「ヨノナカ」さんのページ

総レビュー数: 48レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年01月06日

[ネタバレあり]

恋愛小説の二番煎じ、というのが率直な感想。村上かつらの作風といっちゃそれまでだけど。

村上かつらさんは、キャラを通じて自分の言いたい事、それも思想的なことじゃなくて聞こえがいい(格好が付く)ことを言わせるからどうしても物語に影響がでます。

例えば、「劣等感が強い人は優越感も強い」なんて台詞をユキが言いますけど、この台詞は物語を進める上ではっきりいっていらない台詞です。こんな台詞をそこかしこに入れていくから演出・構成がおろそかになって、最後には「作者のエッセイをふんだんに盛り込んだ恋愛小説の2番煎じマンガ」ができあがってしまう。

逆に言えばそんなカッコイイ台詞回しが聞きたいという人にはうってつけ。ただ、それだったら恋愛小説(山田詠美とかね)読んだほうがいいかと・・・^^;

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-01-07 15:36:01] [修正:2006-01-07 15:36:01] [このレビューのURL]

概要については、他の方々が紹介されてるので割愛。かもすぞー。



菌や酒についての豆知識もさることながら、菌という現代社会では避けられがち、というかむしろ抹殺されてしまう生物(?)を通して、社会を風刺する着眼点がすばらしい。

1巻にちらりと除菌の話が出てくるのですが、全くもって作品の内容どおりで、このマンガを一通り読んだあとに、環境問題や食品問題を考えれば従来のあなたの考えが変わるはず。っていうか変われ。変わらなきゃかもすぞー。




さて、タイトルの「もやしもん」とはすなわち、「人類は菌を使って様々なものを醸してきたもの」という意味なのかなーと思いますが、





「地球のためと抜かしながら、自分たちの繁栄のことしか考えない人間共(きさまら)!!!人間こそ、地球を蝕む菌!!いや、もやしもんか・・・!」(岩明均、「寄生獣」より引用 注:一部変更)



な台詞があってるかなとも思います。

ちなみに、これに対しては、


「うるせー。かもすぞー。」



とかる〜く返答するのが、もやしもんとしてのマナー。





よくわからない?





それじゃあ、とりあえず1巻を読まなくちゃね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-11-02 01:05:58] [修正:2007-11-02 01:05:58] [このレビューのURL]

3点 BLEACH

画力だけならバカボンドの次ぐらいに位置づけられるかな、というほど絵に勢いがあるんだけれども最近の展開はちょっと・・・
主人公ピンチ→新しい能力で!というまぁよくある出来の悪い少年誌みたいな感じになってるのが至極残念。

ソウルソサイエティあたりは話が面白く(それでももう伏線が破綻していたんだけど)盛り上がっていたのだけれどもね・・・
このままじゃあ打ち切りになっちゃうぞ・・?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-01-26 22:54:58] [修正:2007-01-26 22:54:58] [このレビューのURL]

型破りな格闘マンガ!ブ厚い線とドでかい文字と色気のかけらもねェ女共が枠線ブチ破るんじゃねぇか!?ってくらい暴れまくる!
なによりこのマンガは勢いが凄すぎる。ありすぎるぐらいだ。バキはところどころ知識だの何だの小賢しいものが出てくるが、このマンガにはそんなものは一切ない!目がイカれて敵が何人にも見えるんだったら全員蹴っちまえ!!みたいなシンプルなわかりやすさだ。天上天下みたいな見せ場だけの勢いだけじゃない!全巻通してそんな感じだ!!マンガに引き込まれればトランス状態間違いなしだ!いまなら俺も空中連携決められそうだ。今パソコン打ってるダロ、無防備な俺の背中から突然敵が正拳突き打ってくる!しかし空を切る拳!!敵の攻撃を空中に飛んで交わした俺はそのまま敵の首を蹴りで刈ってやるんだ!!!これで敵は一発で沈む!!いやたまんねぇ!!!
バトルだけじゃなくて随所のギャグやサイドストーリーも見ものだ!今なら古本屋にも置いてあるから、是が非でも全巻通して一気に読むことをオススメする!!絵は荒くて読んでるこっちも気が抜けないような展開だから、このマンガを読むときはこっちも戦う準備して一気に一気に読むように!!!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-01-06 00:04:21] [修正:2007-01-06 00:04:21] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

以下の文章は不快な表現も含まれて居ます。ご注意ください。




さて、ケロロですが。
アニメは面白かったですよアニメは。
コミカルがキャラが今までにないコミカルな動きをしてくれるだけで、アニメ慣れしていない私はそれだけでツボでした。


で、マンガを読んでみたわけですが。


なんていうか、落としどころというか笑わせどころがずれている感じでした。
キャラが面白い!
といわれてもキャラだけでは笑えないし、
パロディが!
といわれても元ネタ知らないから笑えないし。
画力も笑えるほど凄いわけでもなく。


最後には作者が何を書きたいのかわからなくなってきました。
だって、ギャグってギャグだけじゃあ楽しめないような気がしませんか?


テンテン君とかラッキーマンだとか、作者に「笑わせよう」とする以外何の意図もない作品というのは残念ながら飽きてしまいます。



よつばと!はよつばを通してみた人生の楽しみかたを、
クレヨンしんちゃんは野原家を通してみた家族愛を、
テーマが一本通った作品は感動までいかなくても何か心に残ります。
ギャグマンガ日和やマサルさんみたいに不条理マンガを突き詰めようとした作品ならば、目が回るみたいな笑い(というか感覚)を味わうことができます。
そのどれもが作者の「笑い以外の強い想い」を感じます。
別に笑いだけの想いでもいいですよ。誰にも負けない強い想いであれば。きっとそれは作品に表れるはずです。

しかし、

キャラ重視だとか、こうすれば面白いだろうという安易な考えでインスタントに作られた笑いではやはり感想もインスタント。
そして存在もインスタント。
金は入るから経済的にはOK。


笑いと金とは別にしてほしい。

パロディネタはかまわないが自分の作品自体をパロディ(どっかでみたようなもの)にはしないでほしい。

笑いは好きな人にとって本当に生きがいになるものです。
それが金儲けのためかはわからないけど平々凡々なものを作られたんじゃまるで自分の人生が平々凡々でインスタントで金儲けのための歯車か、という感覚にもなります。



内容は点数つけるほどのものでもないですが、そこそこ楽しめる(なによりアニメはおもしろい)ということで3点としました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-12-09 14:46:35] [修正:2006-12-09 14:46:35] [このレビューのURL]

オタクの話、でもあるけれどこれは青春(しかし決して甘いものでなく)の話。


誰だってどんな人だって青春はイタい。

フラれた経験数知れず、という人もいれば受験失敗しましたーな人もいるし、かなり不良入ってました!!という人もいるハズ。
ちなみに私は前者の2つ(涙)いやぁ、われながらイタイイタイ。

で、このげんしけんもそんな「イタイ」青春をおくったヤツラが出てくる物語。しかもほとんど全員が貴重な青春「オタク」に費やしてるっていうんだから見ちゃいられない。

もう卒業間近の私は、「おいおい、そんなことやってないでもっとがんばれよ・・・」とか、「コミフェス・・?就活しろよ・・」なんて思ってしまう。それはおそらく私が「大人」ってやつに近づいたからだろうと思う。

まぁ、それはともかくだ、青春がもう過去形になってる人はきっとこの本の中に流れてる時間の流れや仲間たち、そして「オタク」っていうイタイ青春がとてつもなく愛おしく感じると思う。

青春は誰だって一回だけ。なんて使い古された言葉だけども、この物語が終わるころにはきっと自分の中の青春が終わったような寂しさを感じるハズ。
そしてその中のキャラクターたちが本当に青春をともに過ごした仲間だったと感じるハズ。
その仲間たちを結びつけてくれた「オタク」っていうイタイやつがゴミのような宝物に見えてくるハズ。

青春をおくったひと、おくっているひと、みんなに読んでほしい一冊。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-09-15 00:03:03] [修正:2006-09-15 00:03:03] [このレビューのURL]

ダイエット中には決して読んでいけないマンガ。

お腹がすいてれば無性においしいものが食べたくなるし、
お腹がすいてなければちょっとおいしいものが食べたくなる。
そんな力を持っている作品。


内容は作者と同居人のアシスタントとその周囲の人々と適当な人間ドラマを織り交ぜながらいろいろと喰らっていく作品。ほぼタイトルどおり。


この作品の良い点はなんといっても「食いてぇ!!」という気持ちを起こさせるということ。
同じ食をテーマにしてる美味しんぼとは違い、肩ひじ張ることもなくおいしいものをただおいしいといいながら食べる。

しかしそれがなんともおいしそうに見えるから不思議!!!


「うまーい!子羊うまーい!!基本的に塩味なんだけどその塩味がサイコーうまい!!!!」

なんて台詞聞けば「くそぅ、フレンチ食いてぇなぁ・・!」

と感じるし、

「うなぎの脂があまいんだ〜!!わさびのせるとますますとろっと甘いよ!!!」

なんて台詞聞いちゃったら思わずスーパーにいってうなぎを買いたくなる。というか、私は買ってしまった。


とにかく、その食欲を刺激させる一点において、この作品の上をいくものはそうそうない。
彦麻呂のうそ臭い演技を見るくらいならこの作品を見たほうが遥かに人生楽しくなる。

食事が趣味!食べ歩き大好き!な人はぜひ見ることをお奨めする。


俺はこれからラーメン食べに言ってきますノシ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-06-24 17:17:33] [修正:2006-06-24 17:17:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

タイトルの「へうげもの」とは「ひょうきんもの」と言う意味。そのタイトルの通り、主人公の古田左介は相当のひょうきんもの。織田信長に仕える武士だというのに、焼きものなどの名作に目がない大の骨董好き。かといって武功に目もくれていないわけではなくて武士としての生きかたに反して骨董を愛する自分が嫌気がさしたりも・・・つまるところ、左介はオタクなのですね。古き良き、戦国時代のオタクですよ。そしてこのオタクと周りの武士たちの関わりが面白い。キマジメ〜な武士の中にオタクが一人。その行動のずれ具合といったらもう、含み笑いを堪えきれません!!
ちょっとギャグの感が強いですが、勢いのある線で描かれる戦国武士たちのやり取りは思わず手に汗握ります。必読!!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-03-25 20:53:16] [修正:2006-03-25 20:53:49] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

私がマンガを読むきっかけになった作品。

冬目景作品はどれもほのぐらく、それにどれだけ心を通わせるかで面白さが違います。従って非常にレビューが難しい。人に寄ってどれだけ琴線が触れるか違いますから。

羊の群れに紛れた狼は悲しい牙で己の身を裂く。

という冒頭の一文が心に響いた方は読んでおくべきです。きっとあなたの心に残る作品になるはずです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-01-07 16:34:37] [修正:2006-01-07 16:34:37] [このレビューのURL]

家族を失った主人公を中心に描かれる物語はそこそこ読み応えがあります。が、この作者さんってもしかして前作もこんな感じだった?なんかあまりにも設定がこなれすぎているというかなれているというか、空気が出来すぎちゃっていていまいち違和感を感じます。言ってみれば私小説みたいな作者の心情をそのままマンガに投影したような感じなんですよね。冬目景さんとかがその代表格ですが、羽海野チカさんは、それよりももっと作品の雰囲気が幼いというか、拙い空気感をかもしているので、アイデンティティクライシス真っ最中の少年少女ははまるかもしれないですが、もう社会人年目に突入するようなおじさんにはちと物足りない感じです。

まぁ2巻に期待ってことで1つ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-24 01:43:27] [修正:2008-03-24 01:43:27] [このレビューのURL]