「チーズカバオ」さんのページ

総レビュー数: 75レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年07月23日

以前、さみだれに対してはボロクソなレビューを投稿してしまったが、こちらはかなり良かった。作者のセンスがプラスに働いていると思う。
正直、個人的にはこの作者の作風自体が肌に合わないのだが、それでも素直に良作であることを理解させられる程度には作品としての錬度が高い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-12 02:28:27] [修正:2023-04-12 02:29:58] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ガンアクションとしては秀作。アクション、台詞回し、雰囲気作り、キャラや設定と、どれも好きな人には堪らない魅力がある。
でもなんだろう、これだけの素材が揃っているならもうちょっとシンプルに痛快なプロットで読ませてほしいと思う時もある。
Greenback Janeのようなシナリオを増やしてもらいたいが、そもそも安定した連載がされないので、気楽に読めるエピソードが増えなさそうなのが残念。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2021-10-03 23:11:48] [修正:2021-10-03 23:11:48] [このレビューのURL]

藤子不二雄をリスペクトしたであろう作風に高度なオタク要素を混ぜ合わせたことで奇跡的な相乗効果が生まれ、唯一無二の面白味が引き出されている。
ケロロ軍曹(と、その部下たち)という珍妙なキャラクターはその滑稽さで絶妙にオタクの笑いのツボを付きまくってくるし、日向家等のメイン人間キャラも笑いに萌えにと八面六臂の活躍を見せる。
ただし、それも10巻くらいまでの話である。

20巻近くなったあたりからは長期連載によるネタ切れと、アニメ化により獲得した低年齢層読者への考慮か、話のクオリティーがガタ落ちしてしまっている。
さらに、尺稼ぎなのか作者の趣味なのかはわからないが、大長編ドラえもんを意識して失敗したかのようなしょうもないエピソードが大半を占め、読むことが苦痛になってしまっている。

今でもたまに面白い回はあるが、それらは基本的に序盤のノリに準じたものであり、中盤以降生まれた要素はことごとく作品の面白さを損なわせていると言わざるを得ない。

基本的にはケロロ小隊と日向家やその友人たちの間で繰り広げられるミニマムな侵略闘争をやっていれば、それだけで充分に面白いんじゃないだろうか。
それが描けなくなってきているのだとすれば、終盤のブラック・ジャックみたいに不定期掲載にするのも手だと思う(不思議と、あまり終わってほしいとは思わない)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-11-24 12:24:32] [修正:2020-11-24 13:10:15] [このレビューのURL]

序盤は傑作だったが、アニメ化が決まった石版編前くらいから児童向け路線に寄せすぎたせいで、ガッシュ周りの展開が幼稚になりすぎた(小学館との訴訟トラブル当時の雷句のブログによると、編集からそのような矯正を強いられたらしい)。

実際、この矯正は商業的には成功したし、アニメ放送頃には作風の移行は完了していたため、アニメ化決定後に本作を読み始めた層は違和感に気付きづらかったと思う。
これが、今作が完結まであまり評価を落とすことなく、いまだに名作扱いされている理由の一つではないだろうか。
だが、この流れが雷句のポテンシャルを潰してしまい、業界内における小学館(とりわけ当時のサンデー編集部)へのイメージが悪化する一因となったことは間違いないだろう。

ただ、個人的には本作の真価はガッシュサイドではなく、ブラゴ側のストーリーで見られると思っている。師匠の藤田和日郎から受け継いだケレン味や渋さ等の魅力は、ブラゴ側のエピソードに集中されているように感じる。
特に最後の最期、ブラゴとシェリーのやり取りはガッシュと清麿では出せない渋い感動がある。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2020-11-16 13:31:08] [修正:2020-11-16 14:58:21] [このレビューのURL]

読む前は血生臭い硬派なミリタリーアクションかと思っていたが、読んでみたら馬鹿丸出しのボンクラ漫画だった。もちろん褒めてます。

しかし、第1部の後半あたりからは読む前のイメージに近い作風になり、描く側も読む側も相応の気力が必要になっていった。
そして、作者が大病を患い体力が落ちてからは、描く側の気力が目に見えて下がっていったように思う。
そうなってからはストーリー展開も作画も残念な感じに…

最後は正直なところ不満が残るが、こればかりは致し方ないか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-11-16 13:37:13] [修正:2020-11-16 13:37:13] [このレビューのURL]

前作同様少し特殊な嗜好のボーイミーツガールであるが、今作はヒロインがやたら躍動したり、夜の街並みを上空から描く描写が度々あったりするので、作者の画力や演出力の高さがより伝わりやすい。
叙情的な表現が多く、感性を刺激してくる作風なのが個人的に好印象。

物語が若干の連続性を帯びてきたが、現状ではこの流れが吉と出るか凶と出るか五分五分な印象。
今後の展開次第で良作にも駄作にもなり得ると思う。

登場キャラクターがどいつもこいつもさかっているのは作品の性質上仕方がないのだろうが、若干胸焼けしてしまう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-11-12 13:15:28] [修正:2020-11-12 13:19:39] [このレビューのURL]

ONE版の独特なクセを薄くした分、大して真剣に漫画を読まない層でも一見して分かる「超作画」というセールスポイントを取り入れることで大衆向けに調整してあるところが、長所であり短所でもある。

「漫画ってすげえ」と心の底から思わせてくれるような衝撃的な作品に出会わぬまま漫画の沼にハマることなく成人してしまい、しかし漫画を読まないわけでもなく、かと言って一昔前までおじさんたちが暇潰しで読んでいたようなビジネスマン向け漫画を読むほど老け込めない的な、
オタクにはならずに少年漫画離れもしない層が、手軽にド迫力なバトルを楽しめる良い感じの秀作というポジションか。

余談だが、この作品はドラゴンボールとかの王道バトル漫画というよりは、ラッキーマンの系譜に属していると思う。
個人的には、村田雄介がラッキーマンをリメイクしたら、ワンパンマン以上の秀作になる気がしている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-10 11:41:49] [修正:2020-08-10 15:00:57] [このレビューのURL]

作者名の「冬目景」という字面が良く馴染む雰囲気の漫画。
乾き、寒さ、切なさといった感覚を、画のタッチやシナリオ、台詞の間の取り方等で巧みに表現していると思う。

本作を含めた彼女の作品は、安い言い方をすると「雰囲気マンガ」に分類できるのかもしれないが、
繊細な情景を描写するセンスや、叙情面の表現力の高さは芸術的で、巷に溢れる「雰囲気だけのマンガ」とは明らかに一線を画する。
特に黒鉄や羊のうたといった彼女の初期作品では、それらの面が遺憾なく発揮されているので、是非読んでみてほしい。

「黒鉄・改」を含めた最近の作品も勿論悪くないのだが、冬目景の根底にある感性や魅力を知る上では、彼女の初期作品群は必読の書である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-23 08:35:32] [修正:2020-06-24 20:06:07] [このレビューのURL]

作者の描きたいものに対して、作者のスキルが圧倒的に追い付いていない感じがする。でも妙に魅力はある。
尚、技術が伴うのはマキシマムの後半からの模様。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-08-17 15:46:39] [修正:2019-08-17 15:46:39] [このレビューのURL]

ストーリーは相当面白い。
でもさすがに絵がへたっぴすぎる。
逆にその画力の低さが独特の雰囲気を醸し出しているから魅力と言えば魅力かもしれないけど、少なくとも自分にとっては減点要素としての印象が勝る。
でもやっぱり面白い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-05-23 18:35:02] [修正:2019-05-23 18:35:02] [このレビューのURL]

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