「十歩神拳」さんのページ

残念なことに、私は歴史には非常に疎くて、あまり関心もありません。

この作品も、歴史物であるというだけで読み始めるまでにためらってしまいましたし、読了後も「続きが気になって仕方ない」というような禁断症状は今のところはありません。

しかし読み始めたらズルズルと読み進めてしまうし、すごい集中して読めてしまいました。

その理由はやはり岩明先生の「人間」の描き方が上手で、心奪われてしまうからなのでしょう。


「寄生獣」でもパッと見の印象とは裏腹にその神髄がアクションや戦闘ではなく「人間(あるいは化物)」であったように、本作も私のような半端な読者は歴史物という形式で描かれた「人間の物語」として楽しめられればいいかなと個人的には思います。
それでもとても面白く読めました。


歴史物としての特性や魅力を十分に味わえないのは、おそらく相当勿体ないことなのでしょうが。

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[投稿:2010-04-07 15:16:40] [修正:2010-04-07 15:35:45]