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新装版が出ていたので思い切って全巻購入しました。
絵は上手で自分好みの作画なのでかなりお気に入りです。
他のレビューでどこかで見たようなストーリーという意見が多いようですが、僕はそんなこともなく割と楽しく読めました。まあ王道ストーリーではありますが。
長くなりすぎずに、上手にまとめてあるのも高評価です。
そしてなんといってもロゼットがかわいい!

と、まぁたらたらレビューしてますが、やはり特筆すべきは最終巻ですね。とても綺麗に終わってますし、エピローグはものすごくよかったです。最後のシーンはなんだか涙が滲んでしまいました。それに最終巻の唯一の加筆ページであるクロノの痛哭の場面は鳥肌が立ちました。
アイオーンの動機が弱い気もしますが、そこは各自補完ということで問題ないと思います。アイオーンとクロノの関係性も個人的にかなりいい感じです。

作者の画力も構成力高いので、すんなりとストーリーに入り込めるし、基本的にロゼット・クロノ視点なので一緒にいる気持ちになれます。
このような冒険ものやファンタジーはあまり馴染みがないのですが、この漫画を買って凄くよかったと思っています。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-10-16 01:26:29] [修正:2010-10-16 01:26:29] [このレビューのURL]

宮沢賢治の童話は目にする機会も多く、誰でもひとつふたつは読んでいるだろうが、自分もさすがに全編読破まではしておらず、読んだのは数編に限られる。
グスコーブドリの伝記もこの漫画で初めて読んだ。
飢饉による貧しい生活と自然に翻弄されながらも生きて立ち直っていく物語。
宮沢賢治とグリムは大人のための童話とよく言われる。結構残酷でもある。
しかしながら他のシリーズ作品と同様に、登場人物を猫に置き換える手法により、人間の泥臭い悲惨さを出さず、透明感のある無国籍な世界となっている。
温故知新とはこういう作品を指すのではないだろうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-15 21:25:49] [修正:2010-10-15 21:30:19] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

是非、みんなに読んでほしい。

今までの漫画人生の中で、
ベスト1。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-13 19:23:48] [修正:2010-10-13 19:23:48] [このレビューのURL]

10点 銀と金

僕が心理戦が描写している漫画がかなり好きだ。

心理戦を勝ちぬくためにはある程度の「うそ」が必要だ。

ライアーゲームなんてタイトルそのまんまである。

でもライアーゲームより心理描写がうまいのは福本信行だと思う。

最近では

カイジ(1) (ヤンマガKC (608))/福本 伸行

が映画化されました。(正直映画のほうは残念なことになってます。)

それ以外にも麻雀漫画では

アカギ―闇に降り立った天才 (第1巻) (近代麻雀コミックス)/福本 伸行

が有名です。本当はこの漫画の主人公は

天 天和通りの快男児 全18巻 完結コミックセット(近代麻雀コミックス)/福本 伸行

この漫画の1人のキャラクターにすぎなかったのですが、最終的には主役を食ってしまうぐらいのインパクトがあり、現在アカギのみが連載しています。

どれも面白いのだけど、僕が一番好きな福本作品はこれ!!

これは面白いです。本当に壮絶な騙しあいです。

ちなみにドラマ化されDVDにもなっています。

闇金の帝王 銀と金 [DVD]/中条きよし; 豊原功補; 山田辰夫; 中山正幻; 坂本長利; 中村久美

主役は中条きよしです。

中条きよしの代表曲といえば

「うそ」

おあとがよろしいようで・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-13 09:31:26] [修正:2010-10-13 09:31:51] [このレビューのURL]

10点 ONE OUTS

ドラマ・映画化もされたライアーゲーム

LIAR GAME 1 (ヤングジャンプ・コミックス)/甲斐谷 忍
にはまっていたときに、友人に

「この人の作品なら、ひとつ前の ONE OUTS のほうが全然面白いよ。」

と言われ
購入。

正直1,2巻は対して面白くない。(最終巻も)

ところがそれ以降が、すごい面白い。

ネタバレになるのであまり詳しく書かないが、何がそんなに面白いかというと野球漫画でありながら、今までの野球漫画の定番が全くないのだ。

作者もこの作品を書くときに今までの野球漫画のアンチテーゼとして書こうと思ったそうだ。

?主人公のピッチャーが剛速球を投げない。

?努力と根性が必ずしも勝利に結びつくとは限らない。

そして最後に

?主人公が悪党である。

まあとにかく面白い。心理戦、どんでん返しが好きな人には超お勧めです。

人生を生きるための名言もたっぷりです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-13 09:28:06] [修正:2010-10-13 09:28:06] [このレビューのURL]

すさんだ家庭から逃げ出し出会った4人の子供たち。
心に傷をもつ彼らは寄り添い、社会から「はみだし」て生きてゆく…
「いじけ者!ひねくれ者!ロクデナシ!はみだしっ子!!何とでも言うがいいサ!ボクたちも言ってやろう、きれいな衣をまとった人よ、さようなら!ザマアミロ!!」
行く先々で様々な人に出会い、寝床を提供してもらい、時に裏切られながらも、彼らは彼らを愛してくれる人を求め旅する。
そして同時に、彼らは内なる漂泊の旅へも出発する。どこまでも深い心の世界へ。延々と続く葛藤の世界へ!
あまりにもロジカルに、妥協なく続く内面の描写には、一切の綺麗事がない。愛情、憎悪、不安、信頼、トラウマ、家族、殺人、裁判…社会の矛盾を、環境の不遇を、自分の存在を、嘆きながらも面と向かって逃げずに問い続ける。
「ボク達仲良しのどん底にいるみたいで・・」
「手伝ってよ雪だるま!ボク一人じゃママを運べない…。行け!!!行ってママを連れて来い!……」
しかし少女漫画らしいレトリックを多用したって、答えには至らない。多くの省略を補ってみても、それが結論とはならない。
そう、いくら考えたって正しい答えなんかない。
でも、それでも考え続けなければならない。
考えて考えて、それでも考え続ける。それが思春期の子供たちの、自分ではどうすることもできない社会や現実といった大きな存在への唯一の反抗なのだ。

できることなら点数なしでレビューだけしたかった作品。
自分は今までこのサイトの採点基準を一切無視して、自分の好みで点数を付けてきたけれど、この作品だけは自分でも、好きなのか嫌いなのかわからない。だから点数を付けられない。
ならば、と、このサイトの採点基準に則ってみた。面白さうんぬんはさておくも、「漫画というメディアを越えて魂を揺るがす」作品は自分の中でこれ以外ない。

目だけで訴えかけてくるほどの表現力がある画に、小説並の尋常じゃないほどのセリフと心内語の量。
空気感で訴えかけるあだち作品などとは、全く正反対の作品。
セリフや振る舞いに溶け込ませた伏線もすごい。

内容は、徹底的に救いが無く、難解な話。
(雪山の極限状態のなかでの殺人。必死の隠蔽。どうにかその場を切り抜けるも、罪を背負い孤立していく心…やがて養子の誘いを受け、安定した生活を得られても、その傷は消えない。そんな自分たちが、裁判で暴行罪を裁くという滑稽さ。果たせぬ目論見にすれ違う心…)
けれど、決して暗い作品ではない。彼らの言葉には、報われない結果ややりきれない現実の中でも、前向きに生きようという意志が感じられる。
「光へ向かって行くんだ!影をひきずってでも」
「消えてしまいそうに感じる時は、生きることの意味の有無なんか問うな。もし無意味だと思ってしまったら本当に消えてしまうだろうから」
心に突き刺さる言葉の数々。僕らが現実世界であれこれ思い悩むようなことから哲学的なものまで様々だ。

しかし、これらは魅力であり短所でもある。
小説が苦手な人、漫画をサクッと読みたい人などには不向き。あまりに文字数が多く、例え活字慣れしていても、重く濃い内容なので、読むのに根気がいるから(終盤1ページ丸々文だったり)。
そしてこの作品、子供のころの感性で、大人並みの語彙力・読解力を必要とする。4人組の幼少から青年になるまでのこの物語を読み解くと、その本質はあくまで少年期の苦悩・葛藤がテーマ。BSマンガ夜話で「今読むと恥ずかしい」と馬鹿にしてファンの恨みを買ったそうだけど、少年時代の思いが強い人でないとほとんど楽しめないのかもしれない。

はまれば漫画どころか映画や小説を含めたすべての作品の中で自分の一番の宝物になる、ともいわれるほど。その支持者は何も読み手だけでなく、書き手、すなわち漫画家にも多数。
田村由美→最も影響を受けたとか。田村作品の心理描写の原点はココ。
くらもちふさこ→作中登場するほど
他、川原泉、市川ジュンなど。

エヴァの心理描写をもっと深くした感じのこの作品、一気読みは無謀。是非少しずつ噛みしめながら味わってみてください。


<2010年9月更新、【文庫版全6巻所持】、以下読んだ方向け>
賛否両論な締め方について(オクトパス・ガーデンは難解すぎるので置いておき…)
守られる側の存在であったマックスとサーニンは、救いがない結末ながらも前向きな姿勢を見せています。
問題はアンジーとグレアムですが、グレアムが雪山事件を暴露したので、何らかの決着をみるはず。そしてアンジーもすれ違いの原因は雪山事件だから、グレアムとの関係に決着がつくはず。
年齢的に青年となる二人。その二人の枷は、少年期最大の負の遺産「雪山事件」。この決着によってこそ、彼らは初めて少年から青年になれるのだろう。
彼らがどんな形で青年になるかはわからないけれど、ジャックたちは彼らを見捨てたりしないはず。ならば彼らは今後も養子として暮らしていくわけで、決してもうはみだしっ子などではない。
そう、はみだしっ子としての物語は、すべて描かれきっているのだ。
これが彼らの激動の少年期を描いた物語ならば、確かに完結した、と自分は思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-05 16:12:44] [修正:2010-10-13 00:01:14] [このレビューのURL]

10点 蟲師

 一般的な生物の体系から遠く離れた原初の生命群「蟲」、人や自然にそれらが及ぼす超自然的で奇怪な現象の数々。本作『蟲師』は、江戸と明治のあわいに位置する架空の時代の日本・近代のちょっと前の日本を舞台に、それら蟲の及ぼす怪異から人々を守り逃がす事を生業とする「蟲師」ギンコを主人公とする奇談集である。

 非情に大雑把に物語の基本を説明するとこのようになるのだが、実際にはとにかくどう分類するべきか悩ましい作品でもある。土俗的な日本風の世界観で超自然的な怪異を描くという意味では『ゲゲゲの鬼太郎』や諸星大二郎の『妖怪ハンター』シリーズのようでもあるし、主人公のプロフェッショナルっぷりと深い思索性は『ブラックジャック』的だ。時々見られる人情噺やユーモアや説話性などは『まんが日本昔話』のようなお伽噺を彷彿とさせ、一転してしばしば登場するダークな話にはサイコホラーやミステリの趣すら漂う。その独特の画風と世界観から、とりあえずそういう雰囲気を押し出した“雰囲気マンガ”という評もある。

 古来より東洋の人々が獣や鳥とも植物ともつかぬ下等な、しかし多様な生物相を「蟲」として捉えてきた事と同じように、本作もまた多様な読まれ方のできる作品である。上にあげたどのジャンルにも分類可能であり、そしてそれら全てを包括してなお捉えきれない豊饒な何かでもあるのだ。椀一杯の海水・一塊の土に宿る無数の生命のように。

 正直に言って最初の数話の段階では、作者はこの魅力的なモチーフを持てあましていたように感じた。絵や設定は魅力的で物語も独特だったが、そういう特異な雰囲気を醸し出す事ばかりに専心している感は否めず、いまいち物語に深く没入しきれないでいた。そのままいけば、まぁちょっと独特な個性のあるただの雰囲気マンガで終わったかもしれない。

 しかし2巻収録の名篇「やまねむる」を誌上で読み、静かな静かな感動を味わったのをきっかけに、回を追うごとに本作に引き込まれていき、そしてその後確信した。本作は確かにファンタジーだが、その背景には歴史的・土俗的・原風景的なしっかりとした土台がある事を。実に様々なものの“あわい”に出現した稀なる名作であることを。

 白とも黒ともつかない微妙なあわいの上に本作は奇跡のように鎮座している。そこからにじみ出てくるのは比類のない豊饒な世界の息吹だ。そしてこの白と黒の間の灰色の世界のあり様は、かつて我々のご先祖が抱いていた自然観にも通じるものがあり、歴史的な記憶のにおいさえ漂わす。キャラクターデザインなどは泥臭さを払拭してこぎれいではあるが、作中登場する有名無名の人々の生きざまや様々な蟲のもたらす怪異には古い伝統や風習(美しいものばかりではない)や伝承に着想を得たものが多く、単純な善悪論などでは捉えきれぬものも多い。ただ得体の知れない余韻のみを残す話もある。

 作画表現にしても淡い色彩やペンによる点描を駆使した淡泊ながらも濃密な作画がそういう雰囲気を見事に表現。特に山霧・海霧によって天地の境界すら曖昧になったような海や山里の描写は強烈な印象を与える。作品のテーマ表現的にも、現実の自然描写としても見事と言う他無い。

 何より圧巻なのが種々の蟲の描写だ。本作の根幹をなす存在である蟲は、生命の最も原初的な場所に位置するものと捉えられ、それらが引き起こす怪現象はまさしく幽霊や妖怪や精霊によるもののように描かれる。
 …ここまでなら普通の妖怪モノの一変異種だが、本作の凄いところはそんな蟲の描写を、顕微鏡で観察される原生生物や菌類のような姿で表現している点だ。ここには単なるファンタジーに留まらない近代的な視点も導入されている。
 第1話でギンコは生物を動物や植物など5つに大別し、それらを五本指になぞらえて蟲とは何かを説明する。一般的な生物が五本の指なら、蟲とはそれらが一つにたばさって更に腕をさかのぼった先の心臓の部分にある存在というたとえだが、この語り口一つにしても、ファンタジーの文脈だけでなく博物学者ダーウィンの進化系統樹や五界説などの生物分類学的な見地から解釈しても面白いものになっている。こういうところにも蟲師のユニークさは現れている。

 そして、そんな本作の立ち位置をもっとも雄弁に物語るのが主人公である漂泊の蟲師「ギンコ」のキャラクターデザインだ。少年時代に経験した蟲との遭遇による怪異の影響で右目を失い、残った左目は緑に、髪は真っ白に染まったこの異様な人物は、どこか鬼太郎やブラックジャックを思わせる風貌をしている。そして「江戸と明治の間の架空の時代」という設定のため、周りのキャラ(大半は貧しい農民や漁民)がそろって和装の中、ほぼギンコだけが洋装なのである。この世界においては、ギンコは(どちらかと言えば)我々読者の住む近代的世界に近い立ち位置におり、他とは一線を画した屹立した存在として表現されるが、同時にそれは物語内において他の人々とは遂に全てを分かち合うことのできない孤独な異端者である事の表れでもある。洋服を着た彼自身もまた人々からすれば怪異なのだが、そんな彼が主人公であるからこそ、我々は既に遠い世界となってしまった郷愁の彼方の古の世界と邂逅できる。ギンコは蟲(≒自然)と人のあわいを取り持つ存在であり作品と読者のあわいに立つ存在でもある。
 作者いわく、ギンコには放浪の民族学者「宮本常一」や博物学者「南方熊楠」などの実在の人物が投影されているそうだが、共に民俗学や博物学(生物学)といった近代的な学問を用いつつも、日本の土俗的な世界へ深く分け入って行った人物として知られている。そういう周縁部分にも、本作の持つ豊饒な読後感の一端が垣間見える。

 自然と人間、生と死、有機と無機、人情と世間、一般と個別、土着と普遍、海と大地、大地と空、海と空、いにしえと近代、人為と天為、現実と奇想、生きることの美しさと、そして残酷さ。
 …これら相反する諸要素の数々は、本作では不思議なバランスの上に混交を遂げる。“調和”というほど大袈裟では無く、“混沌”というほど荒削りでも無い。ただただ奇跡のようなあわいの美しさ。こういう作品を漫画として読む事が出来る事は、本当にありがたいというしかない。漫画もまた、絵と文字のあわいに生まれた蟲だからなのだろう。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2010-09-30 23:01:34] [修正:2010-10-11 20:20:07] [このレビューのURL]

10点 銀と金

カイジを生み出す前の福本先生の作品ですが
内容はカイジを超える濃さです

金の世界に生きる悪党「平井銀二」とそれに憧れて
悪党になろうとする青年「森田鉄雄」の生き様は
読んでいて圧倒されます

福本作品で最高傑作の呼び声も高い作品ですので
読んでみることをおススメします

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-05 22:52:45] [修正:2010-10-05 22:52:45] [このレビューのURL]

10点 SLAM DUNK

このマンガは凄すぎる


このマンガを読んでバスケを始めた人は何万人いるんだろう


名作の中の名作

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-04 21:50:53] [修正:2010-10-04 21:50:53] [このレビューのURL]

タイトルは「ピーナッツ」だけど「スヌーピー」と言った方が通りは早い。
キャラクター商品としてはディズニー、サンリオに続く3本柱。ドラえもんやポケモンですら追いつけない。
犬小屋の上でタイプライターで小説を書く意外と知的な奴。
まぁいつもスヌーピーが主人公という訳でもないが。

谷川俊太郎の訳と併記で原文のセリフも載っていたりして、英語の勉強にもなると思ったが、そんな事はなかったぜ。
たかが四コママンガなのに、アメリカの歴史や習慣にまつわる話がネタだったりすると意味がわからなかったりするぜ。
スヌーピーには色々兄弟がいるそうだが、自分が知っているのはスパイクとマーブルスだけだぜ。
枝にマシュマロ刺して焚き火で焙って食べてるシーンを見て、真似してやってみたけどそんなにうまくなかったぜ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-03 23:58:33] [修正:2010-10-03 23:58:33] [このレビューのURL]

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