「団背広」さんのページ

総レビュー数: 137レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年05月03日

吉田戦車の主砲から発射される不条理マシンガン。
なんつーか、なんつーか、なんつーか…いや、もうこの漫画を言葉で表現しようってこと自体無理だし無意味なのかもしれんな。

面白いギャグ漫画ッスよー。これでいいや。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-06-30 16:49:34] [修正:2005-06-30 16:49:34] [このレビューのURL]

俺にとって、この話は第1話で一度完結しています。そこだけなら文句無し10点。
んで、その後は長い長い外伝という感じ。

個々のエピソードだけ見れば面白い部分は多くあるんですが、ここまで話を広げる必要があるかどうか、と考えると疑問を感じずにはいられません。
もっとぜい肉を落としてスマートに、シンプルにしたほうが面白くなると思うんだけど…残酷さ、悲惨さも際立つと思うし。
なんか8巻あたりから作者が迷走期に入っている気がする。

しかし俺はこの作者さんが好きでね…このネクラなとこが。
この漫画を読んで、後書きやらアフタヌーンの柱に書かれてる雑文やらも読むとこの人の病みっぷりがよくわかる。そしてそれに共感できる俺も同じくらい病んでるんだろう。
なんか変な仲間意識感じちゃうんですよ、この人に。実際に会ったこともないけどね。
まぁ俺にとっては、俺と似たようなボンクラがいるなぁと安心させてくれるだけでもありがたいので、厳しいことは言いましたが7点をつけます。

ところでこの漫画に出てくるキャラクター、「浅井健二」の名前にピン!と来る人います?
これがわかる人は読んで損は無いかと思いますよ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-06-15 18:15:19] [修正:2005-06-15 18:15:19] [このレビューのURL]

この漫画、どうやら絶版化してるらしく探すのに苦労した。
こういう本を探すときには古本屋が役に立つね。

読んでいてずっと既視感を感じていたのだが、一体それが何の既視感なのかわからなかった。が、後半に出てきたあるキャラクターの名前を見てああ、と気づいた。
この漫画は伊丹十三の映画にそっくりなのだ。
個性の強い脇役を山ほど出して、それぞれに個々のエピソードを与えてしっかりそれを描く。これは映画の「たんぽぽ」とかと同じ手だ。あれも本筋と関係のない脇役の話が面白く、しつこいくらいに多いそれが独自の世界を形作っていた。この漫画も同じ、脇役たちの話が主役を差し置いてまで大きく描かれる。
いや、驚いた。まさか漫画で邦画の感覚を思い出すことになろうとは。この点は完全にこの作者独自のものだろう、評価できる。

しかし、まぁ…はっきり言いまして、俺はこの作者とは肌が合わんな。
抽象的なんだよ、全体的に。言葉と理屈をあまり信用していない俺のような人間にとっては、この手の芸術感覚とでも言いますか、抽象性ははっきり言って気に入らん。こんなところまで邦画的なのには参る。
それに、方言がキツすぎて意味のわからんセリフが多いのがなんとも…
いくらか説明も入るけど、正直言って全然足りない。もう少し方言を砕くか、いっそ標準語でやってほしかったな…
日本語の漫画だっていうのにいちいち解読の手間がいるのはちょっとつらいよ。

あとは主人公たちに感情移入できないとか、やたら多いテロップがウザいとか、変な露悪性が鼻につくとか色々言いたいことはあるのだが、結局趣味が合わない、肌が合わないってことなんだろうな。
10年か20年過ぎてからまた読めば、印象が変わってくるのかもしれないが…とりあえず今の俺には合わないようだ。

なんか「たんぽぽ」見てたらいきなり「エヴァ」になって、最後は「2001年宇宙の旅」で終わったような、そんな印象。
パクリって言いたいわけじゃないけど、まぁ俺にはそう見えた。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-06-06 01:52:21] [修正:2005-06-06 01:52:21] [このレビューのURL]

昔、漫画が読みたくても買う金がなかったガキのころに、姉の部屋を勝手にあさくって偶然見つけたこの漫画が、俺が初めて読んだ少女漫画でした。
いやぁ、初めて読んだときはメチャクチャ笑いましたわ。女探偵の助手が大暴れするときに「手負いのバルタン星人」とか言われてる表現がおかしかったし、それまで幼年向け漫画(ボンボンとかね)しか読んでなかった俺にとって、金勘定が何より大事な探偵とか、演歌歌うのが趣味のアイドルとかって設定はインパクトが強くて面白すぎた。これ読んだときに腹かかえて笑うって体験を初めてしましたよ。
俺にとって、ギャグとは違うコメディそれ自体の面白さを教えてくれたのがこの漫画なんで、とても思い入れのある作品です。

今、改めて読み直して見ても面白いなぁと思います。
なんていうか現実にある世の中の世知辛さみたいなものを存分に出して、それをネタにして笑わせつつ、ヒューマンドラマもちゃんと描いてホロリとさせる。この泣きと笑いのさじ加減がとても上手いんですよ。
この手の漫画じゃそういうのは定石の手だと思うけど、この人はそれがかなり上手いほうなんじゃないのかな。
遠藤淑子さんの書く漫画はどれも良質のコメディだと思いますしね。

ちなみに。
少女漫画って面白いなぁ!と思い姉の部屋をさらにあさり始めた俺は、その後いわゆる「やおい」系漫画を見つけて読んでしまい、トラウマになったというオチがついた…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-28 12:08:34] [修正:2005-05-28 12:08:34] [このレビューのURL]

スタイリッシュで荒唐無稽な剣劇漫画。
変な武器たくさん出てくるし、登場人物の線が細いしで真っ当な時代劇漫画とはとても言えないが、それが逆に功を奏して非常に読みやすく仕上がっている。時代劇?何それな人でもこれなら普通に読めると思います。

絵も上手で、特にこの人は女性の儚さを描くのが上手いと思う(って、「おひっこし」じゃ全然逆のことやってますがね)。
少々本筋…物語の背骨がしっかりしてないかな、とは思うもののセリフやキャラクターに十分な魅力があるので良しとしましょう。

どうも連載初期からアクション演出を色々実験しているようで、小さな正方形のコマを延々つなげたり、斬撃の背後に花の絵を飾ったりと珍しい手法が見られる。
その実験がそこまで劇的な効果をあげているとは思えないが、なかなか面白いのでオーケーオーケー。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-28 11:28:31] [修正:2005-05-28 11:28:31] [このレビューのURL]

はっはっはっはっは、ふざけてんじゃねぇぞコラ!!
最後のオチとその後の言い訳がましい後書きが何もかもをぶち壊した。

ラストで内的世界に閉じこもり、読者を無視したこんな奴が知識人だと?笑えもしねぇ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-24 22:16:50] [修正:2005-05-24 22:16:50] [このレビューのURL]

熱くて泣けるギャグ漫画、というものがまさかこの世に存在していたとは!

この漫画はムチャすぎる展開とかも最高だし、それもウリの一つなのだが、キモはやはり島本流名言の嵐だろう。
理論なんぞ勢いで吹き飛ばす、燃えさかるこの名言の数々の素晴らしいこと!読んでるだけで熱いパルスで胸ズキュウウウン(意味不明)って感じだぜ!!
本来なら引かれるくらいの熱さを持ったそれを、うまいことギャグのオブラートに包んでくれているのですんなりと読めるのも好印象。島本先生さすがです!

島本作品の中でも傑作と名高いこの作品は万人にオススメする。
男なら読め!いや、男じゃなくても読んでくれ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-24 21:47:19] [修正:2005-05-24 21:47:19] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

やはり後年の「吼えろペン」のほうが洗練されているし読みやすいのだが、こっちはこっちでこの無鉄砲な感じが逆に面白かったり。

起承転結激情編が凄かった。ムチャクチャ笑った。
「きさまの世界では女をボロボロにして捨てる男が幸せになるのかっ!?えっ、答えんかっ伊藤!!」
熱すぎ、面白すぎ。適当な恋愛漫画書いてる奴らを全員炎尾燃にぶちのめしてもらいたくなる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-13 20:34:05] [修正:2005-05-13 20:34:05] [このレビューのURL]

いくらなんでもこの絵はないんじゃないか。
このメカデザインはないんじゃないか。
この演出はないんじゃないか。

ここまで立ち読みで良かったと思った漫画も久しぶり。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-13 20:18:51] [修正:2005-05-13 20:18:51] [このレビューのURL]

スラムダンク以降、動脈硬化しつつあるスポーツ漫画界に新しい解答を提示した作品。松本大洋が自らのスタイルを確立させたのもこのころだろう。
よくこの手の漫画について「才能が先か努力か先か」のような議論が交わされることがあるが、この漫画ではその「才能」と「努力」を上手いことリアルに使い分けていて面白い。

もう主人公が最初から天才でバリバリ敵をやっつけるだけのスポーツ漫画には飽きたよ!って人にオススメ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-10 00:01:52] [修正:2005-05-10 00:01:52] [このレビューのURL]