「punpee」さんのページ
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ネット上の漫画お薦めサイトやランキングが本当に当てにならない中、このサイトは比較的信憑性が高く、参考にさせてもらってます。
なので私もレビュワーとなり、迷ってる人、新たに発掘したい方の背中を押したいと思います。
ただ、自覚していますが、結構偏ってるので、あくまでも1意見として参考にして下さい。笑
評価基準は、ストーリー、演出力、構成力、感動、キャラクター、セリフ、心理描写、読み応え、オリジナリティ、普遍性、愛着の11項目の点数の総計で割り出しています。

6点 オールラウンダー廻
「修斗」という狭い題材を扱った作品。
メディア的に、今ではすっかり退廃してしまった総合格闘技ですが、その打・投・極の魅力を丁寧に、そして地味に(笑)表現している良心的な作品です。
タイトル通り、主人公はどれかが突出しているという訳ではなく、バランスの良いオールラウンダータイプ。
基本的には色々地味ですが、打・投・極の「際」を制す事でペースを作っていくというスタイルは、漫画でも実際の観戦でも見応えがあります。
作中のキャラクターの経済事情や抱える悩み等、最初から最後まで現実的な作品でした。
大きな盛り上がりや感動という部分は無かったのですが、読み終わった時に良作だったと振り返れます。
余談ですが、この作者の下ネタは気持ち悪くてガチで引くときがありますね。
修斗に想いを馳せられた方は一読の価値はあると思います。
私はヨアキム・ハンセンとジェンス・パルヴァーが好きでした。
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[投稿:2016-12-05 21:37:57] [修正:2016-12-05 21:37:57] [このレビューのURL]
8点 ベルセルク
言わずと知れた、西洋ダークファンタジーの傑作。
私が読んできた漫画の中では最も壮大なスケールであり、
最も「このペースでどうやって完結するんだ」感のある作品。笑
何よりも「壮大さ」を表現している圧倒的な画力に感動を覚えます。
画力や表現力で心底感動した漫画家は鳥山明と松本大洋、そして三浦健太郎だけなんです。(偉そうですいませんが。。。)
もちろんダークファンタジーの世界観もしっかりしており、
FFの召喚獣や、西洋神話に出てくる怪物達に想いやロマンを馳せた私にとっては非常に魅力的な作品です。笑
画力の話に戻しますが、
戦闘シーンの迫力はもちろん、怪物の神秘さやグロさがひしひしと伝わってきます。
また、そういった大枠だけでなく、ストーリーやキャラクター作りも非常に丁寧だと感じられます。
主人公ガッツの壮絶過ぎる生き様はカッコ良過ぎます。
また、漫画史上、壮絶な裏切りをしたライバルのグリフィスに対しても若干の感情移入をしてしまいます。
本当に個人的にですが、「NARUTO」のサスケ、「うしおととら」の流等、イマイチ腑に落ちない「味方の裏切り」が多い中、グリフィスはその背景や動機、目標が明確になっており、納得する部分もあります。
絶賛しちゃいましたが、
惜しむべきは、一つ一つの戦闘を丁寧にやり過ぎており、少し中弛み感は感じます。
雑魚モンスターは、もうぶっ倒してる体でいいんです。
スーファミ「MOTHER2」の様に、いちいち戦闘画面に移らずに、エンカウントした瞬間に画面フラッシュで倒した事にしといたらいいと思います。。。
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[投稿:2016-12-05 21:35:26] [修正:2016-12-05 21:35:26] [このレビューのURL]
6点 食戟のソーマ
中身が薄く、現実性が一番中途半端な料理漫画というジャンルをあまり肯定的に見てなかったのですが、この作品は普通に面白いんですよね。
料理の描写や、食べ手のリアクションの奇抜さとか、そんなものには何の関心も無いのですが、
単純に画力とキャラクターだけでそこそこ読み応えがあるという評価し辛い作品です。
特に画力は素晴らしいです。
大ゴマや構図の魅せ方が秀逸。
キャラクターに関しては、めちゃくちゃ魅力的って訳ではないですが、きちんと立っており、精神的な成長描写もあります。
「十傑」という強敵の集団に立ち向かうシチュエーションも好きなんです。
ハンターの「幻影旅団」や、ナンバー吾の「月組」の様に、色々な化学反応が生まれやすいシチュエーションなので。
あと、あまりデリカシーが無いKYでも決める所は決める、という主人公像が、
個人的に好きな少年漫画の主人公像なので、好感が持てます。
ただ、この読み味の作品が30巻オーバーとかなっちゃうと、流石に辛いです。笑
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[投稿:2016-12-05 21:24:32] [修正:2016-12-05 21:24:32] [このレビューのURL]
6点 ねじ式
ちくま文庫のつげ義春コレクションの「ねじ式/夜が掴む」のレビューになります。
ねじ式に限らず、どの作品もなんか分からないけど面白い。
ストーリーとしては破綻していたり、思い付きの様な展開も多く、評価が難しい。
故になかなか人には薦めにくいし、好きだけどその面白さは説明できない難しい作品。
つげ義春はもちろんシュールだけでなく、中盤以降の、平凡な夫婦の生活を綴った連作「夏の思いで」、「懐かしいひと」、「事件」、「退屈な部屋」、「日の戯れ」なんかは、読後感も妙に爽やかでほのぼのしている。
現代では、奇をてらったシュール、不条理な作品はいくらでも溢れてるが、
この時代にそういう作品を世に出せた事は凄いと思う。
余談ですが、
現代ではpanpanyaがつげ義春に近い理不尽でシュールな作風として知られていますが、この方の作品はムカつくだけでした。笑
また、1冊を通じて侘しさや寂しさ、小さな幸せ等といった叙情性を感じさせてくれる辺り、表現力が非常に高い作家だと敬意を払いたい。
「必殺するめ固め」で妙にムラムラするのは私だけでしょうか。笑
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[投稿:2016-12-05 21:23:08] [修正:2016-12-05 21:23:08] [このレビューのURL]
7点 宮本から君へ
TWIMやRIN、キーチ等、あれだけクセのある作品を量産してきた作者の「初期衝動」が溢れた一作。
先に述べた作品群よりもクセは成熟されておらず、読みやすいです。
前半は社会人漫画です。
泥臭い営業マンが必死で奮闘し、これでもかと苦労と根性を積み上げても負ける見積もり合わせや、ラッキーパンチが決まって取れた大きな受注や、心動くものがあります。
後半はバッタリと仕事描写が無くなり、腕力で負けたラガーマンにリベンジするという展開。
個人的には前半の営業マン漫画をずっとやってくれていた方が好きだったのですが。笑
若いころに読んだ時はヒロインの靖子に何の魅力も感じなかったのですが、大人になって読むと、いい女だったんだなぁとしみじみ思います。笑
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[投稿:2016-12-05 21:13:07] [修正:2016-12-05 21:13:07] [このレビューのURL]
7点 ナチュン
よく分からない面白さがある、沖縄海洋SF作品。
めちゃくちゃ高度そうな知識や理論が出てくるが、どこまでハッタリなのかギャグなのか、、、
それでも登場人物はいたって真面目なので、なんとなくワクワクさせられます。
作者曰く、
「キャラやシチュエーションで遊びながら、予測のつかないスピーディな展開をドッキングし、藤子F不二雄と大友克洋を合わせた様な漫画」
そう語る様に、初期衝動を感じさせつつも、セリフやキャラクター、展開や演出等、確かな漫画的技術も裏付けされている不思議な魅力を持つ作品です。
改めて他の方のレビューを読ませて頂いていると、
確かに、うん、
導入部の1巻は、名作に出会えたワクワク感に満たされましたね。
しかしラストの怒涛のカオス展開からも、完璧な作品とは決して思わないのですが、
確実に言えるのは、この作品はこの作者でしか描けない様なオリジナリティ、エネルギーに満ちているという事。
アフタヌーン好きなら通っておくべき良作です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-12-05 21:08:55] [修正:2016-12-05 21:08:55] [このレビューのURL]
7点 COWA!
鳥山明で一番好きな作品です。
ストーリーもキャラクターデザインもタイトルロゴも、一話目が丸々フルカラーで掲載されているのも最高です。
最初から14話完結の約束なので、人気や盛り上がりを気にせずに、鳥山明が本当に描きたいものを、描きたいように描かせてもらってるのではないでしょうか。
子供の純真無垢な可愛さ、そしてキャラ同士の掛け合いの面白さは、
まさにお化けの男の子版「よつばと!」を彷彿させる読み応えです。
愛に溢れ、無駄が一切なく綺麗にまとまった名作だと思います。
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[投稿:2016-12-05 21:03:15] [修正:2016-12-05 21:03:15] [このレビューのURL]
8点 キングダム
今、連載中の作品の中では、非常に楽しみな部類の作品です。
主人公の成り上がり、
魅力的なキャラクター、
壮大な目標と世界観。
オリジナル性は高いものの、ベースは史実に乗っ取っているので、
敵味方問わず、良キャラも死んでいきます。
死に方がドラマティックなので、演出力に長けていると思います。
現在44巻と、そこそこの長丁場ですが、今のところ中弛みは感じていません。
勢いや、テーマに対する目の付け所だけでなく、しっかり地力のある作家さんなのは間違いないですね。
唯一の突っ込み所として、
強いと設定されているキャラ達の体の大きさや人外じみた強さはやり過ぎ感がありますが、
ジョジョ4部で一部キャラクターがどんどん小さくなっていく事に対してあまり違和感を抱かなくなる様に、慣れれば気になりません。笑
一番痺れたシーンは、信vs輪虎のバトルのラストシーンですね。
その後の羌瘣がボロボロになっているシーンまで合わせ、最高でした。
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[投稿:2016-12-05 21:02:26] [修正:2016-12-05 21:02:26] [このレビューのURL]
8点 ヴィンランド・サガ
プラネテス同様、この作者は良い意味で読み手を裏切りませんね。
卓越した個性を感じる作者ではないですが、
本当に丁寧なストーリー進行、構成、そして間やセリフ、構図といった演出力が秀逸。
作品に対する真面目さ、真摯さがひしひしと伝わってきます。
何よりも特筆すべきは、
「愛」とは何か、
「死」とは何か、
「何故生きるのか」といった問題提起に対し、一つ一つ解答を提示している。
それもブレの無いプロセスと、秀逸な文章力と演出力を持ってして高い説得力を感じさせる。
少しだけ中弛みを感じなくもない奴隷編に関しては、若干の無駄があったのかどうか、
これから行きつく先次第にはなるが、現在連載中の漫画の中では、トップクラスだと思います。
良質で良心的な良作。
これからの展開や結末次第では、名作と語られる作品にもなり得ると思います。
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[投稿:2016-12-05 20:58:45] [修正:2016-12-05 20:58:45] [このレビューのURL]
6点 からくりサーカス
小学生の頃、この漫画の為だけに少年サンデーを買っていた。
単行本でいう1巻?5巻くらいのところで、それから漫画を読まない時期が続き、
社会人になった頃に、完全版で全部買い直した。
ところが、中盤の鳴海サイドの話が主流になっていくにつれ、
ステレオタイプ過ぎるキャラクターに魅力を感じれず、物語に入り込めなかった。
うしおととらも同様に、キャラクター自体に魅力を感じる事はあまり無かった(特に女性キャラ)のですが、
からくりサーカスは、特にそれが人間ではなく機械だったというのもあり、余計に感情移入出来なかったかもしれない。
展開は良くても、大人のキャラがそこでそのセリフや演出は冷める。。。っていうのが多かったです。
うしおもとことん暑苦しく、臭かったですが、まぁ子供だし熱血主人公だし…って感じで許容できました。
ストーリー自体は良いと思います。
いつも壮絶な過去を持ち出し、物語に重みと深みを乗っけてくる手法は流石です。
が、個人的に前述理由より、からくりサーカスよりうしおととら派です。
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[投稿:2016-06-28 21:47:54] [修正:2016-06-28 21:47:54] [このレビューのURL]