「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

学校の古典のために、ざっと流れや人間関係を頭に入れるために、よく読みました。
確かに人物が多いし、髪型は前髪位でしか区別できないし、書き分けは苦労したと思いますが、頑張ったと思います。各女性の性格を、まゆ毛や目でよくここまで表現したのでは。
(少女マンガに慣れていないと難しいかもしれません)

歌の意味ややりとり、当時の宮廷のしきたりなどは、こういう事だったのか!と、分かりやすく描かれていましたね。

成功を収めても、あれだけの女性との遍歴があっても、一番欲しい人は手に入れられない、そんな源氏に対して、作者の慈愛に満ちた目線で描いています。

後半に向かうにつれて、かなり暗く悲しみに満ちていきますし、原作でも付け足しのような宇治編も、全体的に憂いに包まれて消えていく、という印象を残して終わります。何度読んでも、宇治編はいいや、って正直思っちゃいますね。

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[投稿:2011-04-06 23:32:39] [修正:2011-05-19 20:13:22] [このレビューのURL]

食材があれば、どんなものでも作ってくれちゃう食堂なんて、あったらいいですね。
さぞかしいろいろ美味しいものを頼むかと思えば、赤いウィンナやら二日目のカレーやらお茶漬けやら、貧乏くさいものが多いのがまたいい。

また、この漫画の魅力は、食べ物が美味しそうというのとはまた別に、訪れる人の、バラエティに富んだキャラでしょう。

なかなか楽しい人生を歩んでいる、ひとクセもふたクセもあるような人たちが、ここに来た時だけは、過去や凍った心が解放されるような、そんな温かみを感じます。

店主があっさりとしているのがまた良いです。

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[投稿:2011-05-16 17:38:04] [修正:2011-05-16 17:38:04] [このレビューのURL]

いかにもサイバラ的子育て。
しかもその間に離婚はするわ、鴨ちゃんは本当にいなくなってしまうわ・・・昔から本当にこの人の人生はすごいですね。

ほろっとする「ええ話」が時折混ざる塩梅もお手のもの。
でもやっぱりサイバラ的な毒が一番です。

もう子供たちもかなり大きくなっちゃったなあ。
お母さんたちが生まれたばかりの赤ん坊によってたかる姿。
大変だったといっても、なんと無垢でかわいかったのか。でかくなってからそれがよく分かります。

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[投稿:2011-05-16 16:51:42] [修正:2011-05-16 16:51:41] [このレビューのURL]

時代を感じますね。
今のフィギュアにはコンパルソリ(規定)無いですし。
ソビエトがフィギュア全盛だった頃で、今の日本のように選手層は厚くないですから・・・大事に大事に金の卵を育てた挙句、プレッシャーにつぶされていくような、そんな時代。

正にスポコン少女マンガ+LOVE。

黒川さんが暗くてね・・・でもその陰がよかったのですよ。昔は。

恋愛と競技をごちゃごちゃにして、一度はだめになったけど、何とかお互いがそれぞれ自分の力で立ち、1たす1以上の世界を作り上げていく。希望に満ちたエンディングです。

最近本当のフィギュアはシングルばかりが注目されていますが、それはそれで見ごたえがありますが、ペアになった時にできる世界、やはりこれも感動倍増なんですよね。

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[投稿:2011-04-08 00:13:34] [修正:2011-05-16 08:17:44] [このレビューのURL]

好きな人やバンドを踏み台にして、死に物狂いで成り上がっていこうとした、謎に満ちた弥樹。

ジェットコースターのような展開の中で、その謎は後半に明かされるが、ひとみに与えた影響は大きい。

彼女は弥樹に裏切られて、無我夢中で歌手として成長していこうとしているが、弥樹の死でようやくすべてを悟り、人間的にも深さが出た。

最後のひとみの表情は、哀しみをすべて包み込んで、どこか優しい。きっと心に響く歌を歌うシンガーになったのだろう。

全体的に漂う、80年代洋楽の雰囲気・ファッションが懐かしい。

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[投稿:2011-05-15 22:33:26] [修正:2011-05-15 22:48:35] [このレビューのURL]

作者お得意の、親を亡くしたりして、どこか寂しくも健気に頑張る女の子が主人公。そして、そんな子になぜか魅かれてしまうのが、結構恰好いい男の子。一つのパターンですね。

若干健気すぎて、義理の母や妹にガンガン嫌味を言われまくっても、一人で前向きに頑張ろうとする姿にちょっといらっとしたりもするけど、本心がぽろっと出た時にほろっとさせられます。

寂しさや、本当の想いを伝えられない切なさみたいなものを描かせたら天下一品。
人形ってそんなに馴染みのあるものではないけど、そこに込める思いはこうやって表れるんだなと感じました。

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[投稿:2011-05-15 22:42:33] [修正:2011-05-15 22:42:33] [このレビューのURL]

7点 imagine29

「アラサー」秘書が中心の話なので、オトナの恋愛・・・のようですが、年齢だけ重ねて、自分自身がよく分かっていなかったという志摩子が、表面ばかり見て、ちょっと情けなかった自分を見つけなおすという、自分再発見の物語。

最近この作者の得意としている成長物語ですね。
またか、とちょっと食傷気味に思うテーマかも。

でもお互いが、自分の情けない部分、欠けている部分を認識して、そこも含めて付き合い直した志摩子カップルは、いい感じになりましたね。
また、最初ぶっとんでいるような自由人みのりちゃんも、男性陣もそれぞれ
地に足がつくように。

みんなカッコよく大人になりつつある姿を見て、元気になれるお話。

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[投稿:2011-05-15 22:19:33] [修正:2011-05-15 22:19:33] [このレビューのURL]

告白したら、今の関係自体がだめになってしまう。

そんな思いを心にぎゅっと押し込めていたのに、どうしても抑えられなくなってしまう。結局二つの話では、うまくいくことはなかったけど、読後感は不思議とさわやか。
失恋しても意味はある、と、元気が出てくるかも。

個人的には、ちょっとざっくり感を感じますが、大判のコミックだからでしょうか。
でもやっぱり谷川ワールドですね。

アニメだと続きがあるらしいですが、やはりこの人の作品はコミックで読みたいです。

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[投稿:2011-05-15 21:48:21] [修正:2011-05-15 21:48:21] [このレビューのURL]

7点 NANASE

原作を読んでいないので分かりませんが、比較的イメージを損ねずに漫画化しているようですね。

色々な超能力者が出てきて、(悪いことにその能力を使う奴もいるけど)、七瀬を始め、タイムトラベラーも、周りにその能力を気づかれないよう、ひっそりと生きていきたいとただ願っている。

こういう超能力者を扱う作品だと、常に能力者たちを忌み嫌う人達に迫害され殺されてしまうという哀しい道をたどってしまうのが悲しい。
これが、自分達の能力を超えたものへの、人間の恐怖心がなせる業なんでしょうか。
最後は結構あっさりとみんなが殺されてしまい、残念でした。ああ、やるせない。

七瀬が綺麗な分、結構セクシー系なコマも多いですが、絵も上手でいやらしくなり過ぎず、話に入り込めます。

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[投稿:2011-05-15 19:31:08] [修正:2011-05-15 19:31:08] [このレビューのURL]

7点 鉄道員

さすが浅田次郎 プラス ながやす巧。
泣かせないわけがない。

浅田氏自身も自分の漠然としたイメージをよくここまで漫画化したと驚いたようだが、「お伽話のような」北海道の風景や、哀しみを心におし込めた表情、上手いです。
ちょっと話は読めてしまいましたが。

「ラブ・レター」も泣かせます。
でも状況やこの世界にそれほど入り込めなかったかも。

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[投稿:2011-05-14 22:47:47] [修正:2011-05-14 23:33:00] [このレビューのURL]