「白い犬」さんのページ

総レビュー数: 116レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年12月06日

絵があとになるにつれてどんどん洗練されていく。
シナリオもうまい。学校でてアシスタントしてジャンプ
デビューした人には書けないシナリオだ。
具体的にいうと大人の世界が上手にかけている。
アキラのお母さんの「デパートの外商部の人に・・・」とか
絶対出てこないよ。
最後まで囲碁のルールはさっぱりでしたが楽しめました。

どうでもいいがアキラの学校でのあだ名は絶対に「河童」だ。

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[投稿:2006-01-04 08:53:31] [修正:2006-01-04 08:53:31] [このレビューのURL]

最初読んだとき絵のすごさに驚いた。
すごい人が現れたと思った。
キャラクターの台詞ひとつとっても粋でぐっとくる。
が、監禁編が長すぎる!!加賀編も長かったがあれは
飽きさせない展開だった。
飽きさせちゃあかんですよ。

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[投稿:2006-01-04 08:40:48] [修正:2006-01-04 08:40:48] [このレビューのURL]

冴羽さんがかっこいい。この一言に尽きるでしょう。
あのころのジャンプは大人が主人公になれた。
(両津さんは体は大人、心はガキんちょなので除外)
「もっこり」「一発」など今じゃ到底不可ですな。
海坊主さんや冴子さんとかも申し分ない魅力ですし、
毎回ゲストのそれぞれ事情を抱えた美女も
ストーリーを彩ってくれて最後まで飽きることなく
読めます。
でも香ちゃんの女としての扱いが毎回結構ひどくて
心配になりましたが。

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[投稿:2005-12-16 19:24:19] [修正:2005-12-16 19:24:19] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

グランドラインに入るまでは文句なしの10点。
少年漫画に久々の新星キター!!って思ったのですが
グランドライン以降はなんていうか、失速したというか
作者が「こなれてきた」というか。
もちろん「こなれる」のは悪いことではないのですが
あの連載当初の勢いとか輝きはもうありません。
でもやっぱりジャンプの看板には間違いなく
安定株。したがって7点。

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[投稿:2005-12-10 18:30:03] [修正:2005-12-10 18:30:03] [このレビューのURL]

毎回スタンド能力の設定はそのままで新しい物語を描いているようですが、実はさまざまな因果でつながっており、パラレルのようでパラレルではない「一巡後の世界」。
SBRのレビューにも書きましたが荒木飛呂彦はもうJOJOしか描けないのです。

このジョジョリオンですが、一巡後の杜王町が舞台。
ジョジョで唯一旅をしない4部で出てきたあの町です。
旅をすると必然と目的地がゴールとなり、すごろく的な高揚感がうまれます。RPGもそれです。
しかしジョジョ4部は町という、どこへもいけないどこへも逃げられない閉塞感の中での高揚を描いた傑作です。
一巡後の同じ町で、荒木飛呂彦はあの時(4部)の高揚を越えるものが描けるでしょうか。

ジョジョの奇妙な冒険は、物語にどこかエロティックなにおいがあるのですが、エロそのものは描かれることはありませんでした。(おふざけなすけべ心くらいはありましたが)
それがジョジョリオンではあからさまに性欲が描かれている。
もちろんそれは萌えとかサービスショットといったものとは無縁で、欲望の狭間で見え隠れする人の邪悪さが含まれる荒木テイスト満載。だって究極生物は「SEX 必要なし」ですから。


物語は序盤で前の部とのつながりとか(まあ後付けっぽいですけど)まだベールに包まれた部分が多いのでこの点数。

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[投稿:2012-04-25 21:59:12] [修正:2012-04-25 21:59:12] [このレビューのURL]

6点 モテキ

各所で話題になっています。
私も連載中楽しみでした。しかし、その終わりかたに肩透かしをくらった。
あれ?こんなんで終了?みたいな。

そんな漫画が、なんでブログやら著名人の間で読み語られるかというと、出てくるキャラがいままでの漫画の型にはまっていない、自分や知り合いに思い当たる要素があるからでしょう。

美人で男に困っていないような土井亜紀も、美人ゆえに男性が勝手に『美人フィルター』をかけて近寄ってきては勝手に幻滅されて去っていくという苦い経験をかさねている。
逆に自分の女らしさに自信がなく、男が恋愛対象としてよってこないいつかちゃん。実は彼女は彼女で趣味の合う男友達にそれなりにモテている。(本人は気づいてないけど)
恋愛強者の友人島田すらも、もてない高校時代の反動で遊びまくるが、女に流される自分に嫌悪して苦しむ。

そして主人公フジは「自分は他人と比べ、すべてにおいて負けている」。その劣等感で苦しんでいる。
しかし、先に書いたように、周囲の勝っていると思われる人々も、実は必ず負けを背負っているのだ。
それに気がつかず「お前らは勝ち組だろ、いいよな」と不貞腐れるフジ。(不貞腐れるのって実は周囲をけっこう傷つけてるんですけど…)
その中で最強にして最凶のモンスターが小宮山夏樹だ。
フジは彼女を理解できない。あたりまえだ。
彼女は勝ち負けすらどーでもいいのだ。


やがてフジは小宮山夏樹を通して他者と比べて負けていたではなく、自分の作り出した自分に負けていたと気がつく。
そして他者は冷たく暖かく自分と関わっていてくれたことを悟り、「今の俺に」たどりつく。
モテキ(完)


勝利を勝ち取る物語ではなく始めの一歩の物語。それがこのモテキだった。
後にネットの対談で作者が「これは仕事で言うならニートが会社に行って僕を雇ってください、というまでの話でサラリーマン金太郎みたいになる話じゃない」といっていたので納得しました。(そのことをネットの対談ではなく作品で明確に描いてほしかったが)

物語にはカタルシスがあってすっきりと終わると読了感がいいものだから、作品としてはこの点数が妥当ではないかと。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-08-04 11:44:56] [修正:2010-08-04 11:44:56] [このレビューのURL]

河下水希は少女漫画出身だそうですね。
そこからのジャンプに移籍というめずらしいタイプです。
前作いちご100%は少年漫画で一旗揚げてやる!という気合があってか、随所に少年漫画的お色気を練りこんでありました。(りりむキッスの打ち切りであとがなかったのかもしれません。)
私の想像ですが少年漫画のヒロインを描いて、本人が「こんな女いねーよ」と思ってたのでは。(注・河下水希は女性です)
それで、初恋限定。の連載になり、メインキャラは少女たち。
多分河下が一番描きたかったのは思春期の少女特有のコンプレックスや自意識やバカっぽさ、とエッチさ。
(いちごにくらべて)少女キャラを楽しんでえがいているな、と感じました。
しかし、打ち切り。
ちょっと少女漫画的になりすぎてしまったんでしょうね。
少年ジャンプじゃ場違いでした。

打ち切りですが私はこの長さでよかったと思います。




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[投稿:2010-02-08 16:07:39] [修正:2010-02-08 16:07:39] [このレビューのURL]

ホーリーランドというのは大人でも子供でもないユウの聖地(ホーリーランド)なわけなんですけど、これは同時に男の子(男にあらず)の聖地ですよね。
「強い」「弱い」のみですべての人間関係の上下が決まる世界なわけで。
これが大人になると人間関係の上下は金を持っているだの、社会的地位だのに複雑変わるわけで、ホーリーランドは良くも悪くも混じりっけのない純粋な力の世界。
力の世界ってやつは強力な魅力があると思う。
黄金期のジャンプがパワーインフレだと非難されてもあれだけ少年たちの心を揺さぶったのは力のみがものをいうホーリーランドだったからです。
やがてユウたちはホーリーランドを出なくてはいけない時が来るでしょう。

格闘についてマニアからいろいろ指摘されていますが、私はそれよりもやたら出てくる「作者の実体験からすると・・・」のほうが気になりました。
代弁してくれるキャラクターに語らせるとか他にも演出の方法があるんじゃないでしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-06-10 01:51:45] [修正:2008-06-10 01:51:45] [このレビューのURL]

私小説ならぬ私漫画。おそろしいほどネガティヴ(笑)
自分の中でネガティヴ漫画家一位は久米田康治だったんですが福満しげゆきに入れ替わりました。
現在作者は漫画家として成功していますけど、この漫画では漫画家目指して三歩進んでで五歩下がるような日々。
このネガティヴさ、ほとんどの人がなにかしら自分とダブり、「・・・・わかるよ、その気持ち。」となってしまう部分がある。
躁病に近いポジティヴ主人公見てるとこっちがへこんでくることがあるのでこの後ろ向きな主人公の方は見ていて心休まるというか。
私は好きですね、このダメさ加減。

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[投稿:2008-03-04 00:10:41] [修正:2008-03-04 00:10:41] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この漫画を読んですごく面白いとは思わなかったけれど
なんて展開がトロいんだろう・・・とちょっとイライラした。
でもこのイライラ、私にはわかる。
主人公が中高生の童貞処女なら、ラブストーリーは簡単だ。
ファーストキスに初体験に向けて人生初めての恋愛は未知の領域で
アドベンチャーに近いものがある。「もっと先へ」と若さと勢いで突き進んでいく。
でも主人公のタカコサマは三十路の女。一通り恋愛は経験している。
だから恋愛の恐怖を知っているのだ。相手の連絡を待っているときの
さびしさや失恋の痛みを。
動物は一度痛みを知るとその物事に対して臆病になる。それは人だってそうだ。
ほとんどの男は若い女が好きだ。女子高で毎年若い女がトコロテンのように次から次へと押し出され補充されていく環境の職場でいやでも自分の年齢を感じざる得ないタカコサマの前に現れ「年下には興味ない宣言」した小津はまさしくハクバの王子様だったのかもしれない。
でも婚約者つきの王子様。小津に惹かれていくけれど玉砕は目に見えている。タカコサマの性格では「婚約者がナンボのもんじゃい!!
うばってやるわ!!」というファイトはまずない。
だから相手の気持ちをだましだまし、軽いジャブをだして石橋たたきながら、けん制しつつトロトロと進んでいかないとタカコサマはこの恋でボロボロになるのだ。

タカコサマがある日突然はじけて暴走するか小津が婚約者とタカコサマをはっきりと天秤にかけ「こっちだ!!」と決めない限りこのイライラトロトロのペースは変わらないと思う。
個人的に小津の優柔不断さにムカつく。
物語の結末が小津とくっつこうが別れようが何でもいいから
タカコサマ幸せになってね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-13 13:18:57] [修正:2007-08-13 13:22:58] [このレビューのURL]