「十歩神拳」さんのページ
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- 1989年生まれ(性別:男性)
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凄惨な戦場の緊張感や人間の優しさが描かれている漫画が好きです。
また、画力や演出の上手さ等の、視覚的な面でも魅せてくれる作品も大好きです。
好きな漫画家は内藤泰弘、岩明均、三条陸(原作者)、藤田和日郎、荒川弘、夏目義徳など。

6点 ももんち
カバーのイラストや装丁、帯の文から感じた雰囲気がそのまんま読後に本作に対して抱く印象と言っても間違いはないでしょう。ポカポカした癒し系作品です。
10年前の冬目先生の作品群を構成していた世捨て人チックな冬目イズムはもはや見る影もなく、すっかり角が取れてしまいましたが、当時の冬目先生ならおそらく描けなかったであろう新たな魅力が詰まった一作です。
「羊のうた」や「黒鉄」等の初期作品の切なさややり切れなさと、本作の温かさを自由自在に使い分けられる能力があるとしたら、冬目先生は雰囲気漫画の漫画家としてはもはや鬼才の領域に入る人なんだろうなぁ。
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[投稿:2010-03-12 10:55:21] [修正:2010-03-12 10:55:21] [このレビューのURL]
4点 BLEACH
確かに他のレビュアーの方々が仰るとおり、中盤以降の展開は果てなきパワーインフレと大ゴマのオンパレードで、マンガとしてのクオリティは低いと思います。
しかし20巻位までは、そのスピード感ある戦闘描写や危機的な展開の煽り方等は少年漫画としてはそれなりに秀逸だったと思うし斬新にも感じました。
それらの点と現在の巻数を考慮したら、とりあえず今のところは4点くらいが妥当かと。もちろん、現在の作風で無駄に巻数を重ねていけば評価が下がる恐れはありますが。
ただ、作品単体の評価としてはこの程度に収まりましたが、ジャンプ誌面における本作の存在意義はもう少し評価できるものだと思います。
現在のジャンプにおける看板漫画はワンピースや銀魂など、文字数や話の密度などが濃ゆくて、読了にかなりのエネルギーを消費するものが多いように感じます。やはり看板級の作品がヘビーなものばかりだと読者側としても疲れてしまうのではないでしょうか。
そんなときに本作のような、密度が薄めのあっさり読める箸休め的な作品を間に挟んで読むことで、読者はスムーズに雑誌を読み進められると思います。
少なくとも、良質な漫画誌はギャグ作品とアクション作品をそれぞれ最低1作づつはこのタイプのタイトルを備えることが望ましいと個人的には考えているので、本作はその役割を担うジャンプ全体のバランサー的な作品として真価を発揮すると私は考えます。
言わば本作はポスト「テニプリ」なのです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-12 10:38:54] [修正:2010-03-12 10:38:54] [このレビューのURL]