「クランベリー」さんのページ
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自分でも忘れた頃に現れます。
気が付けば私も随分と古株のレビュワーになってしまったようです。
私がレビューし始めた頃に活躍されていたレビュワーさんたちは今頃どうされているんでしょうね。
特に好きだったレビュワーさんは、とろっちさん、橙木犀さん、白い犬さん、ヨノナカさん、いーらびさん。皆さんまたこのサイトに戻ってきてくれるといいな。

7点 COCOON
戦争マンガってすごく難しい。
戦争を経験していない世代の作家が描いた漫画を、戦争を経験していない世代の読者が読んで評価するんだから、そりゃ難しいのもしょうがないのかもしれない。
私だって戦争は辛くて悲しくて無残だってことぐらいわかる。言葉では。
だから、言葉では伝わらない何かを求めてこういう漫画を読むのだ。
読んでみてなんとなくわかった。
この話は、そういった意味での既存の戦争マンガとは違う視点で描かれてるんだな、ってことが。
敢えて現代にも通じる普通の女の子たちがメインとなり、少女が繭を作ってそこから羽化していくことを主題にしているのかな。
かわいらしい絵柄で残酷な状況を描写し、重い話を淡々と散文的に描く。
そこに必要とされるのは想像力、なのかなやっぱり。
説明を省いて考えさせる手法は悪いものではないけど、きっちり描き切って欲しかったとも思う。
でも作者の内面を描き出すという意味において、これ以上の手法もないのかな、とも思う。
少なくとも戦争を無闇に美化も無慈悲なものにもしていないのは良かった。
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[投稿:2011-02-12 21:05:15] [修正:2011-02-12 21:05:15]