「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

前半はとても面白かったのに。
国語の授業で面白くもないと思ってた正岡子規なんて、こんな生き生きと描かれていて驚いたのに。
まさかこんな展開になるとは。

あんなラストになるくらいなら、途中で打ち切った方がましだったのではないでしょうか。
折角なかなか扱われない時代の事を読めると思って全部読んだのに、まさか・まさかの最後のページ。

これを出版した人もだけど、出版社も恥ずかしい。
さらに文庫本でも出して、正直驚きました。

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[投稿:2011-04-19 20:58:04] [修正:2011-04-21 23:35:14] [このレビューのURL]

母親が事故で亡くなった事で家族の時間が止まってしまった鯛子一家。そこから心が固まってしまってた。
でもいろいろな人に出会い、ようやく心が解放されて、ダンサーとしての道を歩み始める。

今までのダンス漫画にはない、自由で日本人らしくない、感情を表に出す主人公。気位の高い人の多いダンス界にあっては、そのキップの良さが気持ちいい。
ちょっとだけ家族や幼馴染から、あふれるほどの愛情を貰って育ったいい子というのが、少し鼻につく事もあるかも。

エネルギーのある人のまわりには、魅力的な人が集まってくる。(お父さん、三上、容子さん、愛子先生、マイクなど)
何年も無駄にした鯛子が、みんなの協力を経て、刺激を受けて、ダンサーとしての新たな顔をどんどん発見して、成長していく姿が嬉しい。

ストーリーとしては展開が若干唐突。親が死んだという事で、その後も「死」とか「生きる」というテーマが何度となく出てくる。
第一部の終わり方も唐突で「何?」って感じ。

これに加え、絵も最近の流れで雑なためマイナス。(最近の槇村さんの絵が好きな人はいいかもしれないけど、やはり「白のファルーカ」位綺麗な絵の時代を知っているとこのデッサン的な絵が残念)

続編として「ヴェネチア国際編」、短編「お天気予報」に、鯛子のお兄ちゃん&彼女の出会いの物語があります。お兄ちゃんが優しいんだ、これが。

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[投稿:2011-04-20 20:32:05] [修正:2011-04-20 20:32:05] [このレビューのURL]

日本では珍しいアイスダンスを扱う。コーチは「愛のアランフェス」でアイスダンスに転向した筒美ペア。懐かしい。

天才スケーター・松木恵と、恵に引っ張られて成長していく樹里。この二人が日本人らしからぬ大人っぽいムードでダンスの世界を築いていく。
作者が「読者をほっぽらかしにして描いた」というような表現をしたほど、のめりこんで描いたように、絵も最高潮、とっても引き込まれた。恵と海堂が並んだ時のあの緊張感。怖いけど美しかったですね。

内容的には、スケートももちろんだけど、狭いどろどろの人間関係、愛憎劇。後半は憎しみの塊になって、どうしようも無くなった海堂が悪魔みたいになってしまい、暗い!
救いがないじゃないかと思ったけど、エンディングでは、海堂の、寂しくもやわらかくなった表情が一瞬見られてほっとした。

初めて樹里達が結ばれた日、ヨーロッパから樹里が怪我をして帰国した時・・・樹里の祖母の、人生のいい先輩として、親がわりとして、厳しくも愛情込めて樹里達を見守っている目が、暖かい。
槇村さんの作品では、こういう年配者の厳しくも優しいキャラが、作品を引き締めますね。

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[投稿:2011-04-17 23:20:06] [修正:2011-04-20 19:43:41] [このレビューのURL]

予想の域を出なかった、普通に悲しい佳作。
寂しい話ですね。

犬を飼ったことがある無しでかなり評価が分かれるかも。

全く違うお年寄りや子供との話で、二巻が現在出ているようですが、評判がよかったからシリーズ化されるんでしょうかね。

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[投稿:2011-04-19 22:37:19] [修正:2011-04-19 22:37:19] [このレビューのURL]

看護婦漫画の走り?
色々取材しただけあって結構リアルなように感じましたが、その辺は関係者でないのでよく分かりませんね。

裏の話、涙の話、笑える話、緩急あって楽しめます。
この作者の作品で一番面白かったです。

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[投稿:2011-04-19 20:43:48] [修正:2011-04-19 20:43:48] [このレビューのURL]

オーナーのキャラが強烈な事はしょうがない。
でもそれにも負けず、地味ながらそれぞれが個性を出していている。

レストランの事もわかり、とても面白いのだが、いかんせん話がまわりくどい。
これはこの作者の個性といえばそうなんですが。
この巻数で終わってちょうどいいかも。

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[投稿:2011-04-19 20:32:10] [修正:2011-04-19 20:32:10] [このレビューのURL]

大変詩的な作品です。

こんな貴族的で、詩的な空気をもった、切ない作品は無いでしょう。
時間も場所も少しずつずれている短編の連続なので、これが誰だったか、何のエピソードだったかすぐには繋がらず、何度も読んで理解していく感じ。
人によって合う・合わないがあるでしょう。
まあ、貴族やら寄宿舎やら自体が、かけ離れてる世界なんですが。

巻が進むにつれ、何のために生きているのか、というエドガーの切なさが際立ってきます。

これがもう何十年も前の作品とは。
いや、むしろ今となってはこんな作品は生まれないでしょう。

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[投稿:2011-04-19 20:18:01] [修正:2011-04-19 20:18:01] [このレビューのURL]

設定が独特。
よく人魚と原発と月と、こんな話を考えられたなあと感心します。
絵もきれいですし。

ラストはちと微妙ですが、この作者の他の長編に比べれば、後半の緊張感もあり、うまくまとまったように思います。

それにしてもアート、鈍すぎ。

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[投稿:2011-04-18 23:33:02] [修正:2011-04-18 23:33:02] [このレビューのURL]

かなり怖い。かなりグロい。
死んだ後に、ずっと遡って脳の記録を見られるなんて、考えただけでぞっとする。

最近は昔の事件をかなり引っ張ってきていて、話がくどくなってきた。
このあたりで〆ないと、またこの作者、ぐだぐだになってきそうです。
絵も乱れてきてるし。
うまく終わらせてくれることを願います。

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[投稿:2011-04-18 23:26:33] [修正:2011-04-18 23:26:33] [このレビューのURL]

やっぱり理系とか農業とか菌とか実験とか、そういうものが元々苦手だったからか、入り込めなかった。
切り口やテーマは面白いなと思いましたけどね。
ストーリーとしては・・・微妙でした。

あまり長く続いていてもなあという感じもします。

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[投稿:2011-04-18 23:15:59] [修正:2011-04-18 23:15:59] [このレビューのURL]