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Don't trust over thirty. そのまま直訳すれば、「30歳以上を信用するな!」

30歳を超えた漫画家が、ふとしたことから自分が年齢的に十分に大人であることに気付いてしまい、
「大人」という言葉が重くのしかかってくる中で、どうにも「大人」になりきれない自分の弱さを
ダメな父親のせいにする…。 そんな私小説的な臭いを感じる表題作で幕を開ける短編集。

大昔は10代半ばで元服して大人の仲間入りをして、いつの間にか成人が20歳になって、
現在では(法律上はさて置き)実際には20歳だとまだ立派な大人として扱われるかは微妙で、
どんどん大人になる年齢が後退していく世の中。
どこまでが子供なのか、どこからが大人なのか。
誰がいつ決めるのか、境目はどこにあるのか。
「今までは大人に向かって言う側だった。 それが、子供に向かって言う側になるだけの話よ」
そんな岐路に立たされた人々が青臭くもがく話、ならまだ良いのですが、そこはやっぱり OVER 30。
そうだったりそうでなかったり、一筋縄ではいかないんですよね。

そういうような青臭い短編がいくつかあって、巻末に来るのは表題作の続編に当たる位置付けの
「SON HAS DIED, FATHER CAN BE BORN」。
この短編は実に良い感じ。
「親なんて所詮、生物学上の親でしかありえない」はずだったのに、あれだけ嫌いだった父親を思い返し
「子供がいることで初めて親になれる」のかもしれないと思い始める主人公。
そしてふと気が付くと「立派な大人」の呪縛は消え去り、肩の荷が軽くなっている。
言葉で書くと何か陳腐なのが残念ですが、この構成も構図もなかなか感慨深いです。
あと短編中にもう一つ別のエピソードがありまして、そっちも好きです。 でもこれは男のエゴかな。

面白いかどうかはさておき、何かが後に残る、ような気がする一冊。
とりあえず何度も読み返したくなります。
30を超えてそんなことで悩むなよ、という方もたくさんいるでしょうが、たまにはこういうのも良いかも。
「良い大人になってね」なんて言葉、AROUND 30 としては耳が痛いなあ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-16 01:06:20] [修正:2011-02-16 01:16:12] [このレビューのURL]

冬目景らしさに満ち溢れた作品。

全体に漂う薄暗くてもやのかかったような特有の雰囲気はこの作者にしか出せないでしょう。
ただ、何か起こりそうだったり、テーマがすごく深そうだったり、よく練られてそうだったりしながら、
結局はそうでもなかったりします。
作者にしては珍しく完結した作品ですが、終わり方については作者の思うとおりに果たしてできたのか。
ちゃんと終わることにエネルギーを注ぐあまり、事前の構想どおり終われたのか甚だ疑問ではあります。

そういう意味でとても作者らしい作品だと思います。
もどかしさ満載と言うか、痒い所に手が届きそうで届かない感じと言うか。
作者の良さだけを知りたいなら他の作品がありますが、良さも悪さも堪能したいならこの作品がお薦め。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-16 00:55:51] [修正:2011-02-16 00:59:56] [このレビューのURL]

最終巻の盛り上がりでこの点数。

「今川義元について新解釈」という触れ込みで語られることが多い本作ですが、概ね本作で語られている今川義元がデフォルメを除いても実像に近いと思います。

彼は武田信玄や北条氏康が同盟を結ばなければならないと考えるほどの、優れた政治力を誇った戦国大名の一人ですから。

むしろ「小氷河期」が戦国時代を生んだという大胆な提言から始まる本作全体の展開と「貨幣」を通じて描かれる「虚と実」の拮抗が本作を面白いものにしているのが(おはずかしいことに)最終巻ではっきりしたので、ちょっと点数高めです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-15 08:25:19] [修正:2011-02-15 08:25:19] [このレビューのURL]

夕暮れ、夜、朝、昼と、沖縄が香ってくるような景色である。海の中の風景もきれいで不思議だ。「不気味なもの」が不気味である。眺めていると気持ちがいい。

そんな世界のなかで、そこらへんに居そうなキャラ達による、なんとも不思議なストーリーが展開される。終盤は少々かけ足だったが、一貫して先が読めず、おもしろい。ちょっと説明しにくいおもしろさなので、ぜひ一読して頂きたい。とても個性的なマンガだが、意外ととっつき易いと思う。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-09 09:50:33] [修正:2011-02-15 00:38:37] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

これは凄くいい漫画だった。
終盤は感動し、涙しました。

なにわともあれに次ぐいい作品だと思う。
誰もが見た方がいい漫画。
教科書にしてもいい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-14 20:46:02] [修正:2011-02-14 20:47:54] [このレビューのURL]

何これ?
三国志か??

今まで三国関係の物を呼んだり見たり、ゲームしたりしてきたが、
これほどつまらない物はない。

今まで読んだ漫画の中でも超最低ランクです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-14 20:38:26] [修正:2011-02-14 20:39:06] [このレビューのURL]

10点 MONSTER

とにかく最初からグイっと惹き込まれ、そのまま離してくれない。

終盤の展開や、ラストのオチは賛否分かれるところだと思いますが、熱中度があまりに高いのでこの点数です。

この漫画の特殊な所は、中盤以降に主人公が変わった事。

もちろん主人公は最初からテンマなのですが、序盤の展開はあくまで「テンマというフィルターごしに描かれるヨハン」が本質的な主人公であり、一番惹きつけられる要素だったと思います。

ラストのオチは、テンマに惹かれていた人には満足でき、ヨハンに惹かれていた人には物足りなかったのかな?と。


個人的には、そのすさまじい展開力と、テンマをはじめとするキャラたちの人間味に一番魅力を感じました。

ルンゲをはじめとした準主役も当然ながら、冒頭の新聞記者、アルコールに溺れた元刑事、責任感から復讐に走る歯科医、コーヒーの味で人を殺せなくなった元スナイパー・・・すべてのキャラが素晴らしく、漫画で疲れた涙腺によく響く(笑


ヨハンは確かに特殊かもしれない。
ただ、数万人もの子どもが彼と同じ境遇におかれたなら、そのうちひとりぐらいは、あのような「天才」がいたとしても不思議ではないのかもしれませんね。

ココアの大好きな純粋な子どもでも、あのようになってしまうのですから。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-14 13:59:09] [修正:2011-02-14 13:59:09] [このレビューのURL]

今までなかったタイプの麻雀マンガ。とても面白い。
「麻雀が分からない人も楽しめる作品」とまではさすがに言えないが。

大まかな話は天才的なマジシャンと日本最強のサマ師による麻雀勝負。
ストーリーのポイントは「全自動卓天和」。
従来の麻雀マンガよりも遥かに高レベルの勝負模様が描き出されている。

麻雀が分かる人にはおススメしたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-11 19:15:56] [修正:2011-02-11 19:15:56] [このレビューのURL]

以前評判を聞いて読んでみましたが、序盤で脱落しましたね。
シュールギャグとの評も聞きましたが、「何をやっているのか」
という時点で分からないのが多々あって、どこから
突っ込んで良いのか困惑してしまいます。

そういう意味で読んでいて笑うより、「?」と
の連続です。
不快になることはありませんが、キャラも主人公はじめ
「?」な人達の集まりですし。

結局ギャグ漫画は感性の問題が重要なのでしょうかね。
自分にとっては不可解漫画でした。
作者の他作品も自分は合わないだろうと思います。

あとギャグ漫画なのだから画力は重視しませんが、絵が
それでも雑なのもマイナスに感じました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-11 03:40:43] [修正:2011-02-11 03:40:43] [このレビューのURL]

地丹くんの下品なネタは苦手だけど、それ以外はかなり笑える。

時事ネタが多いけど、雰囲気で現在でも楽しめるのではないだろうか。
2000年問題とか、今思えば懐かしいワードもちらほら。
毎回よくネタが思いつくなぁと感心する。

ラストは私としてはおおいにアリ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-05-21 11:44:23] [修正:2011-02-11 00:51:31] [このレビューのURL]

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