「チーズカバオ」さんのページ

総レビュー数: 75レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年07月23日

もう色々な意味で「なんだこれは!?」ってなる作品。
アクション描写や、登場人物の造りがもはや別次元であり、作者の頭が心配になってしまう。
恐らく、アクション描写を表現する上で最も優れた媒体は漫画であるということを確信させてくれる、究極の大傑作である。

そして何より、終盤のストーリー展開や着地のさせ方が、かつて読んだ漫画の中で最高峰だと断言できる。
以前作者のインタビューを読んだが、長編漫画の終わらせ方に並々ならぬ神経を使っているようで、長編漫画の締め方は漫画家の人生にとってかなり重要なポイントになると語っていた。
そして、終盤の展開はまさしく、作者がその考えに基づいてのたうち回りながら紡いだものであり、1ページ1ページから作者の執念のようなものが溢れ出ている。
もっとも、これほど見事な締め括り方が出来たのは作者の能力が高いだけではなく、連載環境が極めて恵まれていたからでもあると思う(ラスト数話に向けて、半年くらい休載期間をもらえていた)。
しかし、少なくとも編集や読者がそれを許してしまうほど魅力的な作品であったことは間違いない。

あえて難点をあげるとすれば、序盤の画力やストーリーが微妙で、割りと初見切りされやすいところか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-08-11 22:50:05] [修正:2018-06-25 17:15:30] [このレビューのURL]

面白い!
今は亡き少年キャプテンの漫画を彷彿とさせる作品。

間違いなく、ある特定の層にはどストライクするタイプの漫画だが、その層の漫画読みに余計な説明をする必要性を感じないため、あえて詳細な内容については触れない。
たまにこういうマイナー王道路線というか、プロットのシンプルさに反して妙にマニアックなオーラのある漫画が出てくるとたまらんよね。

この飽和状態の漫画界において多くの漫画家が捻った漫画創りをする中、この手の漫画で勝負できるのは、作者の地力の高さを表していると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-06-25 06:49:08] [修正:2018-06-25 06:51:49] [このレビューのURL]