「十歩神拳」さんのページ

総レビュー数: 76レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年11月30日

ストーリー、セリフ、キャラ、ネーミングセンス、どれをとっても常人の発想を遥かに超えて(?)います。
そしてこれでアニメ化まで果たすのだから恐ろしい。

くだらなさの境地を超えた面白さがここにあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-13 14:27:24] [修正:2011-10-13 14:28:44] [このレビューのURL]

4点 BLACK CAT

ジブリ好き!さんがパクリについて様々な疑問を投げかけていたので、その答えになるかどうかは分かりませんが少しだけ私も考えを述べようと思います。

まず、本作をはじめとする作品を「パクリ漫画」と批判する人たちは、おそらくですが多くの場合は「パクリ=悪」と考えてはいないような気がします。
問題は「読み終わっても“パクリ”という印象しか残さない」というほど、その作品自体の魅力が低いことにあるのだと思います。(稀に、悪意やネタ的な意味で侮蔑して“パクリ”と罵る人もいるかもしれませんが。)

どんなジャンルにしても、クリエイターは人間であるため、その感受性や発想の大本は過去に自分が体験してきた作品であることは間違いありません。だからジブリ好き!さんの言うとおり大概の作品は多かれ少なかれ過去の名作と重なる部分が存在するのは当然です。

では、何故「パクリ」と呼ばれる作品とそうでない作品に分かれるのか。
それはその作品だけが持つ一点の魅力(登場人物、ビジュアル、構成etc)が読者の心を揺さぶる程のものか否かということにかかっているのではないでしょうか。

具体例を挙げれば「寄生獣」です。あれは作品の根幹となるテーマや、所々のプロットはどう考えても「デビルマン」を引き継いでいます。もし「パクリ=悪」と考える読者が多いのならば、「寄生獣」もパクリ漫画と罵られているはずですが、たくさんの読者が「名作」と讃え、後世の漫画好きにも語り継がれています。
その理由はやはり、岩明先生が「デビルマン」の真髄を汲み取り、独自の解釈を含め、自らの作品として再誕させるほどの突き抜けた表現力と構成力を持っていたからでしょう。

一方、「ブラックキャット」の独自の魅力は何ですか?

もちろん、中には本作独自の魅力を見つけだしている読者もいるでしょうが、私が思うに、それほど強力な魅力はなかったように見えます。

大抵の読者をうならせるだけの能力や仕掛けもなく、ただ様々な名作を当たり障りなくくっつけただけなので、読み終わった後に評価しようにも「パクってた」ということしか言えないのです。
絵も奇麗には奇麗ですが、もっと凄い絵を描く漫画家はたくさんいるし、ビジュアル的にもどこかで見たような場面が多かったりするので、作品の評価を飛躍的に上げるほどとは個人的には思いませんでした。


つまり、「ブラックキャット」がパクリ漫画と呼ばれている理由は、単純に当時の矢吹先生に実力がなかった、本作に魅力がなかっただけだと思います。
点数が低いのも「パクっているから」というわけではないのではないでしょう。実際、パクリを気にしない方々の評価もここでは低めのようですし。
それ以外語る要素がないのですから、レビューする上で必然的にパクリという言葉が目立ってしまうだけだと思われます、多分。


もっとも、パクリを全く気にせず読める方にとってはこんなこと極めてどうでも良い話だと思いますが。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-01-27 11:06:55] [修正:2011-01-27 11:46:32] [このレビューのURL]

テルマエ・ロマエを読んでいて、過去に風呂をネタとした漫画ということでふと思い出したのでレビュー。

当時のサンデーで読んだきりなのでうろ覚えですが、最後のほう少し面白くなってきたと思ったときに終わってしまいました。
全体を通したら「微妙」の一言に尽きます。

前作「MISTERジパング」と言い、どこか当時の椎名先生は迷走していたように思えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-22 14:41:42] [修正:2010-11-22 14:41:42] [このレビューのURL]

「地獄先生ぬ〜べ〜」から、ギャグと怖さと熱さと格好良さとぬ〜べ〜と玉藻とゆきめと鬼と学校と5年3組などを抜いたような漫画。
失ったものはあまりにも大きい。

正直面白くはないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-16 11:31:50] [修正:2010-09-16 11:35:07] [このレビューのURL]

4点 BLEACH

確かに他のレビュアーの方々が仰るとおり、中盤以降の展開は果てなきパワーインフレと大ゴマのオンパレードで、マンガとしてのクオリティは低いと思います。
しかし20巻位までは、そのスピード感ある戦闘描写や危機的な展開の煽り方等は少年漫画としてはそれなりに秀逸だったと思うし斬新にも感じました。
それらの点と現在の巻数を考慮したら、とりあえず今のところは4点くらいが妥当かと。もちろん、現在の作風で無駄に巻数を重ねていけば評価が下がる恐れはありますが。


ただ、作品単体の評価としてはこの程度に収まりましたが、ジャンプ誌面における本作の存在意義はもう少し評価できるものだと思います。

現在のジャンプにおける看板漫画はワンピースや銀魂など、文字数や話の密度などが濃ゆくて、読了にかなりのエネルギーを消費するものが多いように感じます。やはり看板級の作品がヘビーなものばかりだと読者側としても疲れてしまうのではないでしょうか。
そんなときに本作のような、密度が薄めのあっさり読める箸休め的な作品を間に挟んで読むことで、読者はスムーズに雑誌を読み進められると思います。

少なくとも、良質な漫画誌はギャグ作品とアクション作品をそれぞれ最低1作づつはこのタイプのタイトルを備えることが望ましいと個人的には考えているので、本作はその役割を担うジャンプ全体のバランサー的な作品として真価を発揮すると私は考えます。
言わば本作はポスト「テニプリ」なのです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-12 10:38:54] [修正:2010-03-12 10:38:54] [このレビューのURL]

1話目をサンデーで読んだときの衝撃はここ数年の少年漫画で一番だったのですが(特に最後のページは鳥肌モノ)、数週後には読むのが苦しくなってしまいました。

鉢かづき姫というマイナーなおとぎ話に目をつけたのはさすがだと思いますが、その他の登場人物にいまいち魅力を感じません。

特に月光は無意識にうしおや鳴海、勝と比較してしまい、どうしても好きになれません。物語を引っ張る主人公が好きになれないと、当然作品自体を楽しめなくなってしまいます。
最近物語が大きく動き始めたように思いますが、それでもサンデーで連載していた前2作に並ぶ名作になるとは到底思えません。

私の中では素点は3点くらいなのですが、新境地を開拓しようとするプロ根性を作品から感じるので+1点してこの点数です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-10 11:15:30] [修正:2010-02-10 11:15:30] [このレビューのURL]

冬目先生の作品は基本的には好きですが、本作は冬目作品では一番微妙でした(lUNOを除く)。
序盤は「何か起こりそうだ」という雰囲気やかなり謎に包まれた設定が魅力的で期待感を募らせましたが、結局全部小さくまとまってしまい、オチも「ふーん・・・」って感じです。

なんか全編通して他人事っぽいというか、「こういう出来事があったんだよ」ということを第三者視点で淡々と語られている感じがしました。

登場人物にも感情移入できなかったし、「羊のうた」や「イエスタデイをうたって」のように心の奥底に届くものもなく、いまいち心に響かない作品でした。

とはいえ、いつも通り、冬目作品特有の雰囲気は堪能できるので、新刊が出なくて冬目成分が不足してきたときの臨時補給なんかには打って付けかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-30 11:30:27] [修正:2010-01-30 11:49:32] [このレビューのURL]