いないのに、いまいち広く知られていないのはそういった理由もあると思います。

大一番の試合は流石にドラマティックですが、基本的には絵もキャラもストーリーも地味っちゃ地味です。
しかしブレはまったく無く、読み進めていく中で、どんどんキャラが成長し、深みが出て来て、ストーリーも膨らんでいく、尻上がりな作品だと感じました。


44巻という長丁場ではありますが、個人的に本当に魅入られたのはラスト10巻くらいです。
面白く感じ、好きになってきた所なので、もっと読み続けたいという私の想いとは裏腹に、何の蛇足も無く、爽やかに終わらせてくれた作品です。

残念だという余韻を残しながらも、やけに爽やかな、SLAM DUNKが終了した時の寂しい感覚を味わいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:44:24] [修正:2017-02-27 17:44:24] [このレビューのURL]

4点 聲の形

テーマは惹かれました。
読み易さもあり、テンポも良くまとめられたとは思います。

しかし、キャラクターの喜怒哀楽の描写に全然付いていけなかったです。

「え?何でそうなるん?」の連続でしたね。

人を好きになる過程や許す過程も含め、心理描写に期待してしまっただけに残念です。

テーマがテーマなら、そういう所も雰囲気で読むのですが。

私はアラサーなので、単純にこの年代のキャラクター心理についていけないという可能性があります。

気になられた方は一読してレビューを増やして頂ければと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-02-27 17:42:36] [修正:2017-02-27 17:42:36] [このレビューのURL]