「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

筒井康隆×赤塚不二夫という夢の競演。
原作は七瀬シリーズの「家族八景」。人の心を読む超能力を持つ七瀬が、住み込みのお手伝いさんとして、あちこちの家庭を訪れ、家族の持つ問題とつきあたる話。

元々、ひみつのアッコちゃんという少女漫画も描いていた赤塚不二夫ではあるが、基本3頭身なのでこのナナちゃんのように長身の美人キャラというのは非常にレア。
脇役はみな普通のギャグマンガキャラだが違和感はない。
ついでにバカボンのパパがエキストラで出てきたりもするが、あの七瀬もタジタジである。
ギャグマンガ調でありながら、話はシリアスなので、かなり異色の作品となっている。こういう物もいいんじゃないだろうか。

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[投稿:2010-10-03 04:40:16] [修正:2010-10-03 04:40:16] [このレビューのURL]

思春期の逆走しがちな恋愛感情は非常によく表現できていると思う。
しかし、一貴って高校生にしてはあまりにも無気力すぎやしないだろうか。
終わりの方はほぼニート化しているし、主人公が反感持たれるのも納得いく。
電影少女にしても、他の作者の類似のラブストーリーを読んでも
大概自分の進路について真面目に考えているし。
あえて駄目人間を主人公に持ってきた方が読者層が広がると見たのかもしれないが。

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[投稿:2010-10-02 01:28:20] [修正:2010-10-02 01:28:20] [このレビューのURL]

ごめんなさい、褒めるべき点が見つからず途中で挫折しました。
自分も美大でしたが、この漫画には全然リアリティを感じず、
キャラクターに感情移入もできませんでした。
この辺の評価の違いは性別からくる物か年齢の違いなのか。

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[投稿:2010-10-02 01:09:07] [修正:2010-10-02 01:09:07] [このレビューのURL]

子供の持つ感受性でもって残虐性まで表現してしまう漫画家。
表現は直接的なのでガロ系の漫画の中でも一般に受け入れられやすい部類ではあるが、残酷な表現や差別表現と取られる部分も多いので、己の倫理観を重視する人にはお奨めできない。

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[投稿:2010-10-02 00:47:41] [修正:2010-10-02 00:47:41] [このレビューのURL]

素っ裸で歩き回る登場人物たち、やたらと描き込まれた筋肉。
当時の少年マガジンの連載の中でもひときわ異色の存在だった。
ひたすら肉体美を讃え、古代ローマのような世界が舞台。だが、時代が漫画についていけなかった。
しかしながら無駄にムキムキな筋肉はトラウマ物だったようで、ボディ・ビルで身体を鍛えていた知人は
子供の頃にこの漫画を読み「こんな体つきになりたい」と影響を受けたらしい。
連載は不評で打ち切りだったらしいが、10年後の「北斗の拳」のヒットにより、再評価される。
昔は気持ち悪いなぁと思っていたが、今読んだら普通に読める漫画です。まぁ、素っ裸で首だけお洒落にスカーフ巻くのはやっぱり笑えますが。

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[投稿:2010-10-01 20:12:25] [修正:2010-10-01 20:12:25] [このレビューのURL]

I”sとセットで考えてしまうが、あい編のSF的設定が中途半端に物語の邪魔をしてしまっている。バトルやガラスの階段昇るシーンは必要だったのだろうか。
話は短いが恋編の"少し不思議"程度の方が登場人物の心情を描くには適していたと思う。こちらの方が感情移入しやすい。
だからこそ、I”sではSFを切り離したのであろうが。

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[投稿:2010-10-01 03:10:02] [修正:2010-10-01 03:10:02] [このレビューのURL]

理不尽な世界観はそれまでのホラーとは異質な物であり、それこそが伊藤潤二の持ち味なのだが、それ故にいかんせん楳図かずお、古賀新一などの巨匠らの確立された絵柄と比較してしまい、拙い印象を受けてしまう。
決して下手という訳ではないのだが。
映画やドラマも見たが、この作風は映像化には向いているのではないか。

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[投稿:2010-10-01 02:37:04] [修正:2010-10-01 02:37:04] [このレビューのURL]

時間ループネタだが、2巻かけてまでだらだら描く程の内容ではなかった。
登場人物に感情移入できないので関わるエピソードがどうでも良い話としか思えない。
既存の同テーマ作品と違って何か目新しい事はというと、フラクタル図形のミステリサークルの作成時に中心に立ってしまった事が、時間の因果律に作用したという設定くらい。

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[投稿:2010-10-01 01:16:04] [修正:2010-10-01 01:16:04] [このレビューのURL]

元祖「俺達の戦いはこれからだ」エンドのひとつ。
さすがに今の時代に、ベガの容姿、プリンセス・ルナの衣装などに違和感がありすぎる。
映画化の際に大友克洋のキャラクターデザインに差し替えたのは正解であろう。
石ノ森キャラには超能力者が出る作品も多いが、どうもこの漫画の主人公東丈はインフレ化が激しい印象を受ける。
思い起こすと、後に描かれたギルガメッシュなどはストーリーこそ違えど、超能力少年の成長譚としてはこの話の描き直しだったのではなかろうか?

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[投稿:2010-09-30 19:03:38] [修正:2010-09-30 19:03:38] [このレビューのURL]

原作の梶原一騎との確執のせいか、二部構成となっており、作画は第一部がつのだじろう、第二部は影丸譲也。
劇画調の影丸譲也の方が筋肉などの体つきは格闘漫画らしく、比較するとつのだ氏は少年漫画っぽさがあるのだが、反面第二部では地味になってしまった印象を受ける。エピソードの派手さもあり、つのだ氏の描く第一部の方が面白かった。

大山倍達の伝記という触れ込みだったが、実際にはかなりの部分がフィクションだったり、他の格闘家の逸話だったりするらしい。
しかしながら、ムエタイ、カポエラ、サファーデなど海外のさまざまな異種格闘技と対峙してみせたり、素手で熊や牛に挑戦する話は現実でのエピソードよりもむしろ、この漫画やアニメで心に刻みこんだ子供たちが多かったのではないだろうか。
格闘漫画の原点的な作品でもあると思う。

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[投稿:2010-09-30 18:49:20] [修正:2010-09-30 18:49:20] [このレビューのURL]