「ヨノナカ」さんのページ

総レビュー数: 48レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年01月06日

よつばと周りの大人たちが織り成すおもしろおかしな日常の物語。


このマンガは前作のあずまんが大王と比べてキャラよりも「日常感」を出した点がいいですよね。


私もそうですが、大人になるにつれ、毎日がせわしくなっていきます。

限られた時間の中で、時間以上の成果を出す。

そんなことに誰もが疲れているのに誰も止めようとはしない。

止めた人は「怠けもの」と呼ばれて段々と社会のレールから外れていく・・・・


なんか話が重くなってしまいましたが、このよつばと!の中では怠けものでもなく、働きアリでもない、何か私たちが忘れてしまった生き方が描かれています。

雨に打たれながら笑うよつばを見ながら、「自分もこんなときがあったなぁ・・・」とちょっとセンチメンタルな気分になりながら安らぐのも決して悪くないですよ。

毎日頑張ってるアナタ、試しに手にとってみては・・?

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[投稿:2006-11-13 00:36:21] [修正:2006-11-13 00:36:21] [このレビューのURL]

東京は下町(おそらく)に住んでいる2人暮らしの姉弟。

両親なしの2人暮らしなのに出所不明の大金と生まれつき(?)の謎の才能と、やたら親切な町の人たちのおかげでのんびり生活しているご姉弟。

ギャグマンガというわけでもなく何と言うわけでもなく、淡々としたコマ割で淡々として毎日を描いている。

しかし登場する人物(高齢者が多い)がとても生き生きとしててなんかいい感じです。

読むとなんかいい感じになるのでなんかいい感じになりたい人はいい感じに読むといい感じです。

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[投稿:2006-11-06 14:54:03] [修正:2006-11-06 14:54:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

最近の少年マンガ少女マンガはどれだけ魅力的なキャラを出すかがポイントですよね。ラブコメにせよ何にせよ。



さて、最近話題に上がってくるNANAを読んだわけです。面白かったです。

面白かったですけど・・・・



なんてゆーか、これってやっぱりキャラマンガですよね。



オトコに優しくされるとクラリと来ちゃうハチと、

オトコに媚びないようでいて実は心の奥には寂しさを持っているナナと・・・






超!格好良すぎるオトコども!!!!!




そりゃあ読んでいてユートピアに連れてかれるだろうよ。
人気も出るだろうよ。


ただねェ・・・




読み終わったあと、NANAをパタンと閉じて、ふぅとため息を吐く。




そして、









「あたしもこんな恋愛したいなァ〜・・・・・」







なんて呟いている女の子の姿が容易に想像できるのは俺だけ!?






(オタクなオトコもそうだろうけどサ)





と書いておきながらこれからどう展開するのか楽しみなので6点。












「書を捨てよ、町へ出よう!!」(寺山修司)

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[投稿:2006-08-18 23:08:12] [修正:2006-08-18 23:08:12] [このレビューのURL]



ある福祉マンガは「優しさ」を描いていて、



ある看護士マンガは「葛藤」を描いている。




であるのにだ、




この医療マンガが描いているのは「華々しさ」。




そんなことだから今の医療は腐ってるんじゃないのか?

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[投稿:2006-06-24 18:20:07] [修正:2006-06-24 18:20:07] [このレビューのURL]

dollboxさんがいろんな人の意見を訊きたいとおっしゃっていたので書きます。


まず、作品についてですが「そこそこ読めるが1回読むと飽きる」タイプの漫画です。

「清村君と杉小路君と」や「吼えろペン」を知っている方なら話が早いですが、勢いでガーッと話が展開するので、その勢いに乗れないと一気に気分が冷めます。

また、水戸黄門のようなパターン化している漫画なので、飽きも早いです。(このタイプの作品は型にはまると強いですが・・)


最近の作品は見てはいませんが、ギャグの立ち回りもひねりが入っていないので全体的に年少向けだと感じました。
私はというと、勢いのあるギャグマンガが好きなので楽しく読めました。

意見が多々あると思いますがみなさんまずは一読を・・・

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[投稿:2006-06-14 15:25:35] [修正:2006-06-14 15:25:35] [このレビューのURL]

21世紀の名作!!!きょうの猫村さん!!!


と気合入れたレビュー書いてもいいんでしょうけど「猫村」ちっくじゃなくなるんで気抜いて書きましょうかね〜でもその前にちっと言わせてちょーだいね。


猫村さんは「脱力系」漫画として大人気だけれども、その作品としての完成度の高さは計り知れない。切り口は色々あるけれども、一つの例として「家政婦×猫」を編み出した非凡さについて触れる。

従来の猫を題材とした作品の良し悪しは「猫をどれだけ可愛く描くか」と「猫の仕草をどれだけうまく描くか」の2つに絞られると思う。チーズスイートホームなんかは猫をデフォルメ化し、捨て猫に対するふれあいをうまく描くことができた。漫画ではないけれども、猫の恩返しでは猫の自由気ままに生きる姿を描き好評を博した。このことからこの2つの条件がいずれの「猫作品」にも見られることがわかると思う。

しかし、「猫村さん」ではあえて猫の「自由気まま」という性質を無視した。猫村さんは実直(堅いねこの言葉)までの家政婦であり、自分を拾ってくれた「ぼっちゃん」やお勤め先の家族に対して絶対に否定的な考えを持たない。現実の猫を家政婦にしたら「もう嫌ニャ〜」とか言ってスタコラサッサと逃げやがるに違いない。

「猫村さん」であえて「家政婦」と「猫」という相反する2つのものを1つのキャラクターに押し込めたのには理由がある。生身の人間を家政婦にしたところで「可愛く」ないからだ。脱力系漫画として、家政婦が人間になってしまっては「がんばれ家政婦奮闘気」になってしまってほほえましい気持ちを読者に思い起こさせることができない。この作品のベクトルの全てが読者に思わず頬が弛んでしまうような気持ちを起こさせるように作られているのである。
登場人物も決して今風ではない。服装も生活環境も古い感じを受ける。考え方もそうだ。それも古き良き時代の思いを喚起させ、読者に安堵感を与えるためのものである。

つまり、「猫村さん」は猫とその絵柄だけで受けているのではなく、作者の巧妙な設定・描き方にあるのがお分かりいただけたのではないかと思う。これを頭で考えて設定したのであれば恐ろしいまでの秀才、そうでなくとも作者の魂をぶつけてかいたのだとしても若干30歳(多分)でこれをかける才能は天才と呼んでも差し支えないだろう。


したがって、この作品を手にして私が言えることはただ一つ。












♪みなさん読んでニャ〜♪



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[投稿:2006-02-15 16:09:09] [修正:2006-02-15 16:09:09] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

作者の実話を基にしたという作品。
一時は書店からなくなるほど売れ、あちこちから2005年を代表する名作との評価を受けています。

ですが・・・



すみません!
僕にはこの作品のよさがわかりません!


「作品のよさがわからない」というのは嫌味ではなくてホントにわかんないんです。

確かに背景に流れる暗さは相当のものでしょう。
それを受け止めて作品にして世に送り出した作者には心から敬服します。

ただ、これをそういう作者のすごさを抜きにして作品を見た場合、「ん?終わり?」っていう物足りなさを感じてしまうのです。1巻終わっただけなのでなんとも言えないんですけれど、なんか全体的に未完の作品だなぁ、と。

もし、「これはこう読むんだ!」という方がいれば感想なりを書いてくだされば、と思っています。

このレビューサイトではあまり読んでいる方は多くないので、未熟なレビューですがあえて挙げます。

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[投稿:2006-02-04 16:57:06] [修正:2006-02-04 16:57:06] [このレビューのURL]

日常を日常のまま書いてそれに雰囲気を醸し出す。

頭ではわかっていてもそれを形にすることはなかなか難しいものです。

冬目景は日常を切り取ることに長けていますね。


レビューじゃないですが、「イエスタデイをうたって」っていうタイトルって、「イエスタデイを私に歌ってくれ」って意味みたいですねどうやら。
このタイトルがどう作品と関わってくるのか・・・?

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[投稿:2006-02-04 16:20:18] [修正:2006-02-04 16:20:18] [このレビューのURL]

山下和美さんは秀才。天才ではなくて秀才。
演出も文句なしの漫画家さんだとおもいます。

さて、「不思議な少年」ですが、それぞれの話で登場する人間たちを通して、作者の思想・信条を表現していく漫画です。
したがって、作者の考えに同調できない人にとっては不快な漫画になる恐れ大。ただ、意味不明な主張をするわけではなくキチンと筋が通っているので安心して読めるかと思います。

個人的には2巻のソクラテスの話が◎
平和を語るということ自体、戦争の始まりなのでは?

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[投稿:2006-01-29 16:15:57] [修正:2006-01-29 16:15:57] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

さて、柴門ふみの新作がドラマ化したわけですが。

以前から柴門の作風は好きではなかったのだけれども試しに読んでみることに。うん・・(以下感想)


柴門の作品がなぜ世に受けるかということだが、それはどうやらそのリアルな女性像にあるらしい。自身が恋愛に関するエッセイ本を出していることからも、恋愛に悩む(ということにしておく)多くの女性ファンから支持されているのだろう。

しかし私は声を大にして言いたい。罵声を浴びせられても構わない。

柴門はマンガを書く必要はない。むしろ書かないほうがよい。

柴門の作風は確かにリアルであるのかも知れない。しかしだ、マンガというメディアとしてのあり方を無視し、ストーリーに挿絵を加えただけとしかいえないマンガはマンガではない。
マンガのみならず、映画でも小説でもそれぞれ独自に持っている演出・魅せ方・表現方法がある。そしてそのどれもが尊重されてしかるべきものである。柴門はそれを完全に無視したかのような描き方をしている。ストーリーは確かに一定のレベルのものを持っているが、まるで魅せようとしない。つらつらと物語が展開していく。


え?その展開の仕方が等身大で日常的なマンガだって?



日常的なマンガと日常をかいたマンガはぜんっぜん違います!

「よつばと!」は日常的なマンガですが小早川は違います。
「三丁目の夕日」は日常的なマンガですが小早川は違います。


日常を描けばそれが日常的なマンガとして成立するわけではない!

同時にストーリーがよければマンガとして良質だとは言えない!



絵とストーリーと雰囲気が調和してマンガはマンガとして成りえます。ストーリーテラーとして活躍したいのならばマンガを選ぶ必要はありません。
少々辛口になってしまいましたがこの辺で。みなさんの「マンガは如何にあるべきか?」という切り口でこのマンガを読んでほしいと思います。

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[投稿:2006-01-11 22:28:43] [修正:2006-01-11 22:28:43] [このレビューのURL]