「十歩神拳」さんのページ

平成のルパンコミックの中では最もオーソドックスかと思います。

モンキーパンチ先生の原作より癖がなく、旧テレビシリーズと新ルパンの中間のようなノリなので、少なくともテレビスペシャルくらいしかまともにルパンを見ない比較的ライトな層にとっては充分にルパンしているように感じられるのではないでしょうかでしょうか。
とっつぁんがそこそこ敏腕なのも良い感じです。

巻数は結構多いですが、マンネリにならないよう様々なシチュエーションのエピソードが存在するのと、一つ一つの話が適度に記憶に残らない存在感なので、全巻読破してもまだ読めるような気分になります。
暇つぶしとしては最適かと思います。

ただ、突き抜けた魅力がないのも事実で、少なくとも本作がルパンとして傑作とは言い難いでしょう。

恐らく本作はこち亀などのように、衝動買いした文庫版やコンビニシリーズを暇なときや寝る前に小出しにして読んでいくのがベストな楽しみ方のような気がします。

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[投稿:2011-10-13 13:53:27] [修正:2011-10-13 13:55:49]