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8点 LIAR GAME
パズル的な論理や心理トリックが好きな人なら、この作品には間違いなく高評価をつけるだろう。
一つ一つのゲームのルールや登場人物のキャラクター設定、攻略の手口等がよく練られている。
特に「少数決」の決着のつけ方を読んだ時は、その鮮やかなまとめ方に心底舌を巻いた。
トリックをメインに据えた作品で、これほど完成度が高いものを見たのは初めてだ。
主人公ナオの性格に現実味がないという意見もあるようだが、徹底したバカ正直のお人よしという設定だからこそ、心理戦の巧妙さが際立って作品の面白さを支えているし、作品全体として性善説と性悪説のせめぎ合いのようなテーマ性をかもし出していると思う。
この手の作品にありがちなルールの穴や、登場人物がなぜこんなことに気づかないのか?といった矛盾がほとんどないところがこの作品の良さだったのだが、残念ながら10巻後半あたりから始まる「椅子取りゲーム」ではルール設定に無理があって論理破綻してしまっており、とても残念だった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-22 08:52:47] [修正:2011-01-28 20:48:47] [このレビューのURL]
6点 のだめカンタービレ
前半は良かったのに――。
そう思ってしまう典型的な作品。
指揮者を目指す千秋と、気分屋だが確実に何かをもっているのだめ。
幼少期のトラウマが原因で日本を出たくても出れない千秋は、日本で名を上げようとするが、限界を悟ってしまう。
そんな千秋の下に現れた、純粋に音楽を楽しむことしか知らないのだめ。
のだめの才能に気づいた千秋はのだめとともに日本を出ようとする――。
お互いにお互いがなんだかんだ必要で、だから何度もぶつかって。
音楽と恋を見事に融合させた名作、日本編だけならば……。
ヨーロッパ編についてはいろんな人が書いてるからうだうだ書かないけれど、
せめてラストだけもう少し時間をかけてほしかった。
けれども、万人にオススメしたい作品であることに変わりはない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-27 00:55:29] [修正:2011-01-28 15:07:31] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
右腕に未知の生体が寄生するという設定にまず興味をそそられました。
蓋を開けてみたらとんでもない超名作でした。
作品全体の持つ雰囲気としても深いテーマでありながら変に小難しくなっておらず、初見当時小学生だった僕でもスラスラ理解できる読みやすさ。
かつ最終的にはそのテーマに対する作者なりの回答がきちんと用意されており、読者に委ねるような無責任な箇所はなくつじつまのあった帰結と読後感が保障されてる作品です。
時たまに「終わり方がよくない」といった意見を目にしますが、最後の最後でシンイチの右手にミギーの存在を感じ取らせる何か(目玉など)を書かなかったのは漫画史上滅多にない最高の〆でしょう。
総じて文句なしの満点です
数少ない「読まないと損する」作品だと思いますね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-27 19:34:32] [修正:2011-01-27 19:34:32] [このレビューのURL]
7点 ドリフターズ
ヘルシングの時にも言えたことですが、ヒラコー作品はそのジャンルに対して作者の持つ圧倒的な知識が作品の礎となっているので、この人の漫画を骨の髄まで楽しむには読み手にも相応の知識が求められます。
そのジャンルに対して知識があるか否かで、同じ作品に対してでも見えている次元が大きく異なってしまうはずです。
そして本作は「異界で歴史上の人物たちが繰り広げるトンデモ大戦」なので、最大限に楽しめる読者は「そこでそいつを使うか」とか、「やっぱこの流れならこうなるよな」などという楽しみ方も出来ます。
私は歴史は苦手なので、そういう点では歴史好きの読者と比べたらどうしても楽しみきれない部分があると思います。
とは言え、さすがは平野耕太。
まだ始ったばかり(1年以上連載してるけど)にも関わらず、歴史に関して知識が浅い私が読んでも普通に面白い漫画です。
この人の漫画の魅力として、相変わらずのヒラコー節の利いた台詞もさることながら、登場人物の「表情」もあると私は思います。
この人の描くキャラクターは言葉じゃ表わせないような複雑で奥深い感情まで、何とも言えない表情で表わします。
「目は口ほどにものを云う」と言いますが、平野作品の登場人物の表情は、ヒラコー節の利いた台詞以上に心境を伝えるほど進化した表現方法なのです。
つまり、知識がなくとも感性だけで充分に楽しめる漫画だと思います。
ただ欲を言えば、載せるからには30ページ前後は描いて欲しいです。(休載の時はおまけ漫画が代載されることがあるので個人的にはOKですが)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-16 11:12:36] [修正:2011-01-27 09:54:54] [このレビューのURL]
10点 キングダム
時は春秋戦国時代、それはルールに縛られる時代でもあります。
そのなかで主人公が時代の悪いルールにも屈せず天下の大将軍になるために
ただただ武功をあげようとひたすら前を向く姿は、読んでいても関心させらます。
今の社会は妥協無しには生きていけないといっても過言ではありません。
しかし自分の信念を曲げずに人を惹きつけ自然と仲間にしていき、
成長することで今の時代にはない新鮮さがあります。
本当の友情や信念などを教えてくれるとても良い作品だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-26 20:26:22] [修正:2011-01-26 20:47:09] [このレビューのURL]
3点 白球少女
打ち切りされた作品のレビューを書くにあたって、何が厄介かって言うと、本来語られるはずだった物語の結論が語られないままに、これまで広げてきた世界観とか物語の伏線とか、そういったものを全て置き去りにして、挙句の果てに、駆け足で物語を進めていって無理矢理に終わらせてしまったその作品を、一体どう評価をしたらいいのか、っていう所にあると思うんですよね。
で、この作品なんですが、この作品も他の打ち切り作品の例に漏れず、ひどく大雑把な終わり方をしました。寄り道ばっかりして全然野球をしなかったストーリー上の問題点とか、この作品の持っていた色々な問題点を書こうかと考えたんですが、製作者側からの作品を通しての結論が明確に提示されていない以上、どれだけ考えて書いても無意味だという事に気付いたのでやめました。
毎度の事なんですが、打ち切り作品っていうのは、ホント消化不良で気持ちが悪いです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-23 23:58:00] [修正:2011-01-25 20:21:59] [このレビューのURL]
3点 鋼の錬金術師
みるだけならキレイだけどマンガとして分かわかりにくい絵、キャラクターを表現しきれない絵の幅、錬金術の設定の半端さと生かせていなさ、話のテンポや話の運び方の悪さ。新キャラの登場時の雑さ、マンガとしてのこだわりのなさ、その辺に目をつぶればそこそこ良く出来た漫画だと思います。
ただそれがいけなかった。売れても不思議では無いという程度には面白い。
人気でまぁおもしろい鋼の錬金術師だけ読んで、少年ガンガンはレベルの低い雑誌とか、そういう印象が拡がる。
面白くないのに人気ならまだ、このマンガは自分にはわからん他のマンガに期待となったかも知れないのに半年ほどとはいえガンガンを買っていた人間としてはさびしい限りです。同時期に始まって4巻でおわったB壱はあんなに面白かったのに・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-03 11:19:45] [修正:2011-01-24 20:51:33] [このレビューのURL]
前作以上に不快な代物。不快なエロ描写とギャグに薄っぺらなシリアスが出てくるので読むに耐えない。作者には日本中の工業高校に関係のある人たちに土下座して謝罪してほしい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-24 15:40:31] [修正:2011-01-24 15:44:19] [このレビューのURL]
0点 工業哀歌バレーボーイズ
読んでて作者に対する憎悪が沸いてきました。
プロが描いたとは思えないほどの汚い絵で描かれた
エロ描写と工業高校を侮辱するような会話の数々に
イラつかされた。こんなものが17年間も続いたことが
理解できない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-24 15:37:09] [修正:2011-01-24 15:37:09] [このレビューのURL]
9点 CLAYMORE
1,2巻は「ん?」と思うが3巻あたりから 夢中に
なって読んだ作品です。敵が得たいの知れない化け物
だけど美しく何かひきつけられる所があります。
とにかくおもしろい。一度読んでもらいたい作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-23 20:46:32] [修正:2011-01-23 20:46:32] [このレビューのURL]