「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

これがエレガンスイブで連載?、しかも原作が久住さん・・・と、??だらけ。

しかも、女の一人飯第一弾に鮭フレーク、さらに卵かけご飯って、ずっこけて(死語)しまいましたね。

とにかく妙なダジャレ連発の独り言がすごい。
若干そのテンションに疲れた感も残ったが、これがまあ、B級C級のものを旨そうに食べること! こんなものをそんな陶酔しきった顔で・・・笑えます。

「ヘルシー志向!?オーガニック?ダイエット?そんなもんなんぼのもんじゃあ!!」って、ウケましたね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-15 23:01:19] [修正:2011-04-15 23:01:19] [このレビューのURL]

やられた、という感じの短編集。
ぎゅっと掴むのがうまいですね。

「クーベルチュール」でも「ちはやふる」もですが、
この方は年配の方やちびちゃんを描くのがとても上手。
年配の方のセリフが響きますね。

なかなかこういう技量をもった人はいないので、
ただの少女マンガとはちょっと違う厚みを与えてくれるのではないでしょうか。

これを読んでから鳩サブレの袋を見ると笑ってしまいます。ふふふ。

この人はいろいろあったみたいですが、この作品で復活し、「ちはやふる」で晴れの舞台に上がりました。実力はあると思うので、頑張ってほしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-02 00:50:58] [修正:2011-04-14 22:48:06] [このレビューのURL]

「ダンシング・ジェネレーション」の続編。こちらではダンスの世界に飛び込んだ本編よりも愛子と慎、神崎の恋愛がメインのテーマ。

厳しい師弟関係と思っていた愛子と神崎。
新聞に二人の間のLOVEを揶揄されて以来、愛子の歯車が狂いだしてしまう。神崎の元で踊ることの息苦しさはそのせいだったのかと。

慎は早々に神崎の元を離れていたので、愛子はますます不安定に。そしてとうとう神崎の元を飛び出し舞台に穴をあけてしまう。
ここはまさに少女マンガ。現実ならあり得ないでしょう。ダンスと恋愛がぐっちゃぐちゃ。まあ、そういう子供っぽいところが愛子らしいところでもあるんですが。

一時期バレエの舞台から干され、ようやくブロードウェイのダンスミュージカルに生きる場所を見つけ、新しい舞台人生を歩み始めたところ、彼がやってきます。
「決着をつけるために」、神崎が。
弟子に逃げられてぼろぼろ。いや、女性に逃げられてしまったからと自覚したからなのか。とにかく昔の面影など無いほどにぼろぼろ。

もう逃げられない愛子。絶対に恋愛ではないと必死で否定していたのだが、とうとう神崎に向き合いかけて・・・・
と思ったら、最後の最後で、愛子はするっと神崎から逃げてしまう。

この時に神崎とどうにかなっていたら!神崎ももう少し強引に奪っていれば!と思わずにいられないけど、少女マンガですからここはやはり怪我をした慎の元に戻っていくという安定したエンディングへ。

当時は「神崎<慎」だったので、これで良かったと満足していたけど、今読み返すと、大人の神崎にも頑張ってほしかったなあと思ってしまったりも。
神崎、つめ甘すぎ。厳しいのに優しすぎ・・・。
でも、それだときっと、いつもいつも愛子は不安の中で踊る事になるだろうから、まとまらないんですけどね。

それにしても、NYの看板ミュージカルの主演4人のうち、日本人が3人なんて事は現実的には無いよなあなんて子供ながらに思ってました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-13 09:43:40] [修正:2011-04-13 15:58:54] [このレビューのURL]

一匹狼的で、天才肌の高刀柾は、バスケ部で活躍するけど何となく浮いた存在。
でも年上の可奈子にはからかわれているような、大人っぽく見せてしまうような、ナイフのような危うさも見せつけ、男子高校生のアンバランスさがとても上手く描かれている。

柾も可奈子も、また三角関係になるアキラも、大人っぽくあり子供っぽくあり、みんな不完全で魅力的。

作品全体的に、シリアスになりすぎず、何とも言えない味のある高刀家の騒動や家族達の様子が、いい笑いのスパイスを添えている。

後半の加奈子の手術と、バスケの試合のクライマックスは、緊迫感があり引き込まれます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-12 16:15:41] [修正:2011-04-12 16:15:41] [このレビューのURL]

不倫やら略奪愛やら、傷つく恋愛ばかりしてきたつぐみ。

一人で生きていくと田舎に引っ込んだ割には、ぐずぐずと過去に引きずられ、目の前にきた幸せを見ようとせず、いつまでも自分の事ばかり考えてしまう。仕事は出来るのに・・・ちょっと自分中心すぎてイライラする。

物語のクライマックスで言われた「あなたは自分がなんでも持っているから、人からもらうものを大事にできない」というセリフに、つぐみの不幸の原因が集約されている。

一方で、つぐみの祖母への思慕もかなわず、これまた一人で生きていくだろうと思っていた51歳の教授。思いがけずつぐみに恋することとなる。

しかし・・・パンツ一丁でうろうろする、図々しいただのおっさんです。
すごい枯れているようで(実際老眼鏡だし、体の線もおっさんくささばりばり)、結構枯れてない。いや、むしろ今の草食男子なんかよりもずっと生ぐさい。
自分の残り時間を思うと、突っ走れるものなのか。
突っ走っては照れたりひねくれたりして、その塩梅が面白い。

哲学者だからなのか、生きてきた年輪のせいなのか、親に捨てられたという過去をしょっているからなのか、ところどころでさらっと教授が吐くセリフが重い。これが過去にとらわれるつぐみの殻を、ゆっくりと一つ一つ割って行って、最後はぐいっと強引に。

なかなかやるじゃん、オヤジ。
今までにあまりなかったタイプの漫画でした。枯れセンにはたまるまい。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-04-11 23:01:30] [修正:2011-04-11 23:01:30] [このレビューのURL]

パソコン通信に残った、昔の庇護者の声だけを頼りに生きてきた孤独な大。
友達に心を明かせないのは、家族がいないということを隠して日本で暮らすためだった。

かたくなになった大の心を開いていったのは、友達だった。
難問も立ちはだかるが、何とかして大が今まで通りの日本での生活をできるように友達はじめ、弁護士や友達の家族などが手を尽くすところは、とても心が温まる。
特に、デリィの奔走ぶりと、偏屈に見えるデリィの祖母レディ・モートンの計らいには思わず笑みがこぼれる。

後半、大の唯一の身寄りのおばあさんとの深く暗い溝を埋める戦いは、心が痛む。これ以上大を傷つけないで、孤独にしないで・・・と願わずにいられない。
ラストは意外とあっさりと訪れるが、希望に満ちたエンディング。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-10 15:47:50] [修正:2011-04-10 15:47:50] [このレビューのURL]

ストーリーがあるような、無いような、
落ちがあるような、無いような、とにかく不思議な漫画。

子供だけで暮らす二人を、下町のご老人たちが見守り、
「我も我も」と関わりたがったり、触れて元気になったりする姿がほほえましい。

かといって、二人が大人に完全に気を許している訳ではなく、
警戒している姿も面白い毒。

最後、一足飛びの展開だったのは何故なんでしょうかね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-31 22:46:32] [修正:2011-04-06 01:04:01] [このレビューのURL]

「寄生獣」よりずっと前に読んだ、初めての岩明作品。

なんでもない日常、普通にいそうな女子高生(ちょっと人付き合いに悩みがあるが)、少しずつ成長する話は、取り立てて盛り上がりはないかもしれない。

でも、普通の人が生きるって、そんなことだと思うし、
真面目に生活してるって、普通のこと。
普通、人には劇的なことはなく、周りには「何か変わったの?」と思われるような、ゆっくりした成長をしていくんじゃないかな。

それを漫画にしても面白くないという人もいるかもしれないけど、
風子のゆっくりした成長を、暖かく見守りたくなりました。

たまにふと読み返したくなる作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-31 09:21:05] [修正:2011-03-31 09:21:05] [このレビューのURL]

いいなあ、こういうゆるいお散歩漫画。
しかも反応が結構こちらのツボにはまる。

ネズミの遊園地はもちろんですが、
「相田みつお」のくだりはかなりウケました。

海外もいいけど、やっぱり自分の知っている近場の話が
面白いな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-18 18:24:33] [修正:2011-10-03 16:38:38] [このレビューのURL]

原作を忠実に再現したコミック。
多少絵は少女マンガ的だけど、それほどの違和感はありません。

先に原作を読んでいたので、原作の方がほろっとさせられたように
感じましたが、
「主人公がけなげにがんばってて、ええ話や?」という感じでしょうか。

関東と関西の味の違い、だしの取り方ひとつとっても違って、
そこに悩み、ひとつひとつ店の味を作っていく姿は、
謎の武士でなくとも応援したくなるし、ちょっと食べさせて、と
言いたくなります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 22:22:45] [修正:2011-07-24 22:22:45] [このレビューのURL]