「団背広」さんのページ

総レビュー数: 137レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年05月03日

グロくてエグくて凄まじい壮大なファンタジー・オペラ。
ファンタジーと言うだけでちょっと食わず嫌いしてしまう人がいるかもしれないが、中身はそう言っていいのか迷うほど血と臓物に溢れた凄惨な話ばかり。だがそれでも嫌悪感を感じず読み進めることができる凄いパワーを持った漫画。
本当の意味での中世ファンタジー漫画って、もしかしたらこの1本だけなのかもしれないな。作品に賭ける気合が違うもの。

いやぁ、点数だけど、これはもう満点つけるしかないよ。本当のプロの仕事だし、何年も何年もかけてこの分厚くて濃すぎる漫画ずっと書いてるんだから。作品の内容については言わずもがな、だしね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-04 20:49:33] [修正:2005-05-04 20:49:33] [このレビューのURL]

ギャラリーフェイクが美術版ブラックジャックなら、ダブルフェイスはズバリ現代版「必殺仕事人」!
超人的な技術を持つ天才手品師Dr.WHOOが世の悪人どもに裁きを下す痛快娯楽漫画!!
途中で消費者金融の話や手品に関するトリビアとかで休憩しつつ、悪徳商法で儲ける連中、ゲーム感覚で万引きするクソガキ、暴力で物事を解決するヤクザとかの嫌な奴らをDr.WHOOがガンガン裁いていく!これは読んでいて実に爽快なカタルシス!これこそ漫画の醍醐味だ!!
個人的にはギャラリーフェイクよりも好き。っていうか大好き。

にしても細野先生は目の付け所が面白いよね。このダブルフェイスも、わかりやすく表現するなら「特命係長只野仁」+「バットマン」+「まじっく快斗」だもんなぁ。
パクリだとか言ってるんじゃなくて、スタンリー・キューブリックも言ってたことだがアイデアの本質は「いかに既存の物を上手く組み合わせて新しく見せるか」。ダブルフェイスはそれに思いっきり成功しているってのを言いたいのよ。

いやぁ、愉快な漫画です。手品が好きなサラリーマンの人とかもしいましたら、是非読んでみて下さい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-04 19:45:20] [修正:2005-05-04 19:45:20] [このレビューのURL]

これは美術版ブラックジャックです。
主人公が天才的な技術を持つヒーローで、そのくせ反体制的でいかがわしい商売をやっている、なんてところもソックリ。
オリジナリティがないわけではないんですが、ブラックジャックを現代風にアレンジしたらこうなるだろうなぁと思ってちょっとニンマリ。

話の形式が古くはドラえもん、最近ならこち亀で代表されるような一話完結形式で、気軽に良質なドラマを楽しめるというのも好感度大。
しかもこの作者は昔グーグーガンモ描いてた大ベテランの人ですから、もう話の作り方が上手い上手い!
マンネリになるのを避け、色々なパターンの話を作って読者を飽きさせないよう努力している、この姿勢は素晴らしいです。地味なことだけど、でもそれができる漫画家は少ない。稀有なことです。

本当は7点にしようかとも思ったけれど、これだけ長い間一話完結の良質なドラマを作り続けたその根気を評し、1点足してこの点数。
何か面白い漫画ないかな、と思ってる人は読んでみて下さい。これならハズレにならんでしょう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-04 19:23:03] [修正:2005-05-04 19:23:03] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

[ネタバレあり]

ケチつける部分がない漫画ですね。しっかりと完成されている。
ブラックジョークやホラー演出も冴えてるし、この人は本当に漫画が上手いなぁ。映画的な演出が多いので、もしかしたら映画監督やれるかも。
ミギーとシンイチのやりとりも面白いし、アクションシーンもヒネリがあっていいねぇ。こういうのを本当の漫画的アクションと言うんですわ、効果線やたらに使って必殺技出してりゃいいってもんじゃないのよ、漫画は。

しかし最後のミギーのセリフは忘れられないね。
「心に余裕(ヒマ)がある生物…なんと素晴らしい!」
いやはや、その通りだ。余裕を持つってことは大事なんだよ、そうじゃなくちゃ周りに気を使えないんだから…

ちなみに俺がこの漫画を読んだ理由は大好きな栗山千秋さんが「寄生獣好きなんですよ」って言ってたからです。ミーハーですまん。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-04 01:33:48] [修正:2005-05-04 01:33:48] [このレビューのURL]

10点 BLAME!

これはSF好き、兵器好き、ロボ好きとかいう人たちにはもうたまらん!な漫画です。もー凄い凄い。濃い濃い。
とにかくアクションセンス、SF的なセンスが最高!
重力子放射線射出装置だの侵入対攻電子空間だの漢字つなげまくった名前やら、ダフィネルリンベガとかドモチェフスキーとか独特すぎるネーミングがSF好きの感性にヒットしまくる。
その上アクションはスプラッター描写満載の手加減なし、手足飛ぶわ首飛ぶわ半径100kmくらい消滅させるわでやりたい放題。
はっきり言ってやってることはほとんどバカに近いと思うのだが、これを独特な絵や秀逸な演出、描き込まれた建造物等でクールに見せてしまうんだから凄い。

甘ったるいドラマなんざいらねぇ!手足の飛ばない戦闘なんてクズだ!もっと血を!もっとハードコアを!!とか言いたくてたまらない男前なアクション好き、またはスターウォーズのパクリが永遠にループし続ける現状のSF業界に嫌気が差している人に問答無用でオススメ。
とにかく趣味が合えば最高な漫画ってことです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-04 00:18:19] [修正:2005-05-04 00:18:19] [このレビューのURL]

その漫画全体に広がる空気感、間の取り方やリアリティ。
こういった部分は女流漫画家の独壇場なんですが、中でも志村貴子センセは群を抜いてそれが上手い。
絵本のような無駄のなさと現実的なリアリティが同居しているこの独特の雰囲気はなかなか出せるものじゃない。
いやー天才だと思いますよ。こんなシンプルで深い漫画他に見たことねぇもん。

しかしあれですね…相変わらず2度読めないようなエグい部分がありますのう…そこがいいんだけどさ。

男の子になりたい女の子と、女の子になりたい男の子。この二人がどう関わっていくのか、今後が非常に楽しみであります。付き合うんだろうか…そうなったらムチャ面白いんだが…

あと、相変わらずキャラがすげー魅力的ですな。二鳥くんのお姉ちゃんはかわいすぎるしささちゃんとかユキさんとか…
ていうかユキさん結婚してください。ユキさん和服似合うよねぇ…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-03 23:47:29] [修正:2005-05-03 23:47:29] [このレビューのURL]

個人的に6部で複雑になりすぎてるなぁ、ちょっと荒木先生ヘンな方向行っちゃったかなぁと思ったのが、このスティールボールランで原点に帰り、シンプルになったので好感が持てる。
まだまだこれからってところなので、とりあえず8点。もちろんこれから点数が9点、10点になる可能性も十分アリ。

ジョジョ3部しか読んでないよ、って人もここでひとつ新しく仕切りなおしたスティールボールランを読み始めてはどうでしょうか。
サンディエゴ・ニューヨーク!!

(06.9/4追記)
6部までの総バトルと比べても見劣りしないどころか、それ以上の迫力と熱さがあるリンゴォ戦が本気で素晴らしかった。最後のやり取りも最高だし、荒木先生と同じ西部劇ファンとしてもこれを評価しないわけにはいかないので+1、9点。
他にもマウンテン・ティムやブラックモアやチーズの歌なんかでもう10点つけてもいいくらいハマってちゃってんだけど、まだまだ「凄ェ!」と言わせてくれる展開が待っていることに期待して、とりあえず今回は9点でとどめておきますよ。あー、生きてて良かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-04 22:06:06] [修正:2006-09-04 06:19:40] [このレビューのURL]

スティールボールランのために買い始めたウルジャンで発見した良作漫画。

ロシアっぽい国と日本っぽい国とが竜やサーベルタイガーの出てくる世界で戦争するという、いわゆる架空戦記物なんだけど、妙にリアリティがあって面白い。
どうも原作者の人が戦争についてかなり詳しいらしく、読んでいてウムムと唸らされる展開が多い。上官の馬鹿な命令で友人が死ぬとか、敵に現地徴発されないために自国の村を焼き払うとか、このビターな味わいが実に心地良い。

絵も味があっていいし、演出にも特に難はない…んだけど、説明セリフが多かったり、読み込まないと状況を掴みづらいところがちょっといただけないかな。小説のコミカライズ、となるとこのくらいは仕方のないことなのかもしれんけど。
しかし戦場の空気や、戦争の現実はしっかりと描かれているので漫画家さんも頑張ってると言えるでしょう。ちょっとテンポが遅い気もするが、これは原作に忠実に描いているからだろうしね。
原作ファンからの評価も上々のようだし、今後も頑張っていただきたいものです。

あー、早く新城君がドッカーンと大活躍するとこが見たいなあ。小説買っちゃおうかなー。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-02-18 14:34:58] [修正:2006-02-18 14:34:58] [このレビューのURL]

5点 B型H系

これも割と好き。主人公がおっさんくさい女子高生、という設定が妙にリアルで、萌え要素はほとんど皆無なところがいいです。
しかし途中からツンデレ漫画に移行したような気がするんだが…。これも時代の流れってやつですかねえ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-02-18 13:41:09] [修正:2006-02-18 13:41:09] [このレビューのURL]

3点 WILD HALF

いや、まぁホモなんだけど…それよりもこれは最近池袋某所で流行りのアレじゃないの、アレ。
あんまりアレなんではっきり言えないけどアレ。わかる人だけわかってください。わからない人は気にしないでください。

まぁこんな三池崇史映画みたいなヤバい内容をジャンプ向けに改造したことには敬意を評すが、内容自体はなんか安っぽい金太郎飴というか、ベタないい話が乱造されてるだけにしか見えんので3点にしときます。


しかしこれはなぁ…ホモだけならまだいいが、多分確実にアレだよなー。それともそのハシリだったのか。
ああ、女は怖い。ま、男のほうにも似たようなもんはありますがね…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-01-06 17:21:47] [修正:2006-01-06 17:21:47] [このレビューのURL]