「punpee」さんのページ

総レビュー数: 104レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年02月06日

[ネタバレあり]

今、連載中の作品の中では、非常に楽しみな部類の作品です。

主人公の成り上がり、
魅力的なキャラクター、
壮大な目標と世界観。

オリジナル性は高いものの、ベースは史実に乗っ取っているので、
敵味方問わず、良キャラも死んでいきます。
死に方がドラマティックなので、演出力に長けていると思います。

現在44巻と、そこそこの長丁場ですが、今のところ中弛みは感じていません。
勢いや、テーマに対する目の付け所だけでなく、しっかり地力のある作家さんなのは間違いないですね。

唯一の突っ込み所として、
強いと設定されているキャラ達の体の大きさや人外じみた強さはやり過ぎ感がありますが、
ジョジョ4部で一部キャラクターがどんどん小さくなっていく事に対してあまり違和感を抱かなくなる様に、慣れれば気になりません。笑

一番痺れたシーンは、信vs輪虎のバトルのラストシーンですね。
その後の羌瘣がボロボロになっているシーンまで合わせ、最高でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-05 21:02:26] [修正:2016-12-05 21:02:26] [このレビューのURL]

プラネテス同様、この作者は良い意味で読み手を裏切りませんね。

卓越した個性を感じる作者ではないですが、
本当に丁寧なストーリー進行、構成、そして間やセリフ、構図といった演出力が秀逸。
作品に対する真面目さ、真摯さがひしひしと伝わってきます。

何よりも特筆すべきは、
「愛」とは何か、
「死」とは何か、
「何故生きるのか」といった問題提起に対し、一つ一つ解答を提示している。
それもブレの無いプロセスと、秀逸な文章力と演出力を持ってして高い説得力を感じさせる。

少しだけ中弛みを感じなくもない奴隷編に関しては、若干の無駄があったのかどうか、
これから行きつく先次第にはなるが、現在連載中の漫画の中では、トップクラスだと思います。

良質で良心的な良作。
これからの展開や結末次第では、名作と語られる作品にもなり得ると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-05 20:58:45] [修正:2016-12-05 20:58:45] [このレビューのURL]

元祖・漫画家漫画。バクマン。の二人は、計算高すぎて鼻に付きますが、
まんが道は言わずもがな両藤子不二雄がモデルになっており、キャラクターへの不快感ゼロ。
不快感があるとしたら、武藤と初期の日上のみ!

それにしても主役2人が非常に愛らしいキャラクターでたまりません。
彼らは真っ向から、王道を愚直に描き続けます。
友でありライバルだという関係性が2人を強くしたのですね。

また、当時お二人が描かれた作品がそのまま掲載されており、当時の漫画文化を感じて面白いです。
決して当時の漫画自体が面白い訳ではないので、悪しからず。笑
やはり時代性があるのでね。。。

昔から藤子F先生は夢のある作品を描き、A先生はコンプレックスをぶつけたり、現実主義な作品を描いている風潮が伺えるので、興味深いです。
特にF先生の、ライオンと子鹿の作品はめちゃくちゃ優しい。笑

手塚治虫や寺田博雄、当時まんが道を真剣に目指した仲間との出会いが、本当にドラマティックです。
つくづくこの時代の漫画家は純粋に、真剣に漫画に臨んでた事が分かります。
「邪道漫画を目指す」なんて発言したら、テラさんに「ばかっ!!」と一蹴されますからね。

とにかく、過去の漫画家さんにリスペクトのある方、
漫画通(を名乗りたい)という方は必ず通るべき道でしょう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-06-28 21:55:28] [修正:2016-06-28 21:55:28] [このレビューのURL]

最凶最悪の道徳の教科書。
これでもかというリアリティ溢れる痛みの表現に、読み手も想像力を働かさずにはいられない(はず…)。

おそらく、まともな方はこの作品に多少なりとも嫌悪感を抱くのではないでしょうか。
残酷性だけでなく、ゴチャゴチャして情報量が多く、癖がありスロースターターな作風も相まって、作品に入り込む敷居はかなり高めになっていると思います。

しかし、これは例えば「殺し屋1」の様な、娯楽暴力漫画等とは性質そのものが違います。
作者のメッセージや問題提起は、キャラクターによってきっちり代弁されています。

めちゃくちゃ当たり前の事を言いますが、読み手がまず敷居を跨げるか、
そしてこの物語やメッセージをどの様に想像、解釈出来るかで評価が分かれてくると思います。
「そんなに小難しく漫画を読みたくない」という方はスルーしていい作品です。

また、低評価を付けられている方を軽んじている訳では決してありません。
(私も、世間的に評価されている「風の谷のナウシカ」を、前述のゴチャゴチャした読みにくさという点で、思考停止してしまったクチなので。)


色々書きましたが、作品そのものの性質としては、「寄生獣」とも変わらない気もする、崇高なテーマの作品だと思っています。
そして特筆すべきは、この作者は時代の先見性に優れ、キャラクターやセリフが洗練されています。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-06-28 21:49:46] [修正:2016-06-28 21:49:46] [このレビューのURL]

8点 DEATH NOTE

[ネタバレあり]

リアルタイムで読んでいた時のワクワク感は相当でした。
キャラクターも魅力があり、読み応えも十分で、画力も最高峰。

原点対象は言わずもがな2部です。
明らかにトーンダウンしちゃいましたね。
かなりメディア化された作品なので、ネタバレ気味感想でいかせて頂きます。

Lという素晴らしいキャラの喪失もあるのですが、2部は月も相手のニアも、リスクを恐れて全然自分から動かないんですよね。
人を動かして、思うように動かずに相手にヒントを与えるというパターンばかり。

1部は月もLも、リスクを冒しながらかなり自らアクションを起こしていたので、心理戦も余計に際立ったんですけど。

ただ、それを踏まえても良作の域だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-06-28 21:48:57] [修正:2016-06-28 21:48:57] [このレビューのURL]

小学生の頃、この漫画の為だけに少年サンデーを買っていた。
単行本でいう1巻?5巻くらいのところで、それから漫画を読まない時期が続き、
社会人になった頃に、完全版で全部買い直した。

ところが、中盤の鳴海サイドの話が主流になっていくにつれ、
ステレオタイプ過ぎるキャラクターに魅力を感じれず、物語に入り込めなかった。
うしおととらも同様に、キャラクター自体に魅力を感じる事はあまり無かった(特に女性キャラ)のですが、
からくりサーカスは、特にそれが人間ではなく機械だったというのもあり、余計に感情移入出来なかったかもしれない。

展開は良くても、大人のキャラがそこでそのセリフや演出は冷める。。。っていうのが多かったです。
うしおもとことん暑苦しく、臭かったですが、まぁ子供だし熱血主人公だし…って感じで許容できました。

ストーリー自体は良いと思います。
いつも壮絶な過去を持ち出し、物語に重みと深みを乗っけてくる手法は流石です。

が、個人的に前述理由より、からくりサーカスよりうしおととら派です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-28 21:47:54] [修正:2016-06-28 21:47:54] [このレビューのURL]

これ、キャラクターデザインとか世界観とか作者の遊び心とか、ついでに言うと本の装丁とか、全体的にツボなんですよね。

ストーリーに関しては、情報量の多さと、時間軸が行き来するので、多少混乱気味なのが正直なところ。
早く整理して収束に向かってほしいのが本音。笑

女性作家との事ですが、アクションシーンは迫力があり、見応えがあります。
ただ、魔法使いという設定はあるものの、凝った魔法や設定では無いので、いわゆるジョジョやハンターハンターの様な心理戦や相性による能力系バトルというクオリティは期待しない方がいいです。
むしろワンピースの様な、能力は色々ありますが(相手をバラバラにしたり、相手をキノコにしたり、相手をパイにする等)、最終的には力任せな要素が強いです。

作品のセンスは1巻だけでも十分な試金石に出来るので、それでハマり、後は値段という敷居の高さをクリア出来れば、良い出会いになるのではないかと思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-28 21:46:07] [修正:2016-06-28 21:46:07] [このレビューのURL]

こんなに面白い漫画、今の今まで見逃してたんだ…ってくらい、出会えて良かった作品。


バレエがテーマではあるけど、心理描写やキャラの成長の過程が非常に丁寧。
初っ端からドロドロしてたのが、良い掴みになっている様に思います。

所見こそ、淡白な絵や、セリフやリアクションから古臭さを感じたのが正直なところですが、
主人公の魅力やストーリーに夢中にさせられたので、2巻くらいからはまったく気にならずに読めました。
キャリアが長いだけあって、本当に実力のある作家さんだと感じました。(偉そうにすいません。)

色々衝撃的な展開だという前情報だけあったのも影響してか、最後まで緊張感持ちながら見れました。

この作者を一気に信頼しちゃって、日出処の天子やアラベスク、テレプシコーラ2部等、主要作品を買い揃えちゃったのですが、
絶版されているものも多く、ネット以外での入手難易度が高かったです。。笑

じっくり読んでレビューを増やしていきたいと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-06-21 22:43:51] [修正:2016-06-21 22:43:51] [このレビューのURL]

つくづく漫画は最後まで読んでみないと分からない。

最初の設定こそシンプルで、分かりやすいっちゃあ分かりやすいんですけど、
妖怪が現れては、なんだかんだ協力して倒すという展開が続くから少しだれてくるんですよね。
それは他のレビュワーさんも仰る通り。

それでも名作と評価が高い作品なので、信じて最後まで読み進めてみました。

シンプルと思えた設定に、壮絶な過去やドラマの味付けがされてきて、
気付いたらストーリーにも夢中になっていました。
これも他のレビュワーさんが仰る通り。

後はもう「怒涛」、「畳み掛け」という2語がピッタリな、
ラストバトルに向けた大いなる盛り上がり。
全部、他のレビュワーさんの仰る通り。


個人的にこの作者の描くキャラクターは、セリフや演出が臭く、あまり魅力を感じれなかったのですが、
この作品は、とらの喜怒哀楽に魅力を感じる事が出来ました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-21 22:42:20] [修正:2016-06-21 22:42:20] [このレビューのURL]

サッカー漫画の中では一番面白いです。
しかし、この作品はサッカー漫画というか、「Jリーグ漫画」というジャンルと捉えた方がいいかもしれません。

皆さんのレビューにある様に、監督や選手だけでなくクラブチーム、サポーター、記者等のストーリーが全て並行して動いていく。
少年漫画の様なJリーグを制したから世界だ!とか、必殺技だ!とかそういうノリでなく、地に足を付けながらブレない世界観があります。

逆に言うと、選手の成長を感じさせるものはあれど、
大きく変わらないスケールの中で、勝ったり負けたりを繰り返して30巻超という、
いい意味で安定している、悪い意味で起伏が無いといった印象です。
振り返っても、過去の対戦相手や試合内容が鮮明に思い出せない。。。

かと言って試合自体は熱くさせてくれるシーンも十分にあります。
試合における構図やキャラ心理、セリフの掛け合い等、魅せる演出力も高く思います。

間違いなく良作だと感じています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-21 22:41:00] [修正:2016-06-21 22:41:00] [このレビューのURL]