「十歩神拳」さんのページ
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漫画は作者の鏡と考えているので、作者の感性や人間性が自然に、しかしはっきりと表れている作品を自分の中では”名作”と位置づけしています。
特に凄惨な戦場の緊張感と人間の優しさを同時に描けている漫画が好きです。
好きな漫画家は内藤泰弘、岩明均、三条陸(原作者)、藤田和日郎、荒川弘、夏目義徳など。
確かに100巻を越したあたり(個人的には120巻前後)からはそれ以前の勢いもなく衰えを感じ、かなり微妙なエピソードが多くなったように思えます。
しかし考えてみてください。100巻までは多くの人が「面白い」と認める作品を、それもギャグ漫画で1回も休載せず創り続けたのです。これはもはや奇跡的な神業と呼べるのではないでしょうか。そんなことができる漫画家はこの人以外あり得ないと思います。その偉業は揺るぎようのない事実なのです。
そして作品初期のクオリティが尋常じゃありません。当時のギャグ漫画であのセンス。今読んでも爆笑できる過激なギャグ。毎週のように乗り物や武器などの数々のメカが登場し、それを見事に描き上げる知識と画力。もはや一介のギャグ漫画のレベルとは思えません。
そして何より「両津勘吉」というモンスターポリスを生み出したこと。
思い入れ補正と言われればそれまでですが、全盛期のこち亀にならぶ衝撃を与えてくれるギャグ漫画に未だ出会っていない以上、この作品にこれ以上低い評価をつけることは私にはできません。
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[投稿:2010-03-12 11:22:25] [修正:2010-03-12 11:22:25] [このレビューのURL]
6点 ももんち
カバーのイラストや装丁、帯の文から感じた雰囲気がそのまんま読後に本作に対して抱く印象と言っても間違いはないでしょう。ポカポカした癒し系作品です。
10年前の冬目先生の作品群を構成していた世捨て人チックな冬目イズムはもはや見る影もなく、すっかり角が取れてしまいましたが、当時の冬目先生ならおそらく描けなかったであろう新たな魅力が詰まった一作です。
「羊のうた」や「黒鉄」等の初期作品の切なさややり切れなさと、本作の温かさを自由自在に使い分けられる能力があるとしたら、冬目先生は雰囲気漫画の漫画家としてはもはや鬼才の領域に入る人なんだろうなぁ。
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[投稿:2010-03-12 10:55:21] [修正:2010-03-12 10:55:21] [このレビューのURL]
4点 BLEACH
確かに他のレビュアーの方々が仰るとおり、中盤以降の展開は果てなきパワーインフレと大ゴマのオンパレードで、マンガとしてのクオリティは低いと思います。
しかし20巻位までは、そのスピード感ある戦闘描写や危機的な展開の煽り方等は少年漫画としてはそれなりに秀逸だったと思うし斬新にも感じました。
それらの点と現在の巻数を考慮したら、とりあえず今のところは4点くらいが妥当かと。もちろん、現在の作風で無駄に巻数を重ねていけば評価が下がる恐れはありますが。
ただ、作品単体の評価としてはこの程度に収まりましたが、ジャンプ誌面における本作の存在意義はもう少し評価できるものだと思います。
現在のジャンプにおける看板漫画はワンピースや銀魂など、文字数や話の密度などが濃ゆくて、読了にかなりのエネルギーを消費するものが多いように感じます。やはり看板級の作品がヘビーなものばかりだと読者側としても疲れてしまうのではないでしょうか。
そんなときに本作のような、密度が薄めのあっさり読める箸休め的な作品を間に挟んで読むことで、読者はスムーズに雑誌を読み進められると思います。
少なくとも、良質な漫画誌はギャグ作品とアクション作品をそれぞれ最低1作づつはこのタイプのタイトルを備えることが望ましいと個人的には考えているので、本作はその役割を担うジャンプ全体のバランサー的な作品として真価を発揮すると私は考えます。
言わば本作はポスト「テニプリ」なのです。
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[投稿:2010-03-12 10:38:54] [修正:2010-03-12 10:38:54] [このレビューのURL]
私がガンアクションが好きだということも理由の一つかと思いますが、現時点ではとても楽しめています。
近年のガンアクション漫画は、(良い意味で)インチキ銃と超人的体技を駆使して超絶バトルが繰り広げられたり、とにかくバカスカ撃ちまくって大量の薬莢描かれる作品が多いように感じます。
もちろんそれはそれで面白いし大好きなのですが、本作はそれらのパターンとは異なります。
基本は静かで硬派な西部劇風の雰囲気で、漫画にしては若干華がないように思えますが、キメるところはビシッとキメる。魅せるべき所はきちんと漫画的な表現を使ってしっかり盛り上げてくれます。
このバランスが絶妙で、皆川先生ならではのセンスがあってこそ成せる業だと思います。
これほどまでに“動”と“静”のシチュエーションを書き分けられる漫画家はそうはいないことでしょう。
また、この作風はリアルさと漫画っぽさを兼ね備える皆川先生の絵で描かれているからこそ成り立ものだと思います。
つまり本作は他のガンアクションと比較するとぱっと見は地味で面白みに欠けるように思えますが、実は皆川先生以外の漫画家ではそうそう描けない高クオリティな作品であると私は考えます。
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[投稿:2010-02-23 11:16:43] [修正:2010-02-23 11:49:52] [このレビューのURL]
7点 それでも町は廻っている
1話完結の日常系ギャグ漫画であることに加え、主人公や準主人公級のキャラクターが女子高生であること(老婆は黙殺)、ジョセフィーヌの存在などで、泥臭いヤングキングアワーズの中では貴重なオアシス的な作品となっています。
作品の随所に散りばめられた小ネタや、読み返すと気づくプチ複線の数々から作者の高度な遊び心が伺えます。真田やモリアーキーも良い味を出していると思います。
ギャグ漫画としては完成度はかなり高いのではないでしょうか。
とは言え、私個人としてはあくまで普通のギャグ漫画の域に留まっているという印象を持っていたので、レビューの多くが8点以上という現状には正直驚いてしまいました。
一介のギャグ漫画がこのサイトのランキングでいくつもの大作を押さえている光景には、なんとなく違和感を感じてしまいます。
点数基準の「何度も読み返してしまう」には該当するとは思うのですが。
正直、歩鳥の持つ例の「市松人形的可愛さ」が全体的に評価を少しだけ甘くしているのではないかと思わなくもないです。
もちろん、登場人物の魅力も作品の魅力の内なのですが、私はあえてキャラクター補正を省いた点数でレビューさせていただきます。
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[投稿:2010-01-08 11:19:22] [修正:2010-02-23 11:45:45] [このレビューのURL]
6点 冒険王ビィト
ベタベタの王道的な展開で新鮮味には欠けますが、漫画としてのバランスは非常に良く、安定感があります。
斬新で奇抜な作品を創り出せることはもちろん漫画家として最も重要な能力の一つだとは思いますが、ある程度定番化した当たり前のストーリーや展開を上手くまとめ上げることも高度な技術だと思います。
他のレビュアーの方々が仰る通り、「ダイの大冒険」と比較するとキャラクターの魅力などの多くの点で劣っていることは否めませんが、先に述べた点においては本作の完成度は高い位置にあると思います。
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[投稿:2010-02-23 11:36:58] [修正:2010-02-23 11:36:58] [このレビューのURL]
7点 D-LIVE!!
スプリガンやARMS等の過去の皆川作品とは毛色が違い、数話完結のオムニバス形式の作品のため、手軽に暇つぶし感覚で読める作品。
とは言え、皆川先生の高レベルな作画で様々なメカや派手なアクションをお腹いっぱい拝める点は非常に贅沢で、手元に全巻置いておきたくなるタイトルだと思います。
週間連載にも関わらずこれほどの作画のクオリティを維持し、当然のように格好良い構図や演出を描きまくる皆川先生は業界屈指の “絵で魅せることのできる漫画家”なんだと再認識させられる一本です。
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[投稿:2010-02-23 10:54:45] [修正:2010-02-23 10:54:45] [このレビューのURL]
6点 ARMS
「父ちゃんは史上最強のサラリーマンに、母ちゃんは史上最強の主婦になったんだゾ!」(by野原しんのすけ、「ヘンダーランドの大冒険」より)
しんちゃんは知らなかったのでしょう。
“静かなる狼”の存在を。
“笑う雌豹”の存在を。
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[投稿:2010-02-23 10:49:09] [修正:2010-02-23 10:49:09] [このレビューのURL]
6点 BLACK LAGOON
台詞回しや登場人物、ストーリーの全てがクセが強いため、読者の好みによって評価は大きく分かれると思いますが、単純にガンアクション漫画として見れば普通に良作だと思います。
私の中では近年のガンアクションは主に「内藤泰弘型」(デタラメ人間がインチキ銃で繰り広げるトンデモアクション)と「伊藤明弘型」(超絶運動神経人間が現実的な銃で繰り広げるスーパーアクション)の二つに分けているのですが、本作は後者に該当するでしょう。
この手のノリの洋画の経験値が高く、作者と同系統の嗜好を持つ読者ならさらに数段楽しめるかと思います。
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[投稿:2010-02-23 10:34:41] [修正:2010-02-23 10:34:41] [このレビューのURL]
4点 月光条例
1話目をサンデーで読んだときの衝撃はここ数年の少年漫画で一番だったのですが(特に最後のページは鳥肌モノ)、数週後には読むのが苦しくなってしまいました。
鉢かづき姫というマイナーなおとぎ話に目をつけたのはさすがだと思いますが、その他の登場人物にいまいち魅力を感じません。
特に月光は無意識にうしおや鳴海、勝と比較してしまい、どうしても好きになれません。物語を引っ張る主人公が好きになれないと、当然作品自体を楽しめなくなってしまいます。
最近物語が大きく動き始めたように思いますが、それでもサンデーで連載していた前2作に並ぶ名作になるとは到底思えません。
私の中では素点は3点くらいなのですが、新境地を開拓しようとするプロ根性を作品から感じるので+1点してこの点数です。
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[投稿:2010-02-10 11:15:30] [修正:2010-02-10 11:15:30] [このレビューのURL]