「フクポル」さんのページ

総レビュー数: 247レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月26日

<所持歴:全巻。収集中>

高評価に惹かれ既刊全巻大人買いしました。

さて、自分は史実を全く知りません。
ゲームで三国志をやったことがある(超有名な武将を数人言える)程度のしょぼくれた知識しかありません。
それよりも何よりも、ぶっちゃけるとそんなに興味もありません。
なので、どれくらい史実に忠実か、とかはサッパリです。

そんな自分なので、歴史物というより単純に「(戦国)アクション」として読みました。

ところで、自分達が知ることが出来る史実は、時間軸に打たれた
「点」でしかありません。
実際は途切れることの無い「線」ですが、実際に自ら見聞き出来ない今となっては
史実を「線」で知る事は不可能です。
しかし、マンガに限らず歴史物というジャンルで作品を作るには、
その点と点を結び「線」にしないといけません。
その線は単純に点を直線で結んだものか、あるいは湾曲した曲線なのか。
その線をどのように描くのか(アレンジするのか)は作者次第。
そして作品が面白くなるかどうかも、「線」次第です。


本作に話を戻すと、面白いです。
その「線」が、太く力強く、鮮明です。
で、何となく「ベルセルク(黄金時代)」の印象を受けました。
政はグリフィス、信はガッツのイメージ。
それが悪いんではなく、ベルセルクが好きな自分にとって本作はドンピシャだった、と。

絵は上手いというよりは、勢いがあり迫力があります。。
それが作品と非常に合っていて、そういうのも含めて「トータルで見た画力」は高いです。

ベース(史実)を知らないので、純粋に展開に高揚感と期待が生まれます。
知ってれば、また別の楽しみが生まれているかもしれません。
そして、ベースがあるだけに、際限なく風呂敷広げるってことはないと思うので、ある意味ベルセルクより安心して見てられますw


引き合いに出したベルセルクが受け付けない人、ポップでライトな作風を好む人は避けた方が賢明です。


人を選ぶかもしれませんが、高評価は納得です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-18 01:48:18] [修正:2010-02-07 21:48:21] [このレビューのURL]

8点 地雷震

<所持歴:全巻>

詳しいレビューは皆さんが既に書いてるので割愛。
評価点が示すように、非常に秀作。

1話、若しくは3〜4話で1つのエピソードが完結し、それが巻をまたがない為どの巻からも読めるが、
8巻→9巻で登場人物に絡んだ転機があるのと、最終エピソードのみ18、19巻の2冊で完結するのでそこだけ注意。

8巻と最終エピソードは泣きました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-20 02:31:46] [修正:2010-02-07 21:45:45] [このレビューのURL]

<所持歴:全巻>

まんま少女マンガですが男性でも十分楽しめました。

登場人物のほぼ全員が関西弁をしゃべってます。
漫才(関西弁での日常のノリ・ツッコミ含む)ってのはテンポが重要で
活字にするとどうかなってのはありましたが、リサのヒロインらしからぬ百面相など
コメディ色の強い絵柄がキッチリとフォローしてます。
くっ付くまでのドタバタ劇は秀逸。
以降はパワーダウンした感があり、正直要らないエピソードもありましたが
全体的にはテンポ良く読める良作。

コメディ色が強く、そういうのが好きなので気に入ってます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-20 18:37:07] [修正:2010-02-07 21:45:13] [このレビューのURL]

8点

<所持歴:全巻>

天才を描く天才、曽田先生ならではの作品。
すばるの性格にはちょっと引くところもあるけど、まぁそんな所が「天才」なんでしょう。

バレエに興味もないし関する知識もないのにこれだけ引き込まれるのは作者の力量。
第3部もタイトルを「MOON」に変えて再開したし、今後が楽しみです。

ただ、自分としては題材に興味と少なからず知識もある「capeta」の方が好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-21 13:52:50] [修正:2010-02-07 21:43:09] [このレビューのURL]

<所持歴:全巻>

他作に負けず劣らず複雑・難解な内容ですので、士郎作品が好きな方以外には
胸を張ってお勧めは出来ませんが・・・
この点数は、あくまで士郎作品が好きな自分が付けたものですのであしからず。

「攻殻機動隊」や「アップルシード」などがサイバーな近未来SFなのに対し、
これはそれに加え神話のテイストを融合させたファンタジーです。
剣と魔法、神、こういう要素はファンタジーの王道ですが、
用語や世界背景などに対する説明(注釈)がかなり少ない為、
軽い気持ちで手に取ると後悔すること間違いなし。
アップルシードのコミックガイア版が「アップルシード ハイパーノート」として青心社から出版されてます。
それにオリオンノートとオリオン辞典という、用語解説集が載ってます。
本作はそれを片手に読む事をお勧めします。

尚、未完完結となっていますが、中途半端な尻切れで終わってる訳ではないので
その辺りは心配いりません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-22 14:07:47] [修正:2010-02-07 21:40:30] [このレビューのURL]

<所持歴:全巻>

相変わらず、読者を選ぶ感のある作品です。
これだけのものが単行本描き下ろし、しかも1巻の初版が1985年。

これに限った事ではありませんが、読む前に色々と情報収集して
ある程度把握した上で望んだ方がよろしいかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-23 00:09:19] [修正:2010-02-07 21:40:01] [このレビューのURL]

8点 DOMINION

<所持歴:全巻。収集中・・・やけど続刊は無いな・・・>

士郎作品の中で最もコメディタッチで描かれてます。
主人公のレオナは、全作品中最もはっちゃけてると思います。

敷居は相変わらず高いかもしれませんが、内容等を考えると
一番勧めやすい作品と感じました。

続編は・・・正直諦めてます。。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-23 00:52:12] [修正:2010-02-07 21:39:35] [このレビューのURL]

<所持歴:全巻。現在は売却>

この作品のジャンルってなんやろ?と考え、思いついたのが「ヒーロー物」
被災害者(要救助者)にとってレスキュー隊はやっぱヒーローでしょう。
あとヒーロー物の常とされているのが敵が次々と強くなるパワーインフレ
本作の場合、敵は災害な訳やけど、その規模は大きくなってる。
てことで、当たらずとも遠からずではないかと。

幸いにもリアルで災害に遭ったことがないので、描写内容について
どの程度リアリティがあるのかは分かりませんが、
緊迫感や助かった時の安堵感などは十分感じられました。
ただ、自分が経験した事がないからこそ、1つの作品として楽しめたのかも。


大吾と甘粕が「2人のA(エース)」と呼ばれるんですが、
Aってのは、2人の苗字の頭文字であると同時に
"切り札"のエース(ACE)と言う意味もあるんやろなぁ、と。
(作中では特に説明ありませんでしたが)
甘粕なんて結構初期からのキャラなんで、そんな時から
この事考えてたんなら凄い。(考えすぎかも)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-07 13:24:02] [修正:2010-02-07 21:38:43] [このレビューのURL]

<所持歴:全巻>

まだ「マンガ=ジャンプ」という公式が成り立ってたガキの自分に
「こんな面白いもんがあるんか」
と視野を広げさせてくれた偉大な作品。

多分、まだ子供だった自分でも素直にヒーローとして受け入れられた
ジェド・豪士のキャラクターがそう思わせたと思います。
ちょっと抜けてる所もあるけど、締めるときゃ締める、みたいな。
一見ぶっきらぼうで依頼人を突き放してる様でも、影ではキッチリと
フォローしたりして、これぞ主人公って感じです。

完成度とかで言えば、多分後発のキートンとかモンスターに軍配が上がるかもしれませんが、
浦沢直樹という作家を知り、以降のマンガに対する価値観を変えさせてくれたという点で
一番好きな作品です。

ただ、結果として「浦沢作品=シリアス物」という図式が確立され、
スピリッツ作品(YAWARAやHAPPY)に手が伸びないという
原因も作ってしまいましたが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-07 21:14:16] [修正:2010-02-07 21:38:00] [このレビューのURL]

<所持歴:全巻>

純粋に完成度(読み終えた後の爽快感も含めて)は
浦沢作品の中では最高レベルでしょう。

パイナップルARMYをもっと洗練させたイメージです。
キートンは豪士を基に、ユーモア要素を増加させインテリ要素(学者ですし)を加えた感じがします。
もっとも、自分の中で前作(パイナップルARMY)の印象が強いせいもあると思いますが。

エピソード1つ1つも、涙腺を刺激する温かい話が多く
奥深いストーリーの割りに非常に読みやすいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-07 21:25:42] [修正:2010-02-07 21:37:33] [このレビューのURL]