「punpee」さんのページ

総レビュー数: 104レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年02月06日

[ネタバレあり]

10巻くらいまでは、普通に面白かったんですよね。
あと、20年以上前の作品でありながら、女性を可愛さが色褪せない。
これだけは本当に評価に値します。

中盤以降は、
作者が暴走したのか、村上が一人歩きで暴走したのか分かりませんが、
暴走した中でも活路が見出せず、闇雲にエロシーンに走りながら、軌道修正出来ずに終焉を迎えてしまいました。

物語は、個人的には途中から破綻していた(あって無い様なもの)ので、夢オチだからと言って特にショックはありませんでした。笑
元々ブックオフで100円で読み進めていたものなので。

収集する作品では無いと思いますが、
十分暇つぶしにはなると思います。憎しみや嫌悪感はありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-21 22:40:21] [修正:2016-06-21 22:40:21] [このレビューのURL]

6点 7SEEDS

地球滅亡ものは個人的に好きなので、大体読みましたが、
メジャー作の「サバイバル」や「ドラゴンヘッド」等よりポップでエンターテイメント性が高い。
そういう漫画だと早い段階で認識しないと、読み手によっては「このテーマを舐めてる」感が拭い去れないかもしれません。

ストーリーは偶然性が強く、ご都合主義ではありますが、一つ一つのエピソードを作る力は持たれていると思います。
キャラクターもしっかりしていると思います。

ただ、少女漫画なので、男性が魅力を感じるかキャラ設定かどうかは、人それぞれかと思います。
少なくとも私は、夏のAチームのキャラクターと、それらのキャラが他のキャラとの関わりでどういった化学反応を起こすかという部分で引き込まれました。
なので、7巻くらいから面白くなり、個人的には少女漫画の中では一番楽しめる作品です。


微妙な点数に落ち着いた理由としては、やはり絵ですかね。
絵の美しさで加点こそあれ、減点はしない主義なんですけど、なんか「手抜き」を感じたり、「雑」なんですよね。
背景のトーンの貼り方や、線の引き方、猛獣等のフォルム、あと手書きの字が平仮名が多く、下手で読みにくい。。。
人間ドラマに力を入れ、そういった細かい描写を曖昧にしてしまっている感を感じます。


最後に、こういった世界滅亡ものは終わらせ方が非常に難しいと思います。
読み手に解釈を任せる様な、スッキリしないパターンになる気もしますが、、、
現在は若干、中弛みも感じますが、終わったら再評価させて頂くつもりです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-03-10 20:42:20] [修正:2016-03-10 20:42:20] [このレビューのURL]

教師となった主人公が、少年時代のパラレルワールドにタイムスリップし、友達100人を作り、愛の尊さを証明するという物語。
20代半ば以上の男性ならノスタルジック感覚もあり、特に楽しめると思いますよ。

「プラネテス」よりももっとシンプルに打ち出した「愛」の哲学ですね。

小手先無しで真心に訴えかけるエネルギーのある作品です。
漫画が本当に好きなんだなぁというのが伝わってくるし、
小手先無しと言ったものの、漫画的な表現力、演出力には非常に長けた作家さんだと思います。
とよ田先生は、漫画界における良心ですね。

一話完結のストーリーもので、続けようと思えば最低100話は引き延ばせる設定の中、
中だるみも無く、描きたい事だけ描き、5冊で終わらせた部分も素晴らしいと感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-03-10 20:37:32] [修正:2016-03-10 20:37:32] [このレビューのURL]

5点 LIAR GAME

独自性のあるゲーム、その設定を作る才能に長けています。
矛盾も感じられなかったので、そこにおけるクオリティは文句無しだと思います。

作家さんの作品に対する姿勢は真面目で、敬意を表したいです。
しかしこの作品は、素直な方こそ楽しめると思いますが、ひねくれた読み手には物足りなく感じるのではないかと思います。

私は後者であり、全体的にキャラクターに魅力が無く感じました。
ステレオタイプばっかりで、深みを感じなかったというのが正直なところです。
逆に言うと破綻も無いので、良い意味でも悪い意味でも裏切らない作家さんだと思います。
(最終回は賛否両論でしょうが)

ただ、驚きや意外性が予定調和になってしまっているのは、こういう作品では致命的ではないかなぁと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-03-10 20:31:22] [修正:2016-03-10 20:31:22] [このレビューのURL]

8点 銀と金

引き延ばしや必要以上の比喩表現によるページ浪費が無い分、カイジより作品の完成度は高いですね。

シリーズ毎のギャンブルだけでなく、意外にバトルシリーズも緊迫感があります。
一番は画商編ですね。積み上げたロジック…!!

ちなみに私は、麻雀もポーカーもハッキリしたルールは分からないのですが、それでも全体を通して楽しめました。

特に麻雀編での「人間を飼う」という表現には狂気を感じました。
その中での勝つか負けるかの緊迫感は、本当にヒヤヒヤしましたね。

最後は消化不良の様にも思えますが、最後の最後に森田と銀さんが対等な関係になり、袂を分かったという見方をすれば、無しでもない様な気もしますね。
そう考えると、競馬編は惰性かもしれません。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-03-10 20:27:45] [修正:2016-03-10 20:27:45] [このレビューのURL]

設定も緻密だし、世界観も出来上がっているし、キャラクターも魅力的。

あと個人的には、絵も台詞もコマ割りにも抜群のセンスを感じます。

作者がキャラクターに感情移入しないので、
ストーリーを動かすためには、そこそこの良キャラに対する無慈悲な展開を厭わないところも好きです。

ハンター試験の負け上がりトーナメントという逆発想のユニークさ、
旅団編の念能力の面白みや心理戦的駆け引きの応酬や、
G.I編の世界観、設定の緻密さ、
蟻編の、常に状況が変化する中でのキャラクターそれぞれの判断力や絶対王の心理的葛藤、
暗黒大陸編の序章のワクワク感、

作品の質としては最高峰にある様に思えますね。
少なくとも、他の少年漫画とは思考の深みが全然違います。

シリーズ毎のストーリーやキャラの動き方に矛盾が無いので、その場凌ぎの展開、演出は無く、一貫しています。
なので、じっくり練って作品の質を高めてくれるのであれば、連載ペースも今の感じでいいと個人的には思います。


是非、他の方の意見と合わせ、参考にして下さい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-03-05 10:56:12] [修正:2016-03-05 10:56:12] [このレビューのURL]

めちゃくちゃ好きな作品です。
しかし、全体でならすと、意外にも7点でした。。。

1部 5点
2部 5点
3部 8点
4部 9点
5部 8点
6部 6点

波紋よりスタンドシリーズの方にハマった口です。

全体的に言えるのは、この作品の魅力はあくまでもキャラクター、世界観、演出力、勢いです。
逆に言うと細かい矛盾を見つけて、完成度どうこうを気にしてしまう方は、合わないと思います。

私もどちらかと言うと、ストーリーの一貫性や完成度等を重視するタイプではありますが、ことジョジョに関しては、そういったものを度外視する勢いや世界観があります。
それがハマるかどうかと言ったところでしょうか。

初めての方は3部からまずお試しを、と言いたいところですが、
1?2部の波紋シリーズを好まれる方も多くいらっしゃるので、
短編集「死刑執行中脱獄進行中」で荒木先生の世界観を試すのが一番良い様に思いますね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-03-05 10:53:25] [修正:2016-03-05 10:53:25] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

言わずと知れた、漫画界における「最高に魅力的な4人組」と言えば、この漫画じゃないでしょうか?
結構、限定される条件下ですが。笑

それぞれの関係を、「馴れ合いより、刺激を」と蔵馬が端的に表した様に、暑苦しさも無く、良い関係性が築かれています。
また、この作品の男女関係は非常にドライです。
それらだけに、中学生設定はどうしても違和感がありますね。

内容としては、確か単行本でいうと13巻くらいまでの、暗黒武術界編が終わる辺りまでは、正直今読んでもそこまで面白くないのでは?と思います。
暗黒武術界トーナメントの勝ち抜きチーム戦という手法は当時、斬新だった様に思いますが。

能力バトルやキャラクターの立ち方含め、仙水編からが面白くなってきます。
魔界三竦み編の最初の政治的なパワーバランスが好きでした。
しかし遊助の存在や、権力に固執しない隠れた強者がいっぱい出てきた影響を受け、ボスキャラの黄泉や骸が、権力争いのしがらみから解放されたシーンも良かった。

昔面白かったけど、今読んだら微妙という過去の名作は多くありますが、仙水編以降は今読んでも面白いので、
漫画好きでこの漫画を見逃している方は、一読の価値はあると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-03-05 10:51:13] [修正:2016-03-05 10:51:13] [このレビューのURL]

9点 Sunny

近年で完結した作品の中では一番の名作だと思います。

「鉄コン筋クリート」のシロとクロ、「ピンポン」のペコとスマイル―
あの眩しい少年たちの最進化系、且つルーツがここに在る!!

というキャッチコピーに恥じない、現在進行形で進化している松本大洋先生に最大級のリスペクトを贈りたいです。
特に最終話の手前の回の春男と静の姿に、ペコとスマイルの関係性に似た空気を感じ、感極まってしまいました。

それぞれ理由があって、親元で暮らせなくなり、施設に預けられた少年少女の物語。
施設の少年だけでなく、施設側の「何ともやりきれない」感の描写もあり、胸を打たれます。
安達の「・・・」の三点リーダーに込められた心情に、何度思いを馳せた事だろうか。

他のレビュワーの方も仰られている様に、作者自身がそういった施設で育った事もあるせいか、
悪戯に理想のハッピーエンドには仕上がってないと個人的には感じます。
というか、最終話手前の回で、このペースではどうしても自分が望む終わり方にはならないな、と感じ、最終話を読むのが怖かったです。

松本大洋先生の作品には難解なものがあったり、センスに身を任せているだけのものもあったりするのですが、
この作品はピンポン、花男の様な読みやすい作品に仕上がっていると思います。


個人的に、最終巻で急に出てきた務が、思ったより良キャラだったので、彼ももう少し見たかったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-20 22:19:52] [修正:2016-02-20 22:19:52] [このレビューのURL]

漫画から派生してアニメ、映画、ゲーム、ガシャポン、カードダス、様々な媒体で熱狂してきた思い出補正が強く、最も評価が難しい作品です。

絵の上手さ、
シンプルな設定、
コマ割りのセンス、
カラーの美しさ、
キャラの分かりやすさ(裏表が無く、悪く言うと思考の浅さ。笑)、

何よりこの作品は、フォルム(デザイン)の格好良さが半端無いですよね。

ドラゴンボールの美しさ、
超サイヤ人のデザイン(個人的には3が至高)、
ナメック星の世界観(色合いもなんか凄い)、
ナメック星での戦闘服、
漠然としてますがピッコロのデザイン(色やターバンやマント)、
フリーザ、セルのデザイン、

それらが時間、国境、文化を超えて人々を魅了している原因の一つだと思います。

個人的に、フリーザ編以降は惰性です。

あと、この点数は、
カラーの美しさやサイズが大きい事での迫力アップ等を踏まえた、完全版での点数です。

通常版なら6点。まぁどうでもいい事ですが。笑

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-02-20 22:18:26] [修正:2016-02-20 22:18:26] [このレビューのURL]