「notatall」さんのページ

総レビュー数: 34レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年07月18日

鮮烈な印象と共に記憶していたが、時を経て、やはり色褪せてきた感が否めない。

壮大なファンタジーで、アニメに比べて浮遊感は少ないが、逆に疾走感がある。
理解しかねる概念も結構あるんだが、
それでも惹きつけてやまない魅力がある。

が、しかし。
あれこれ盛りだくさんに取り揃えてくれてる割に、イマイチはまれない。


一つに、ヒロインに親近感を感じないからだとは思う。
凛々しすぎ、雄々しすぎ。

あーあー。そーだろーさ。あんたさんなら、立派に腐海のほとりで愛と命を全うできるだろうさ。

という、置いてけぼりにされてる感がある。

それに結局のところ、進歩は否定されたっぽい。
それともアレを破壊したことは進歩なんだろうか?

ま、どっちでもいいやw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 19:23:04] [修正:2011-07-09 19:23:04] [このレビューのURL]

ボクハ野球経験者デス プンプン!

コノ漫画ハ、現実ニハアリエナイコトバカリナノデ、
王ヤ長嶋ノ伝記ヲ読ンデ、
去年ノ高校野球ノ録画ヲミテ寝マス

りありてぃノ欠如ニハ耐エラレマセン

ア、ヨク読ム漫画ハ、魁!!男塾デス!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 19:01:14] [修正:2011-07-09 19:01:14] [このレビューのURL]

地味な作品だと思う。
実に地味だ。

ラブストーリーに揺らぎがあるわけではないから、主人公の想いは、時間はかかるがそのまま遂げられる。

バトル的な要素もない。

そもそも、これといった事件がないw
つまらんという人の気持ちはわかるし、連載中、つまらんとしか思っていなかった。


なのに、なぜ私は、今になって何度も読み返すのだろう?
人がまごころ込めて何かを愛しめば、きっと報われる。

そんなメッセージを受け取っているからだろうか?

いや…。
それだけでこの全26巻を読み返す気は起きないだろう。
読み始めれば、引き込まれるだけの面白さはある。
日常の描写ばかりなのにも関わらず。


謎多き、地味な、作品である。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-09 18:20:02] [修正:2011-07-09 18:20:02] [このレビューのURL]

間違いなく良作である。

世界観、設定、少年の苦悩、生命への賛歌。
しかしそれらの全てが、すっきりさっぱりきっちりかっちり、まとまってしまった。

あくまで作家の特性なのだろうが、
まとまりすぎて、小さく見える気がしないでもない。


が、しかし、
なんと科学的なSFであったろうか?
根っこにどすんとでたらめ(錬金術)を置いて、その上に構築された精密な科学的事象の数々。

小中学生、いや。ヘタしたら大人にも、等価交換の原則がどうのこうの、練成によって錬金術が云々…。
本気で信じた者はいるのではないだろうか?


一つ、改めて指摘しよう。金以外の物質から、金を作ること。これは今のところ、そしておそらく永久に、人類には不可能である。
身近?なところでは、水素からヘリウムを作る、核融合反応が、太陽の中で起きているのみ。
興味があったら元素表を確認されたい。金を合成するには、太陽が持つ質量のエネルギーでは、はるかに及ばないのである。


それがさらっと可能な世界。
これぞSF。ジスイズSF。

そんな世界観においても、人は生命は作り出せない。
こんな人間賛歌がかつてあっただろうか?

そして
それをたかだか10ヶ月でやってしまう女性達への言及。

この世界観の構築を、
あえて言う。
美しいゴシック建築の教会を味わうように、じっくりと味わってもらいたい。

残念ながら知識と感性のない者に、アーチの美しさを楽しむことはできないけれどw

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[投稿:2011-07-09 17:45:52] [修正:2011-07-09 17:45:52] [このレビューのURL]

頑張ってこの点数かなぁ

最後まで読んだし、エレベーターで抱き合う二人にうるっとも来た。


下卑たエロとのコントラストで、見え隠れしてるテーマが崇高に見えてきそうな感じもするけど、

要は、
権力(衆愚による独裁)VS個人の愛

ロマンチストであれば、個人の愛が最終的に逃避行という形で勝ちえたことに感動できるのかもしれないが…


衆愚や独裁は、結局のところ個人の利益の追求によってもたらされるような気がする。
その意味で、主人公は同じ穴のムジナ。

彼がヒロインのために踏みにじったものの数々と、その後踏みにじるものを考えたとき、それでも彼らは美しいだろうか?
二人して権力の側に取り込むことができるなら、
彼らは最も酷薄な為政者になりうる素質を持っているように思う。
自分達の愛さえ貫ければ、何ものも省みないのだから。


テーマは結局、
人々による醜さの中に輝く、個人の醜さへの礼賛?
二人の愛が美しく見えるのは、
二人以上に周囲が醜いからに過ぎなくないか?


まぁそもそもが、度を越えた非現実的仮想社会の話だから、ヒマつぶしにはいいかも?

誰かからのメッセージを受け取るとき、
一歩も二歩も引いて客観視する姿勢が大切と再認識させてくれた点で+1しているw

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[投稿:2011-07-09 16:48:14] [修正:2011-07-09 16:48:14] [このレビューのURL]

いろんなコトがどうでもよくなってしまうような、ぱわーを持つ作品。

実に表現しにくい。「ぱわー」なのである。

描きたいことや着地点といったあたりを、それぞれが、それぞれなりに解釈することすら、難しいように思う。


にもかかわらず、
惹きつけられる人は少なくない。
なぜか?

「ぱわー」だねw


いっそ未完のまま、何も解決しないまま、連載が中断されるのがよくないだろうか?
怪異は、怪異のままで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 15:55:47] [修正:2011-07-09 15:55:47] [このレビューのURL]

8点 墨攻

読む者を選ぶことは間違いない。
そして原作の方がいい。

それでも時代の夢やロマンに、思いを馳せるのに不足はない。
が、過多な期待は禁物。
一部の、非現実的な描写が足を引っ張り、全体のリアリティを損なっている。

とはいえおとぎ話か歴史話かと問われれば、
きりぎり…、ほんとスレスレで後者だろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 15:08:55] [修正:2011-07-09 15:08:55] [このレビューのURL]

5点 CLAYMORE

世界的な漫画、竜ボールと同じく、
根本的に相手より強くなる以外にない。

絵や世界観はよかったのに、何か…、いや色々足りない。

次作、いい原作者と組んでくれることを期待w

あ。失礼。連載中でした

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 14:43:48] [修正:2011-07-09 14:43:48] [このレビューのURL]

特に感動はない。
オカルトなのに恐怖感もない。
横島が成長するといっても、人間的な部分ではない。

評価の分かれる長編部分にも無理や矛盾は感じない。
むしろ散らかした伏線を、すっきり回収した手腕を賞賛したい。

今の所、椎名氏の最高傑作である。

全くのムダ知識なのだが、ウンチクには知的好奇心を刺激する何かがある。

エロ要素も感じない。
エロに興味津々の男子高校生が描かれているだけである。

テンポがよくて読み応えも軽い。


そして何度読み返しても、馬鹿馬鹿しくて面白い。

このサイトの基準では、衝撃や感動のある作品が評価されることになるからこの点数になる。
ガリガリ君を食事として評価するのに、どこか似ている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 14:33:48] [修正:2011-07-09 14:33:48] [このレビューのURL]

10点 SLAM DUNK

なにやら見当はずれなレビューが目に付くので物申したい。


春、体格にも運動能力にも優れながら、FA状態で入学してしてきた高校生がいる。名を、桜木花道…。


作者がバスケを描く気でいた以上、主人公の身体的な設定は譲れない。背が低かったり、虚弱だったりさせられるハズがない。
が、しかし…。
こんな逸材がFA状態で入学してくることが、現実的にありうるだろうか?
逸材である以上当然、中学時代すでに、格闘技などのスポーツ関係者から注目されていたはずである。

答えはイエス
ヤンキーならばありうる。それも気合が入ってない、中途半端なのがいい。ケンカにあけくれる青春群像を描きたいワケでもないのだから。


ただ、そんな中途半端なヤツが、高校入学と同時にバスケに目覚めることがありうるだろうか?

答えはノー
入学まで中途半端だったのに、突如としてバスケ(に、限らずスポーツ全般)に目覚めることなど、ありえない。
したがって強烈な、されどバスケとは無関係の動機付けが必要となる。

それが、「バスケはお好きですか?」
と尋ねる、遺伝子の奇跡とも、複雑な家庭の事情とも噂される、天然娘の存在である。
しかもこの恋は、実ることがない。

もしもすんなり実れば、花道をバスケに引き止める動機は消える。根の、中途半端なコゾー戻っただろう。
よって必然の片想い。そして片想いの相手も片想い。可能性をゼロにして、花道があきらめても、物語は続かない。
これをラブコメと言うのは、どうだろう?
必然の設定を描いただけではないだろうか?


逆に言えば、この設定ナシで、
中途半端ゆえにFAの逸材を、突如バスケに縛り付ける手段があるというなら、あなたは作品を送り出す側に立つべきだろう。
無論、大衆に違和感なく受け入れられるものであることが前提である。


これらを見事にまとめあげた序盤を、冗長とするのであれば、
あとは入学と同時にバスケに燃える少年たちが集まる、そんな高校を舞台にするしかない。

そんなコトが商業的に許されない状況なのは、今も当時と、さして変わらない。バスケは決して、「商業的な」人気スポーツに成長していない。


加えて、
花道が全くの初心者としてバスケに接したことは、ほとんどの読者と同じ目線に立ち、親近感を持たせた。影響されてバスケをはじめたという人が、正にそれである。
それがバスケの強豪校が舞台だったとしたら、そんな影響を与えられただろうか?

ゆえに、
多くの人を、花道と共に、いつしかバスケに引き込んだ序盤こそ、この作品の真に賛辞すべき場面の一つだ。




しかし花道は所詮素人。
ゼロからのスタート。

このことが、
私を含めた多くの人を嘆かせる、あの最終回への必然でもなかっただろうか?


逸材は、
赤木に基礎を叩き込まれ、ドリブル、パス、庶民のシュートを身につけていく。
更にリバウンド、スクリーンアウト、フリースロー。
そしてゴール下をへて、左手は添えるだけ。にたどり着く。

言わば、これが花道の最終形態なのである。
もっと言えば、花道はこれ以上の、成長を必要としないのである。

だとすれば、
物語が終わりを迎えたのは、当然ではなかったか?

仮に続けるなら、3ポイント、人徳、スタンド、スペシウム光線あたりを身に着ける物語と成り果てていただろう。
スーパーサ○ヤ人の物語が、どれ程しょうもない読後感を与えるかは、それぞれの体感に任せる。
花道は、どこまでも花道だからこそ、魅力的なのだ。


確かにインターハイ、3戦、4戦と勝ち抜いていって欲しかった。しかしこれこそが、大半のスポーツ漫画とは、格の違いを見せ付けてくれてるとも言える部分だ。


全ての作品が、甲子園の決勝までを描ききる必然性など、まるでないではないか。
しかも入れ替わりの激しいトーナメント。
相手選手の回想シーンだけで、どれだけの項を費やしてしまうかを想像してみるといい。


それを、わずか2戦。

その時、最終形態となった桜木花道に、必要だったのは何か?
ここに作家の、恐るべき深謀があるのだとまで言えば、それは傾倒し過ぎだろう。
名は、なんとなく付けられたのだと信じたい。

少なくとも、クライマックスとなる試合だけは必要だった。


緒戦は、大した評価もない豊玉。
私達はこの緒戦で、インターハイの底知れなさを知る。
次いで2戦、王者山王を前に、ぽよんぽよんまでもが動く…。



ヤグラのとなりがラスボスだと、誰が予想しただろう?

勝ち上がって行く様子を描くしかなかったトーナメントを、そう描かなかった作品を、私はこの他に知らない。
ここでは、わずか2戦で、王者に挑めるシステムであり、ゆえに白眉だ。


確かに、まだまだまだまだ続けて欲しかった。
回収されてない伏線も少なくない。

しかし花道の成長が頭打ちになった上に、最強の相手とのクライマックスも終えた。
終焉は、やはり必然だったのだろう。それでも嘆きを禁じえないからこそ、我々は作者の思うツボであり、
同時にココで終わるのがよかったのだと確信できる。

はっきり言おう。確信できる者が、この作品を理解しているのだ。


あのラストパスに心を奮わせる力があると感じるなら、
なぜそんな力を持つのか、という問いに答えられるはず。

決して、最初だったから。だけではない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-09 13:42:44] [修正:2011-07-09 13:42:44] [このレビューのURL]