「Suzz」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年02月05日

物語の開始早々から疑問が残る大きな矛盾がある。
よりにもよって物語のキモとなっている部分に。
そのせいでいちいち感情移入の邪魔をされるのが問題である。
一つ問題が起これば必要以上にその重さを表現するのはこの作者の味であるが、
今作ではその誇張のせいで更に寒い。

真面目な意味ではこの点数であるが、
その寒さをニヤニヤしながら楽しむのであれば9点を付けたい。

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[投稿:2008-02-06 08:19:37] [修正:2008-02-06 08:19:37] [このレビューのURL]

掲載誌間違えてないか?と思えるような純粋なラブコメ。
それ以上でもそれ以下でも・・・
今のところ特にいい話も無く、いい話を描こうすらしていない感じは好感が持てる。
後、絵は上手い。そんな感じで。

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[投稿:2008-02-06 04:09:23] [修正:2008-02-06 04:09:23] [このレビューのURL]

8点 SUGAR

主人公はアクが強く、ぱっと見では本当にただの嫌な奴だったりする。

この作品では主人公が今何をどう考えているのかは直接書かかれない。
描写されるのは台詞、行動、表情などの客観的に得られる情報だけである。
それなのに、この主人公、徹底的なまでに繊細であったりする。
その繊細な心は表面には悪態や悪ふざけといった形でしか出てこない。
そんな天邪鬼で繊細な心を間接的情報だけで、こうも上手く表現できるのかと舌を巻いてしまう。

そして何といっても、ボクシングシーンがカッコいい。
かくいう僕もはじめはボクシングシーンがカッコ良かったからという理由だけで読み始め、
心情描写の巧妙さに気付いたのは後になってからだったりする。
この部分だけでも一度見て欲しい。

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[投稿:2008-02-06 03:01:25] [修正:2008-02-06 03:01:25] [このレビューのURL]

7点 CLAYMORE

典型的な師匠燃え漫画。
とにかく師匠(又はライバル)の扱いが抜群に上手い。
頭を空にしてまとめて読むのが今のところオススメ。

マイナス材料は容姿に統一感を持たせる設定を作ってしまったために、キャラクターの区別が付けづらいことか。

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[投稿:2008-02-06 02:29:23] [修正:2008-02-06 02:29:23] [このレビューのURL]

原作を知っていないと分かりづらいことも多々あり、尚且つ原作を知っていると何を言っているか分からなくなるような原作の設定無視もある。
なんというか、本当に同人誌を読んでいるような感覚に陥る。
正直コレは酷いと思わざるをえない。

あと、この作者(達)の作品全てに言えることだが、背景を全コマに書き込むので本当に見難い。
そういう意味でも少なくとも自分には合わない。

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[投稿:2008-02-06 00:19:34] [修正:2008-02-06 00:19:34] [このレビューのURL]

形容する言葉があるとすれば「B級アクション超大作」といった所。
特筆すべき部分は、SFとオカルトが絶妙に融合した世界観と圧倒的にカッコいい戦闘シーンだろう。
非常に映画的な、表情変化で読ませる構図も巧。(表情変化は手塚的と言った方がいいのだろうか)
頭を空っぽにして純粋に楽しむ分には抜群の作品ではある。

ただ、途中で挿入される膨大な量の背景説明で若干テンポが崩れ、純粋に楽しむのを邪魔しがちでもある。
まぁその部分は、なんだか分からんけど凄いモノ、って事だけ分かってればいい部分だったりもする。
無いと説得力が無くなり、あるとテンポが悪くなるという困ったものだが、その分減点で7点。

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[投稿:2008-02-06 00:02:40] [修正:2008-02-06 00:02:40] [このレビューのURL]

連載終了後に(まとめて)読むと若干評価が落ちてしまう。
というのもこの漫画は週刊連載であったことに大きな意義のある作品だからだ。

というのも、実際の時間経過と作品内の時間経過がほぼ似通っており(若干作品の方が時間経過が遅いが)、
週刊連載での読み手が牧場生活を疑似体験していけるような構成となっている。
そしてこの「時間経過」というキーワードは競馬において魅力の一つであるともいえる。
長く競馬ファンをしている方なら分かると思うのだが、時代によって好きな馬がいて、
引退してもまた数年後にはその子供が走っていて、思わず応援してしまう。
そういう時間経過にも密接な関係がある競馬という題材であるため、
その魅力を週刊連載という形式で表現した点は本当に上手いと思う。

ただ冒頭でも触れたが、今となっては牧場での出来事をただ常識的に描く
ある種ホームドラマのような展開であるために、人によっては退屈に感じるかもしれない。
それでも僕はよく出来たホームドラマではあると思うが。

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[投稿:2008-02-05 09:37:52] [修正:2008-02-05 09:37:52] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

面白い部分と面白くない部分の差が激しい。
特に序盤はサッカーを題材にする必要性が全く感じられない。
そして取材不足か、サッカー知識も乏しいのが目に付く。
ただし、中盤の出来はやたらいいのも確か。
安定感はないものの熱い展開がハマった時の爆発力は凄まじいものがある。

「アルゼンチンのサッカーは手でするんだ」が部内で流行った時あったなぁ、そういや・・・

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[投稿:2008-02-05 05:13:19] [修正:2008-02-05 05:13:19] [このレビューのURL]

ありとあらゆる意味で頭が痛くなる良作。
こういう人いるよなっていう心当たりが何処かあるのがリアル。
そしてそのキャラに全く共感できない主人公の心理描写もリアル。
共感できないことに共感する部分がやたら新鮮な漫画。

ただし、

・あまりに暗い展開
・周りにそういう人がいないとリアルさが薄れる。

など、読む人を選ぶ要素が若干あり、

・序盤が技術的にあまりに未熟。
・掲載誌廃刊により伏線回収しきれず終わる。

などの減点材料も無きにしも非ず。
怖いものを見たい人にはオススメしたい。

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[投稿:2008-02-05 04:22:37] [修正:2008-02-05 04:22:37] [このレビューのURL]

9点 ONE OUTS

一見すると福本的なトリック漫画に見えるし、トリック自体にも魅力はあるのだが、おそらく本質はそこでは無い。

既存の野球(スポーツ)漫画といえば、
練習や特訓を積み重ねることによりポテンシャルを上げる「努力」をしがちであるが、
この漫画おいてはどうすれば勝利できるかを追及することにより
ポテンシャルを最大限に活かそうとする「努力」をする。
たったそれだけの違いで既存の作品にありがちな「パワーインフレ」や「敵キャラとの協力関係」などの展開から
かけ離れた全く新しいものになっている点をまずは評価したい。

そして常に試合自体の勝負と球団経営者達との勝負の2点を平行して進行させるため
極めて次の展開が読みづらく、常に緊張感を維持しつつ期待感を持たせられる。
そしてその平行して進行する全ての事象が仲間の意識改革、つまりは「努力」に結びついているという、
全く無駄の無い構成には脱帽である。

ただし、綺麗に纏めようとするあまり、
後半になって魅力の一つであるトリック要素を用いる機会が激減し、失速した感があるのは否めない。
その点において-1点させていただく。

それでも面白い漫画であることは保障したい。
まだ読んだことのない方には是非オススメしたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-05 03:29:44] [修正:2008-02-05 03:56:04] [このレビューのURL]