「チーズカバオ」さんのページ

総レビュー数: 33レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年07月23日

8点 聲の形

ここまで大きな出来事でなくても、きっと多くの人がこの作品で描かれているものに類する場面は通過していると思う。
だが、当事者達でもない限りはその出来事を気に留める人は少ないし、傷付ける側の人間達ですら大抵はその意味に気付かず、向き合わないまま記憶と気持ちを忘却していくだろう。

しかし、この作品は、そういった多くの人が忘れ去るであろう記憶と気持ちをテーマとして据えている。
それも、傷付けられた側と、傷付けた側の双方の立場や思いを痛いほどに描ききっているのだ。
その辺に溢れる、中途半端にいじめをテーマにした作品とは、その根幹が全く異なる、とても心に響く名作だと思う。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2019-02-04 23:00:51] [修正:2019-02-04 23:06:04] [このレビューのURL]

青山剛昌のはヤバいところは、大衆にウケる作品創りのセンスと、オタクのツボをしっかり刺激するセンスを超高レベルで両立していることである。

コナンが老若男女幅広い層に親しまれる、国民的なアニメの領域に達しつつあるのは、ある程度共通の認識だろう。
国民的なアニメのポジションを確立することは確かに素晴らしいが、大衆にウケが良いと言うのは、裏を返せば一部のオタク的な層にとっては刺激の足りない保守的な漫画になりがちであるとも言える。

だが、コナンはそういった他の漫画と別次元である。
青山剛昌は、時代に応じて確実にオタクが萌えるポイントを捉え、的確にそれに応えるキャラクターや展開を送り出してくるのだ。

直近では、オタク界隈では軽い社会現象となった「安室透」の件は言うまでもないが、古くは服部平次や怪盗キッド、灰原哀、比較的最近では世良真純などの良い意味であざといキャラを、ナチュラルにシナリオに投入してくるのだ。

また、蘭や新一などの、初期から登場するレギュラーキャラも上手く時代に合わせて最適化させてくる。

だからと言って一般層が近寄りがたい作品になったかというと、テレビアニメがほぼオリジナルのシナリオで保守的な話ばかりをやっているので、敷居が高くなった感じはあまりない。
また、原作もその流れを引き離すほど突飛なことはやらず、程よく刺激的な展開を織り混ぜているのがとても高度な作品創りをしていると思う。

少年漫画の代表格でありながら、ここまで王道と絡め手を使いこなす人は、現役の漫画家では他にいないのではないだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-10 09:41:15] [修正:2018-12-10 09:41:15] [このレビューのURL]

1点 MAR

賛否両論、否が多めだった「烈火の炎」を賛の立場で愛した安西ファンを、残酷なまでに裏切った作品。
サンデーに安西信行が戻ってくる告知が出た段階で、受け入れ準備は万端だったというのに…
いざ始まってみたら疑問を覚えるうすら寒さで、一年たった頃には怒りを覚えていた。やる気無いなら描くなよと。

烈火が素晴らしかったのは、大したストーリーじゃなくても面白く感じさせるだけの圧倒的な熱量と禍々しいまでの迫力、無駄に細かい諸々の変態的ディテールが合ったからだろうに、なぜそれらを全て封印したのか。
これだったら全員ガッシュ読むだろ、と。

と当時は怒り狂っていたが、最近になって安西信行も色々な苦労があったらしいことを知り、なんか本作の劣化っぷりを見るだけで哀しくなってしまう。
いつか安西信行が完全復活してくれることを期待せずにはいられない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-27 07:37:24] [修正:2018-10-27 07:37:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

まぁ、言うまでもなく、完全に「セブン」のオマージュ的な作品。
逆に言うと、サスペンス映画のようなつくりを上手く漫画に落とし込んでいて、普通に面白い佳作。
意外とこういうコンセプトの漫画って、チープでレベルが低いものが多いので、地味に希少な作品だとは思う。

セオリー通り過ぎて、食い足りなさがある気もするけど、そもそもこの作品をサスペンス映画の名作と比較してあーだこーだ言うのは、寄生獣読んで「小説だったらもっとこのテーマを深く掘り下げている作品もある」みたいな、身も蓋もないことを言うのと大差ない気もする。
言わんとしていることはわかるが、多分そういう人たちはそもそも、漫画でそういう欲求を満たそうとすべきでないのかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-25 19:00:32] [修正:2018-10-25 19:56:39] [このレビューのURL]

オタクな自分としては、幼稚園ではアンパンマン、小学校ではダイの大冒険に触れさせることが、子供の道徳観念の礎造りには理想だと思っている。
ダイの大冒険ほど漫画的且つドラマチックに、エンターテイメントを通して、愛と勇気を教えてくれる漫画は無いと断言できる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-25 08:05:55] [修正:2018-10-25 18:52:51] [このレビューのURL]

パッと見ヤバそうな感じを出していないが、確実にヤバい漫画。
日常系漫画の中では別次元の完成度ではないだろうか。

惜しむらくは、さすがに前半のクオリティを維持することが難しかったのか、中盤以降は(割りと早い段階で)面白さにムラが出てしまったことか。
ある意味、それも含めてリアルな日常とも言えるが、石黒先生もそれを狙っていたとは考えづらいし、漫画なのだから面白味のあるオチをつけるに越したことはないはずである。

とは言え、それを差し引いてもやはり唯一無二の作風と完成度だと思う。

ちなみに、全巻読破した人には、副読本の公式ガイドブック、「廻覧板」の購入を強くお薦めする。
これを読むことで、より深く「それ町」を楽しめるし、間違いなく再読したくなるはずである。
ヤングキングアワーズ作品でここまで情報量の多いガイドブックが作られているのは現状「それ町」だけであり、それほどまでに本作がよく練られていることがお分かり頂けるだろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-10-18 07:58:55] [修正:2018-10-19 18:40:48] [このレビューのURL]

良いか悪いかは別として、見せ場を作るためには平気で前置きにコミックス1、2巻分の尺を使う神経は凄い。
普通、月間連載でこんなんやる度胸ないでしょ(笑)

相変わらず色々荒いし、面白さに波がありすぎるけど、総合的に見ればやっぱり並の少年漫画とはレベルが違うと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-09 20:28:40] [修正:2018-10-09 20:28:40] [このレビューのURL]

問い・・・ジャンプで一番愛すべきバカは?
答え・・・アナベベ

ぶっちゃけコイツを見るだけでも全巻買う価値があると思う。よくこんなキャラクター思い付いたなというレベルで面白すぎる。もはやオーパーツと言って良いのではないだろうか。
まあ、アナベベに限らず、徳弘正也の唯一無二のセンスと人格が遺憾無く発揮された驚異の一作だと思う。
と言うかこの人やべえよ!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-05 22:52:10] [修正:2018-10-05 22:55:17] [このレビューのURL]

6点 HELLSING

[ネタバレあり]

休載の多さとか、ページの少なさとか、後半のやる気のなさとか色々憤る部分はあるけど、やっぱり素晴らしいんだよね。8巻の途中までなら10点付けたいくらい。終盤のアーカードが◯◯るシーンも美しすぎるし。
だからこそ終盤のボス格キャラのやっつけ感が許せないから、意地でも高得点は付けたくない。可愛さ余って憎さ百倍ってヤツですな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-10-03 21:30:35] [修正:2018-10-03 21:32:45] [このレビューのURL]

浅い浅い浅い、薄い薄い薄い、イタイイタイイタイの大不快漫画。
この作者は多分、若い頃に吸収した創作物が漫画とアニメに偏り過ぎていたんだろうなと思う。まあ、作者と同じような感性を持つ読者のツボはピンポイントで突きまくってる気はするし、ハマる人にとってはたまらんのだろうけど。
とは言え、好き嫌いは置いておくにしても客観的に考えて、そんなに出来の良い漫画とは思えないなー。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-10-03 21:20:38] [修正:2018-10-03 21:20:38] [このレビューのURL]

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