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総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年09月19日

9点 編集王

ストーリー中において出てくるフィクション漫画の内容をこちらに公開しないというのは良くて、
きちんと漫画業界の漫画として成り立ってる。
あとキメの台詞の選び方は秀越。
やたら商業主義に批判的なのと、だんだんわけがわからなくなってくるのは×。

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[投稿:2007-02-18 19:40:56] [修正:2007-02-18 19:40:56] [このレビューのURL]

様々な立場のキャラの悩みやもがきから、女子校の文化祭という一点に集中していく様は実に綺麗。
終盤はほんの数十分の出来事を何話もつぎこんでかなり上手に盛り上げている。
確かに、変に安っぽい展開が挿入されてて違和感があるのは否めない。これは金城・秋重両者の別作品にも言えることだが。
いつも退屈していて、行動をめんどくさがりならも何か大きなことをしてみたいと心のどこかで思っているところや、将来に対する不安もでてくるところが非常に男子高校生らしいと思った。(中学生には前途の二つはあまり無いと思う)
閉鎖的な人生を、勉強のできる女の子とSEXして切り開くっていう解決法は新しいなあ。

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[投稿:2007-01-19 18:09:04] [修正:2007-01-19 18:09:04] [このレビューのURL]

宗教のあり方などを考えさせる作品かどうかは読む人次第だけど、
キャラクターのいい感じの壊れ具合、ストーリー展開、画力、盛り上げ方など、
多くの部分でそれなりに高いクオリティを誇る作品。
オウム真理教・エヴァンゲリオンのブームの便乗し始まったこの作品だけど、上手く乗れなかったのか2巻で終わってしまったのは非常に残念。
華が無く、悪い意味で地味なのが良くなかったと思う。
理不尽にストーリーが進むので、違和感を覚えるかも。

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[投稿:2006-10-27 18:16:50] [修正:2006-10-27 18:16:50] [このレビューのURL]

この作者は、中学生活が終わって少し角が丸まってきた高校生の描写が上手。
不良ものだけどストーリーに古臭さを感じないし、Wikipediaにも書いてあったけど自由な作品。
最初の設定が後半で変わってるし、絵も初期はひどいのにこの漫画が成功したのはその辺の魅力があってのこと。
ストーリーの出来は良くないので、この漫画を楽しめるかどうかはキャラクター同士のやり取りに面白さを感じるかどうかが大事かな。

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[投稿:2006-09-26 19:16:43] [修正:2006-09-26 19:16:43] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

作者の各種センスは激しく微妙だけど、面白い事は間違いないと思う。
右手の怪物と主人公のやりとりが絶妙。
でも寄生動物の異常なまでの綿密な心理描写に対して、人間キャラはいまひとつ弱い感じがある。
戦闘シーンも意味のない攻撃のしあいではなく、
頭を使って一瞬で戦いが終わる、というのが良い。
タイトルの真の意味が分かるシーンがかなり好き。

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[投稿:2006-09-26 19:00:13] [修正:2006-09-26 19:00:13] [このレビューのURL]

現実にも「敷居の住人」はいっぱいいます。
が、一つだけ違うのは、現実の敷居の住人たちのほとんどはブサイクでダサくて胆も据わってないということ。

放浪息子もそうなんですけど、この人の漫画はそのあたりの嘘臭さが鼻につきます。話は面白いんですけどね。

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[投稿:2013-04-29 22:15:39] [修正:2013-04-29 22:28:35] [このレビューのURL]

8点 ヒミズ

下層から最下層に転落し、閉塞感が広がるとともにおかしくなっていく主人公を描ききった話。そこから一切浮気せず、四巻でぱっと終わったところが良い。
推理小説内の殺人は全貌が明らかになる一方で世間は未解決事件で溢れかえっているのと同じで、外部からの説教で人を救えるなんてことは現実には滅多にない(今まで自分にされた説教を思い出してほしい)、ということに気づかされる作品。
理由はよく分からないが主人公を好きになる人がいる・小汚い変質者が多数登場する、という古谷漫画の共通点も、ここでは話の流れとマッチしているのをはじめ、とにかく不自然さが無い。
雰囲気が終始一貫していて、流れを壊してしまうようなことが起こらず、だから他の漫画には当たり前にあるようなことが無く、オンリーワンの漫画だと思う。

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[投稿:2008-03-16 00:37:46] [修正:2010-07-11 02:30:39] [このレビューのURL]

最初と最後の漫画の綺麗さと中盤の黒さが混沌としてて良い。
Gardenと比較すると、ストレートな話が多くストーリーだけみると退屈なものが多い。その分失敗しているように見える実験作や、複雑な設定のファンタジー漫画がなく、代わりに絵や雰囲気に重きに置いていて作者の良さが存分に出ていると思う。
あまりに雑多としてるのでレビューが書き辛いが、この作者の漫画では一番好きかな。

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[投稿:2009-05-13 23:53:58] [修正:2009-05-13 23:53:58] [このレビューのURL]

1〜5巻
俺が小学生の頃はこのシリーズはよく解からなかったけど、今読むとなかなか面白い。
哲学から昔話のパロディまでわざわざ4コマでやらなくていいと思えるほどアイデアが豊富で、とはいえ4コマのテンポの良さも重なって密度は高い。
作者の特徴であるマイナスオーラや深く考え込んでしまう癖などをフルに生かした内容。
一般受けするには少々黒さが露骨すぎるギャグばかりだったが、それをゴキブリやケツや鳥など、汚いながらもなんか愛着のあるもので表現した皮肉?さが受けたのだと思う。
ホームレスの話や麻薬の話みたいな真面目な話も結構感動させられた。

6〜13巻
作者の妻と主任さんのコンビはとても面白いが、それ以外の実在OLの理不尽な愚痴やOL党シリーズは不愉快。
まあターゲットの層と俺がかけ離れすぎているというのもあるが。
またこの頃に他人のネタで甘い蜜を吸いすぎたのが、その後の迷走に響いてる気がする。
この作者の悪い癖である、キャラを使って超個人的な論理を押し通すところ(江川に近い)や、おだてられるとすぐに調子に乗るところがこのあたりから目立ち始めた。

14〜19巻
オリジナルネタに戻り、初期の卑屈さや変な突っ張りはだいぶ薄れてしまったものの発想は悪くない。
何人かの固定キャラの登場だが、最初は面白いんだけどだんだん壊れていくキャラが多い。
その最たるパターンが言語指導者と元木君で、
元木君の人気が出た理由は「ムカつく上司を正論で咎める部下」の構図にスカっとするという読者が多かったからと書いてあったが、
後半の元木君は明らかに「天才の元木君が周りの凡人を徹底的に見下す」ものになっており、
上司をただのダメ人間として主役にしたり、元木君のプライベートを描いたり、ゼネラリスト部長やホステスなどの二番煎じキャラを登場させたりで完全に狂った。
全体的なネタ切れはそれほど感じなかったが、本作の末期の人気の低下は上記のような迷走にあると言って間違いない。
でもそれ以外の榎田君や武沢君や古市さんなどは名キャラクターだと思う。

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[投稿:2008-11-08 22:44:44] [修正:2008-11-08 22:44:44] [このレビューのURL]

ネタは無難な感じで誰が読んでも楽しめると思う。
おまけページの出席簿等も力入れてて良い。
また、タイトルの付け方も上手い。適当に付けられたり、そもそも存在しなかったりもする4コマのタイトルをこんなに楽しめる漫画は他に知らない。
あと河田のキャラも素晴らしい。このレベルまですっとぼけたキャラを作るのはそうそう簡単なことではないと思う。見た目も性格と絶妙にマッチしてる。ただ他の教師陣は微妙だけど。

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[投稿:2008-08-18 20:37:28] [修正:2008-08-18 20:37:28] [このレビューのURL]