「punpee」さんのページ

総レビュー数: 104レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年02月06日

[ネタバレあり]

女の子になりたい男の子。
男の子になりたい女の子。

を描いた思春期の物語。

年をとる毎に色々無理になってくる点や、明らかに男の子になりたい女の子より、女の子になりたい男の子の方が障害が大きい点等、
きっちり現実を描いている。
まぁ、それでも作者が女性という点と、柔らかいタッチの絵柄と合わさって、十分ポップだとは思うけど。
現実の思春期の男子中学生はもっと気持ち悪い。女性が思っている数倍気持ち悪いと思う。笑

ポップとはいえ、まこちんとにとりんの関係性は正直、気持ち悪かった。


可愛らしいもの好き、ほのぼの系が好きならお薦めです。
個人的に、志村貴子先生ではこの作品が一番好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:08:34] [修正:2016-02-20 22:08:34] [このレビューのURL]

キャラクターがしっかり立っていて、心理描写も丁寧で、セリフも熱い。
個人的に好きな線の太いポップな絵柄や、随所に感じられる作所の遊び心等、作者のこだわりも感じ取れます。
密度は濃い。

ただ、他のレビュワーの方が言われる様に、
ご都合主義な展開、
カップリングや身近な人間関係を深くし過ぎ、
といった点は「確かになぁ」と思いました。

それでも良作だと思います。
執筆ペースも遅く、最近は年1冊程度で、密度の濃さから引き延ばす作者では無いので、負担はありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:07:13] [修正:2016-02-20 22:07:13] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主役2人の関係性が普通にうしおととらですよね。。。笑

様々な逆境を乗り越えていく、ナイチンゲールの伝記ものとして普通に面白いです。

ただ、個人的にですが、月光条例以降の作者のセリフや演出が正直、古臭く感じてしまいます。
肝心のシーンでその若干の寒さのフィルターがかかってしまって、入り込めないです。

その熱からは少し置いてけぼりをくらったかなという感じです。
なので、終盤の畳み掛けより、前半?中盤部のナイチンゲールの活躍の方が楽しめました。

とは言え、藤田先生がまだエネルギーのある作家だという感じれた事は素直に嬉しいし、
2冊でこれだけの密度が濃く仕上がってるので、良作だとは思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:06:17] [修正:2016-02-20 22:06:17] [このレビューのURL]

前半の、吾が、追ってくる刺客と闘うという展開は興奮した。
本当に名作に出会えた予感でいっぱいだった。

しかし、ビクトル戦以降のナンバー王サイドの展開が進むにつれ、難解になってきた。
ナンバー王が理想を求め過ぎて墜ちたのか、高みに上がったのか、結局なんだったのか、よく分からない。。。
マトリョーシカの存在も抽象的に感じた。

相変わらずの世界観、センスは間違いなく唯一無二なので、個人的にはこの作品に価値を感じてはいるが、
人に薦めれる作品では無いので、評価も難しい。

ナンバー惨とのバトルは痺れた。これはハリウッド映画の映像で観たい。笑
あと、個人的に好きだったナンバー仁が呆気なかったのも残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:05:06] [修正:2016-02-20 22:05:06] [このレビューのURL]

9点 からん

本当に硬派な女子柔道漫画だと思います。

女子柔道と、部員内や京都という排他的なエリアでの人間関係を並行して描く、深みのある作品だと個人的には思うのですが。
作品を通して、それぞれの心理的成長も見て取れて、面白いです。
この作者は緊張と緩和の表現が抜群で、作中のピリピリとした緊張感も伝わってきます。

それだけに打ち切られたのが本当に残念です。

我の強い主人公のキャラ設定が、人によったら鼻に付いたのでしょうか。。。

読む人を選ぶと思いますが、柔道漫画の中では一番面白いと思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:02:44] [修正:2016-02-20 22:02:44] [このレビューのURL]

特にここで説明する程の物語性はありません。
内気な女子芸大生のほのぼの漫画です。
それ以上でも以下でもありません。
お菓子で言えば「ビスコ」の様に、美味しくて大して害の無い作品です。

絵やカラーが好きで、装丁も地味に凝ってるので、冬目景先生好きの方は買っておきましょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:01:57] [修正:2016-02-20 22:01:57] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品からは尋常じゃないエネルギーを感じる。
完全に「負」のエネルギーの方だけど。
ただ、作者が出し惜しみ無く全力を注いでいるのが伝わってくる。

単行本の帯にもある、
「恋愛ゲームにも参加できず、学歴コースからも脱落し、現状打破をねらった漫画コンクールでは相手にされない。
このままじゃダメになる…すべてがダメになる大いなる予感」感はひしひしと伝わってくる。

まんが道やバクマン。も読んでますが、この作品の主人公は、あくまでも一人。
孤独、絶望、自己嫌悪と闘う鬱々とした日々が痛々しいです。

地に足が付いてない日々の中で、何度も諦めながらも、衝動的に湧き上がる漫画への情熱。

「意識を遮断して描くんだ…どこでも描くんだ…とにかく描くんだ…
原稿に何かされたら、刺し違えてでも殺す…殺すぞ?」と、定時制高校の授業中に漫画を描くシーン。

漫画からしばらく離れ、好きな女性と一緒に過ごす日々の中、
前触れも無く急激に沸いた「漫画が描きたい」という衝動に駆られ、喫茶店で彼女を前に原稿を取り出し、漫画を描き始めるシーン。

とにかく、熱いです。

なんとも言えない終わり方を迎えますが、
この後に細々とメジャー誌で連載したり、陽の当たる場所にいけたと考えると、結果ハッピーエンドなのだと嬉しくなりますね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-13 18:37:40] [修正:2016-02-13 18:37:40] [このレビューのURL]

面白いです。
漫画好きであればある程、業界の仕組み等が分かるので楽しめると思います。

一話あたりの密度も濃く、読みごたえもバッチリです。
このコンビの作品はいつも展開が早くていいですね。
ただ、文字量が多いのは、説明し過ぎている事が原因だと思います。
セリフや会話のリズムはまったく洗練されていません。

大場つぐみ、小畑ペアは、個人的には好きなペアではあるのですが、ギャグや展開の寒さが鼻に付く事が多くあります。
友情、恋愛の在り方が茶番としか思えない。。。笑
それが所謂「シリアスな笑い」を狙ってやっているのだろうか。

読み手がひねくれている程、そこが鼻に付くかもしれませんが、エンターテイメントとしては良作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-13 18:37:16] [修正:2016-02-13 18:37:16] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

個人的には一番面白い恋愛漫画。
恋愛漫画って、絵や魅せ方の違いや多少の個性があっても、どれも似た様な読み心地なんですよね。
読んでる内は面白くても、この先の普遍性や中身の薄さを考えると、ずっと手元に残しておこうという気になれないんですが、この作品はクラシックです。

共感性(これは個人的にです)が高く、読み応えもあり、2巻で完結します。

内容としては、過去の強烈な思い出に捉われ過ぎて、不感症になってしまった男の半生です。

「寂しいな でも、これが本当の自分だ
 心を開かないまま 寂しさを紛らわせるために好意を貪ってきた
 そして 全部失った」

似た経験があれば、非常に共感出来るストーリーになっています。

タイトルは、桜が地面に舞い落ちるスピードを指している様です。
雑学として、合コンで使ってください。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-13 18:36:52] [修正:2016-02-13 18:36:52] [このレビューのURL]

「コーヒー」をテーマにした17話の人間賛歌で構成されている短編集。
コンセプトは黒田硫黄の「茄子」と同じで、作中でコーヒーに触れるシーンが出てくる程度で、コーヒーを前面に扱う作品ではない。

一話12ページで構成されており、ページ数からして、前作「アンダーカレント」程は深堀りは出来ていないが、ストーリー性は高い。
一部コメディチックなものやカオスなものもあり。

特に秀逸な話は以下。
・「カプチーノ・キッド」
・「すぐり」
・「リトル・ガール・ブルー」
・「where are you」
・「うそつき博士」

この作者特有の、心理ネームは使わず、登場人物の心理状態は全て繊細な間と表情で魅せる手法と、カメラワーク(構図)によって、一本のショートムービーを見てる様な完成度がある。

もっと作品を世に出してほしい作者の一人です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-13 18:36:12] [修正:2016-02-13 18:36:12] [このレビューのURL]