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総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年09月19日

8点 ヒミズ

下層から最下層に転落し、閉塞感が広がるとともにおかしくなっていく主人公を描ききった話。そこから一切浮気せず、四巻でぱっと終わったところが良い。
推理小説内の殺人は全貌が明らかになる一方で世間は未解決事件で溢れかえっているのと同じで、外部からの説教で人を救えるなんてことは現実には滅多にない(今まで自分にされた説教を思い出してほしい)、ということに気づかされる作品。
理由はよく分からないが主人公を好きになる人がいる・小汚い変質者が多数登場する、という古谷漫画の共通点も、ここでは話の流れとマッチしているのをはじめ、とにかく不自然さが無い。
雰囲気が終始一貫していて、流れを壊してしまうようなことが起こらず、だから他の漫画には当たり前にあるようなことが無く、オンリーワンの漫画だと思う。

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[投稿:2008-03-16 00:37:46] [修正:2010-07-11 02:30:39] [このレビューのURL]

1-2巻前半 7点
一番ネタにキレがあった時期。下ネタ縛りの中で上手い4コマも結構見られた。
個人的には三流雑誌の巻末に載ってそうなこの頃のノリも好きだった。

2巻後半-4巻 4点
貯めていたであろうストックも尽きて、キャラを追加したりすでにいるキャラに設定を肉付けしてなんとかやっていたように思える。
ただどんどん出てくるキャラの中にはダメなキャラも多かった。この頃のマナカはかなり嫌いだった。

5巻-7巻 7点
だいぶ漫画そのものの完成度が上がってきた。ネタの面白さも回復してきたし、活躍しないキャラにはテコ入れをしたり、退場させたりする技術を付けたのが功をなした。

8-10巻 3点
そっちの方向に行っちゃったかぁって思った。下ネタが減ってきて代わりに増えたのはオタク系の内輪ネタ。登場人物みんながだんだんギャルゲーの世界の住人になっていってしまったのが悲しい。

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[投稿:2010-05-08 18:24:34] [修正:2010-05-08 18:26:17] [このレビューのURL]

いわゆるマガジンの漫画。一応ストーリーがあり、下ネタ・バイオレンスが多い。雑誌で読んだり、中高生が回し読みする分にはいいだろう。
主人公が高校生であるという設定は、話づくりの役に立ってなく、返ってオリジナリティを削ってしまっている。また制服着た奴が事件解決する話かよ、みたいな。
チェリーボーイズは無駄に人数が多く、全体としてキャラ一人ひとりが薄くなってしまった。
ドラマ版はこれを上手く料理したと思う。そのせいで漫画のダメな部分が浮き彫りになった。

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[投稿:2007-08-05 21:14:39] [修正:2010-04-17 17:20:57] [このレビューのURL]

秋重学の漫画は川崎原作と金城原作のものが出来がよさ気。
バンドとか学校生活を切り取って一冊に収めた感じで、明確な目的とか起承転結は無い。
周りの性生活の乱れっぷりに全く付いていけていない主人公の悩みが作品を通しての見所?
絵や話や会話表現に特筆して優れるところは無いが、余韻があってなんとなく心に残る。
ダメな所は真面目な話を描くと、どうも無駄に重く見えてしまうとこ。
この漫画掲載時期がバラバラなんだけど、途中のをいきなり見た人は話を理解できたのだろうか?

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[投稿:2008-05-06 21:36:48] [修正:2010-02-26 14:53:46] [このレビューのURL]

5点 Garden

「ユメカナ」「月の書」は面白いが、他が足を引っ張りまくってる。
「海から来た機械」もまあ読めるけど、あとは面白くなかったかなあ。

エミちゃんについて作者は、弱者をいじめる描写が一番目に余ると言っていた。
だけど俺はエミちゃんにそこまでの心苦しさを感じなかった。創作の世界において子供は弱者じゃないからである。
多くの漫画で子供は強者であるか無事強者に助けられる存在であり、むしろエミちゃんはその事情とで釣り合いがとれてるのでは? と思ってしまうほど。

ついでいうと月の書に出てくる先生の遺書の文章のレベルが低すぎてちょっと萎えた。

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[投稿:2007-09-22 02:11:56] [修正:2010-02-26 14:44:43] [このレビューのURL]

個々の話の作り方はうまい。最初の数話・三巻おまけ漫画・リーゼントの話が好き。
ただし全体で見るとテーマを前に出しすぎていてやや鼻につく。
愛の大切さを分からせるような話が足りなかったかも。その分を説教で補ってたような感じ。
また二巻のハチもただ傍若無人なのではなく、なかなかいいことを言っていたのにも関わらず(周りのキャラが言う通り少々無理していたのは明らかであるが)結果的にタナベの主張に完全に取り込まれてしまったようであり残念さが残った。
また、4巻のおいちゃんや連合国のくだりは必要だったのだろうか?
最後にフィーの見せ所を用意し、現実の厳しさを伝える面はあったと思うが、全体から浮いている感じは否めないし、また単純に話が胸糞悪すぎる。
そういうとこもあるけど、モノローグの書き方や構成はうまく、読んだあとに色々残るような感じはした。

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[投稿:2008-08-03 00:25:38] [修正:2010-02-26 14:27:48] [このレビューのURL]

シュール系のギャグ漫画を描く人で面白い人は、ちょっとした小話を描くのが上手いような気がする。目の付け所の良さを求められてるところが似てるのかもしれない。
日本一縛りにそれほどの意味は感じないが、主役が変人だったり変態だったりしてそれを見ているだけでも楽しい。

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[投稿:2009-09-09 23:18:20] [修正:2009-09-09 23:18:20] [このレビューのURL]

ギャグそのものはなかなかうまく、どんどんボケることでスピード感があった。
だが、ギャグは文字で書かれたものばかりで漫画的なギミックや絵の勢いに欠け、15話からギャグの数も減ってきて危うくなってきた様子がある。
パロディのネタが妙に古かったのも打ち切りに繋がったのかもしれない。

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[投稿:2009-08-15 19:04:05] [修正:2009-08-15 19:04:05] [このレビューのURL]

5点 変[HEN]

主役二人とも他にいないタイプのキャラクターなのはよかった。
ガンツの主人公もそうだけどこの人はちょっと暗い人を描くのが上手いと思う。
最初はとても面白かったが漫画対決あたりから展開も脇のキャラもぶっとんだものが多くなってきてリアリティが無くなり面白さが減ったように思える。

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[投稿:2009-07-11 14:43:31] [修正:2009-07-11 14:43:31] [このレビューのURL]

この漫画の大きな特徴は、家族一人一人が独特の世界観を持っていることにあると思う。
クレしんやちびまるこなんかは似たもの同士の集まりという感じだが、この漫画の登場人物は違った個性を持ってて、全員がそれぞれのボケとツッコミをするところが良い。
そしてギャグに徹したり、学園ネタや恋愛ネタやただ物思いにふけたり愚痴をこぼすだけの回など様々な範囲に及ぶ引き出しの広さも評価できる。
母がまあ一番目立っているが、母のキャラに頼りすぎない点からもこれらの良い所が読み取れる。
アニメ版はギャグ中心といった感じだがまた違った魅力があって好き。

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[投稿:2009-06-05 20:28:22] [修正:2009-06-05 20:28:22] [このレビューのURL]