「団背広」さんのページ

総レビュー数: 137レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年05月03日

その漫画全体に広がる空気感、間の取り方やリアリティ。
こういった部分は女流漫画家の独壇場なんですが、中でも志村貴子センセは群を抜いてそれが上手い。
絵本のような無駄のなさと現実的なリアリティが同居しているこの独特の雰囲気はなかなか出せるものじゃない。
いやー天才だと思いますよ。こんなシンプルで深い漫画他に見たことねぇもん。

しかしあれですね…相変わらず2度読めないようなエグい部分がありますのう…そこがいいんだけどさ。

男の子になりたい女の子と、女の子になりたい男の子。この二人がどう関わっていくのか、今後が非常に楽しみであります。付き合うんだろうか…そうなったらムチャ面白いんだが…

あと、相変わらずキャラがすげー魅力的ですな。二鳥くんのお姉ちゃんはかわいすぎるしささちゃんとかユキさんとか…
ていうかユキさん結婚してください。ユキさん和服似合うよねぇ…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-03 23:47:29] [修正:2005-05-03 23:47:29] [このレビューのURL]

6点 バキ

なんだか登場人物増やしすぎてあっち行ったりこっち来たりな展開になってしまったのがちょっと…とは確かに思う。

でもまぁ、そういう整合性とか気にする漫画でもないので、格闘シーンだけ楽しむのなら十二分に楽しめます。相変わらずスプラッター度は増す一方だし。
ただ、これが終わったら次回作はどうなるのかと不安…いや、終わらせないつもりだろうかね?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-03 23:41:42] [修正:2005-05-03 23:41:42] [このレビューのURL]

マッチョ的バイオレンススプラッター格闘漫画。
絵から何から濃い濃い濃い。本から汗が垂れ落ちてきそうなくらい濃い。これが俺含む好き者にはたまらんのよねー。
エグかったりグロかったりする表現がドラえもんの4次元ポケット並に手を変え品を変え出てきますんで、苦手な人は十分に注意して読んでください。そして俺と同じくトラウマになってください。

余談ですが昔レンタルビデオ屋で働いてたころ、バキのビデオを必ず借りていく子供連れのお母さんがいて、「お子さんが見られるんですか?」と聞いてみたら「いえ、旦那の趣味で…。子供には見せれないです」と返答され、少し安心したことがある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-03 23:39:07] [修正:2005-05-03 23:39:07] [このレビューのURL]

6点 トガリ

最初は残酷で人殺しをなんとも思わないような極悪人だった主人公が、罪の化け物を倒すうちに罪悪感に目覚めて葛藤する…というテーマが少年サンデーには不向きだったのか、少なからずファンもついていたのに打ち切りになってしまった作品。
作品中にも少年漫画でこれをどうやったらいいんだろうか的な作者の迷いが見られる気が…もともとは青年誌向きなんだろうね、この人は。

しかし特筆すべき部分があるんですよ、この漫画。演出がスゴイんです。
この作者は1コマを際立たせる技術がムチャクチャ上手く、下手な映画監督より演出技術があります。構成はトガリの時点ではまだちょっと…というところですが、それが気にならないくらい上手い。これはかなりの才能ですよ。
まだ構成が拙い故に話の途中でちょっとダレてきたかなーと思う部分もあるんですが、それでも演出で引っ張る引っ張る。この力技(って言うと失礼かねぇ)はほんとにスゴイ。
この映像演出、だいぶ漫画を読み込んでる人でも驚くところがあると思います。未読なら是非。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-03 23:27:59] [修正:2005-05-03 23:27:59] [このレビューのURL]

(王ドロボウJINGのレビューから続く)
中学になったころ、さすがに俺は気恥ずかしさに耐えられなくなりボンボンを買うのをやめた。JINGとの別れは辛かったが単行本で買えばいいやと思っていたのでまぁすんなりと卒業した。
しかしその後探してみたところ、JINGの単行本は俺の住んでいる地域の本屋には売っていなかった…(俺が見つけられなかっただけかもしんないけど)。意気消沈し、でも段々と俺はJINGの存在を忘れていった。

高校になって、帰りに立ち読みをするのを日課としていた俺は、偶然新しいJINGの連載を発見した。
もうそのときの感動といったら!ああ、ああーと過去の記憶がよみがえり、そしてこの人漫画まだやってたんだ…良かったなぁ…としみじみとしたものも感じるわでたまらんかった…
まぁかなり読みづらくなったなーとか正直思ったけど…いやぁ3つ子の魂なんとやらと言いまして、JINGだったらオールオーケー!と全肯定しちゃってるわけです。それに楽しかったよ、小学生のときのように読みづらい、わかりづらい漫画を何度も読み返して理解するのは。
俺は極度のめんどくさがりなので、ダルイ漫画は斜め読みしてしまうんだがこれだけは特別。いやぁ、幼いころの記憶は消えないもんですな。

ところで皆さん、サザン・コンフォートの回に出てくる2枚の写真、森の部分のトリックに気づきました?
こういうイタズラっぽいことが仕掛けてあるから、「やっぱりJINGが好き!」なんですよ。へへへ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-05-03 23:09:47] [修正:2005-05-03 23:09:47] [このレビューのURL]

小学生当時、みんなはコロコロを読んでいたが、俺はボンボン派だった。ぶっちゃけ買っているのはクラスで俺だけという有様だったが、それでも俺はボンボンを買うのをやめなかった。

理由はこの漫画が連載していたからだ。
小学生の俺はJINGの連載第1回を読んで思った。
「うわ、わけわかんねぇ!!」
でもこうも思った。
「わけわかんねぇけどスゲー格好良い!スゲー面白い!!」
俺はそれまでこんな特殊な漫画は読んだことがなかった。まるで脳に電撃が走るかほどの衝撃を受け、何度も何度も読み返して理解しようと勤めたことを今でも覚えている。

この漫画にオリジナリティのあるものは素晴らしい、自分の世界をしっかりと確立して描いているものは素晴らしいということを俺は教わった。
その当時はそこまで考えなかったが、しかし感覚的に感じ、そのことだけは理解していた。話の内容は理解できなくとも。
それからというもの、俺は映画にしろ音楽にしろ何にしろ、特殊なもの、新しいもの、オリジナリティのあるものを飢えたように求めるようになった。新しい、どこにもないものを見たときの衝撃。それを現在進行形で求めている。

おそらく俺は小学生のときJINGの1ページ目を開いて感じた、忘れられないあのインパクトをいまだに追い求めているのだろう。
俺にとって間違いなく、漫画というメディアを超え魂を揺るがし、人生に影響した作品だ。満点以外はつけられない。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-05-03 22:45:46] [修正:2005-05-03 22:45:46] [このレビューのURL]

2345678910
次の10件>>