「団背広」さんのページ

総レビュー数: 137レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年05月03日

しっかり作り込まれた漫画だとは思います。思いますが、俺はこの漫画に納得できません。特に3巻以降の展開に。
1巻はすごく面白かったと思うんですが、2巻であーこれアレですか…もしかしてアレですか…とか思い始め、3、4巻でついに予想通りの展開に…

正直言って「愛」で決着つけてほしくなかった。しかもなんだかどんどん奇麗事を言う割合が増えてきて、精神論みたいなことばかり言い始めて実際は何も解決してないのにきれいにまとまった風に締められるのはどうも…
まぁ…一番ヤなのが4巻の犬の話なんですが。結局隣人からの苦情とか大家さんからの苦情とかはどうしたのさ。そんなんで毎日生活できていけんのか?

現実的なものがここにはない…理想を積み重ねてその理想は素晴らしいと言うばかり。それで現実を打倒できるんですかね。何かの解決になるんですかね。
感傷的すぎるよ、全体的に。「愛」はもういいんだってば…言われ尽くされてることなんだから、この作品でやってほしくはなかったなぁ。

あと4コマスベってると思いません?まぁ、そこは別にいいんだけども。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-05-04 00:06:06] [修正:2005-05-04 00:06:06] [このレビューのURL]

(王ドロボウJINGのレビューから続く)
中学になったころ、さすがに俺は気恥ずかしさに耐えられなくなりボンボンを買うのをやめた。JINGとの別れは辛かったが単行本で買えばいいやと思っていたのでまぁすんなりと卒業した。
しかしその後探してみたところ、JINGの単行本は俺の住んでいる地域の本屋には売っていなかった…(俺が見つけられなかっただけかもしんないけど)。意気消沈し、でも段々と俺はJINGの存在を忘れていった。

高校になって、帰りに立ち読みをするのを日課としていた俺は、偶然新しいJINGの連載を発見した。
もうそのときの感動といったら!ああ、ああーと過去の記憶がよみがえり、そしてこの人漫画まだやってたんだ…良かったなぁ…としみじみとしたものも感じるわでたまらんかった…
まぁかなり読みづらくなったなーとか正直思ったけど…いやぁ3つ子の魂なんとやらと言いまして、JINGだったらオールオーケー!と全肯定しちゃってるわけです。それに楽しかったよ、小学生のときのように読みづらい、わかりづらい漫画を何度も読み返して理解するのは。
俺は極度のめんどくさがりなので、ダルイ漫画は斜め読みしてしまうんだがこれだけは特別。いやぁ、幼いころの記憶は消えないもんですな。

ところで皆さん、サザン・コンフォートの回に出てくる2枚の写真、森の部分のトリックに気づきました?
こういうイタズラっぽいことが仕掛けてあるから、「やっぱりJINGが好き!」なんですよ。へへへ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-05-03 23:09:47] [修正:2005-05-03 23:09:47] [このレビューのURL]

前に下書き載せるくらいなら休載してでもちゃんと書けとか言ってたが、長期の休載しても下書き状態は治らないのでむしろ逆効果だということに気づいた。いい加減どうにかしろよ編集部。

途中までは内容自体は面白いと思って単行本までちゃんと読んでたんだけど、なんかグリードアイランドあたりからなんかもうどうでもよくなってきてなあ。
なんで漫画読むのにいちいちカードの効果なんて覚えなきゃいけないんだよ、めんどくせえ。念能力も説明が長いのばっかりで直感的な面白さに欠けるし、何よりどんどんバトルがつまんなくなってきてるのが致命的。ライオン丸と煙男の決着なんてなんだあれ。どっちの能力も活かせてないじゃねーか…

とにかく内容も話が進むにつれ劣化しているように感じるので、6点から−1減点。下書きとか休載とかでさらにー1して4点に変更。
悪いが、単行本をもはや読む気のない俺にとっては雑誌に載ってるあれがハンターハンターっていう漫画なんでね。あのミミズ線が俺にとっちゃあ作品それ自体なんで、当然ながら減点させていただくよ。
もうさっさと終わらせてレベルEみたいな書き下ろしの仕事だけやりゃあいいのにさ。編集が許してくれんのかね。

ところで全然関係ない話なんですけど、もうすぐFF12とFF11の追加ディスクが出ますよね。俺、有給休暇取ろうかなあ。
あとハワイって一度行ってみたいですよね。いや、全然関係ない話ですいません。
(2006.2/18に書き直し)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-04 22:21:53] [修正:2006-02-18 14:08:53] [このレビューのURL]

「無敵鉄姫スピンちゃん」で豪快に打ち切られつつも、濃いジョジョネタで一部の人間(俺とか)から支持されていた大亜門先生の復活作。

スピンちゃんのころは正直言ってジョジョネタでしか笑えなかったんだけども、今作ではそれ以外のネタでもちゃんと笑えるようになっていて一安心。第1話からドライマンの必殺技で笑わせてくれたしね。
パロディの数も大量に増え、他ジャンプ作品のほぼすべてに手を出すその節操の無さが素敵。
ただちょっとビミョーなネタもまだ多いんで、そのへんが改善されることを期待して5点にしときます。

ま、頑張ってくれ大亜門先生!同じジョジョファンとして応援してますよ!
ただ読者アンケートには気をつけてな!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-01-31 10:38:43] [修正:2006-01-31 10:38:43] [このレビューのURL]

6点 骨の音

「ゴミの海」にびっくり。おいおい、デビュー作でこれが書けるのかよ…かなわねーなこりゃ、この人才能あるわ。

俺は漫画とか映画とかを見るときに、割とその話の構成とか、演出とかの技術的な部分を気にしてしまう人なんだけど、岩明均さんはすごいねぇ。家庭内の不和を「パサッ」という新聞を広げる音ひとつで表現するあたり、しかもそれをデビュー間も無い短編でやってしまうとこなんかに本物の才能を感じる。
なんか、地に足がついてるというか。多分この人は揺るがないな、あと何十年かはマイペースに漫画を書いていってくれると思うよ。
いやー、参った参った。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-11-03 12:46:30] [修正:2005-11-03 12:46:30] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

狂える作家が一人の女に導かれ、気違いじみた芸術の深淵に足を踏み入れる物語。

白昼夢に取り憑かれた男を主人公にしたことが設定として上手く活かされていて面白い。
どこからが夢でどこからが現実なのかわからず、ひとつのエピソードが終わるまでそれがどういう話なのか予測しようがないのがいいね。船の話なんかはそれでいて上手くオチがまとまってるし、このへんに手塚治虫のソツのなさを感じる。

ただ、この現実と幻想が入り混じった感覚が最後まで一貫していれば良かったんだが、2巻に入って黒魔術の話がメインになるとそれまで「わけがわからないから良かった部分」に突然説明が入ってしまって、途端に面白味が薄まってしまう。
読者ウケが悪かったからテコ入れしたらしいんだけど、俺は前半部の狂った感じが好きだったのに。最後まで徹底してそれを貫いてほしかったなあと思って少し残念。


この漫画に出てくるバルボラという女、これはまるで芸術そのものを具現化したような女だ。気まぐれで、本当にいるのかどうかわからないってとこなんて特にそう。
そして偏屈で気狂いじみた作家というと、どうしても色々と逸話の多い手塚本人を連想してしまう。
多分この作品は手塚治虫の半自伝みたいなもんじゃないかな。「芸術」という名前の女と付き合った日記のような。
そういった意味でも印象深く、興味深いので、個人的に手塚作品の中でもかなり好きな一作だったりする。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-11-03 12:37:19] [修正:2005-11-03 12:37:19] [このレビューのURL]

手塚治虫は初期の作品よりも後期の作品があまりにも有名であるため、「火の鳥」「ブラックジャック」などの鮮烈なテーマ性を初期の作品にも期待すると肩すかしを食らってしまう。
なのでこの漫画も変な期待をせずに、「古き良き時代の名作」として楽しむのが良いでしょうな。手塚だって最初から漫画の神様だったわけじゃないしね。

そういう風に割り切って、微笑ましい気持ちでこの本を読んでいたら…驚いた。つーかビビッた。
あれが出てくるんですよ、あれが。遊園地で有名な世界一金にうるさいネズミが出てくるんですよ!
ミキマウス・ウォルトデズニイとかいう中途半端な名前で出てくるんで、多分許可も何も取ってないただのパロディ。
おいおい、手塚も無邪気に漫画書いてる時代があったんだなーとか思いながら読んでたけど無邪気すぎだよ。一番危険なところをパロってるじゃねーか!
そんなヤバい内容を含みながらもこの作品が普通に出版されているのは、やはりライオンキングの件で向こうにも負い目があるからでしょうな。あーあ、微笑ましい気持ちで読んでたのになんか大人の事情が垣間見えちゃってちょっとゲンナリ…

そうそう、黒田硫黄が「大王」にてこの作品のオマージュ的な短編(題名もそのまま「メトロポリス」)を書いているので、それと比べて読んでみるのも面白いですよ。
黒田版と手塚版の「お前は人造人間だ」「えー」の違いがはっきりしすぎてて笑える。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-09-16 21:41:03] [修正:2005-09-16 21:41:03] [このレビューのURL]

7点

結構ストーリーめいたこともやっているが、基本は取材漫画。
コンビニがなぜ儲からないのか?漫画雑誌の原価はいくらか?などの業界の裏事情を鈴木みそが徹底的にピッキング。
「金」がいかに世の中を回り、いかに使われて商品やサービスと化していくかがよくわかる大人向けの社会化見学漫画。

その手の話が嫌いでなければ読んで損無し。鈴木みそ先生はこの手のものに慣れてるからか、すごく読みやすいしね。


(05.9/12追記)
3巻のカフェの話にやられた…。どんなひでえ終わり方するんだろうと思って読んでいたら、すごくいい話にまとまっていてびっくり。
料理音痴な娘の料理を食って、「不思議な味だが…うん、うまいぞ」と言う親父さんにホロリとしてしまったよ。
あー、この手の親子ものにはホント弱いんだよなー、俺。なんか秘孔を突かれた気分。

鈴木みそはたまにこういうすげえいい話作るから、ただの取材漫画家と切って捨てれないんだよ。基本的にシビアな物の見方をする人だけど、そういう人だからこそ書けるものっていうのがあるんだよな。
とにかく3巻にやられた。+1して7点!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-19 17:28:27] [修正:2005-09-12 21:24:37] [このレビューのURL]

このノリってあれだよね、「テクノ番長」思い出すよね。と言ってわかる人は多分一人もおらんだろう。
いやー、なんか平野耕太と同じくらいこの人は開き直ったオタクだなーと思ってね。

すげーネタの面白さが不安定で、ゲラゲラ笑ったあとに急激に冷めるような落ち着かないギャグ漫画。「ラブやん」もそんな感じだし、これはこの人の個性なんですかねぇ…
でもネタの爆発力は結構高いので、まぁ掘り出し物を探すような気持ちで読んでみても損は無いかと。
とりあえず俺は、思いっきり変態仮面パクってる水っ球さんのインパクトとキスシーンの「眼鏡邪魔ッ!」にやられた。ほんっと真面目に漫画書く気ないよな、この人…最高だ!

ところで原作者としてクレジットされているゆうきまさみ先生のテイストは、田丸浩史がガッスガス削ってしまったのでほとんど残っておりません。ファンは気をつけよう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-09-12 01:44:27] [修正:2005-09-12 01:44:27] [このレビューのURL]

おう、ジャンプでキチガイ漫画が連載してる。いい傾向だ。
もっと夢に出てきそうなくらい危険な変態やらキチガイやらをいっぱい書いて、子供らにガンガントラウマを植え付けてやってくれ!

一時期話題になった「ドーピングコンソメスープ」がなかなかウケた。本家よりパロディネタのほうが面白かった気もするけど…ドーピングコンソメ仙道とか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-09-11 02:02:15] [修正:2005-09-11 02:02:15] [このレビューのURL]