「十歩神拳」さんのページ

確かに100巻を越したあたり(個人的には120巻前後)からはそれ以前の勢いもなく衰えを感じ、かなり微妙なエピソードが多くなったように思えます。


しかし考えてみてください。100巻までは多くの人が「面白い」と認める作品を、それもギャグ漫画で1回も休載せず創り続けたのです。これはもはや奇跡的な神業と呼べるのではないでしょうか。そんなことができる漫画家はこの人以外あり得ないと思います。その偉業は揺るぎようのない事実なのです。

そして作品初期のクオリティが尋常じゃありません。当時のギャグ漫画であのセンス。今読んでも爆笑できる過激なギャグ。毎週のように乗り物や武器などの数々のメカが登場し、それを見事に描き上げる知識と画力。もはや一介のギャグ漫画のレベルとは思えません。

そして何より「両津勘吉」というモンスターポリスを生み出した功績。


思い入れ補正と言われればそれまでですが、全盛期のこち亀に並ぶ衝撃を与えてくれるギャグ漫画に未だ出会っていない以上、この作品にこれ以上低い評価をつけることは私にはできません。

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[投稿:2010-03-12 11:22:25] [修正:2010-04-07 14:34:59]