「bugbug」さんのページ

総レビュー数: 518レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年01月22日

絵、世界観、ストーリー、キャラクター、伏線や謎
すべてがハイレベルで、少年漫画の完成形だと思います

エドとアルの兄弟愛・母を思う気持ち・そして禁忌を犯したことに対する自責の念には、涙が止まりません
歳をとって涙腺が緩くなったなぁと実感します

他の漫画の批判にもなってしまうのですが
例えばジャンプ系の漫画では、キャラ多すぎてバトル長すぎ現象が往々にして発生してしまいます
いわゆるドラゴンボール的なタイマン勝負が多すぎて、疲れる

その点、このマンガはバトルもテンポよく軽快にストーリーが進んでいきます
この点が大人にもファンが多い理由なんじゃないかと思ったり

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-22 21:42:45] [修正:2009-07-25 14:09:51] [このレビューのURL]

独特の柔らかい絵柄で綴られる
思春期一歩手前の少年少女たちの葛藤が胸に苦しい
が、読後は不快感どころか、どこかやさしい気持ちになれる

大げさな演出を用いず、淡々と物語を描写することで
一層、心の内面の葛藤に描き出す構図になっている

瑞々しくもどこかトゲのあるキャラクターに感情移入せずに読むことは可能なのだろうか。いいや(ry
細々としたセリフも非常に計算されつくしていて
一層、登場人物の個性が引き立つ

とにかく出会った瞬間に惚れこんでしまった漫画である
今までこんな漫画を読んだことはなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-22 20:53:46] [修正:2009-06-04 03:11:41] [このレビューのURL]

9点 蟲師

生と死、倫理観などに対するメッセージもないわけではないんですが
それよりも
蟲に関わる人間の人生、日本の原風景、未知なる物への畏敬の念
こうしたテーマが情景的に描き出されていることが本作の魅力です

抽象的な感想になってしまいますが
雰囲気漫画という批評は的を得ていると思いますね
決して、悪い意味ではなく
心を洗うような漫画だと思っていただければいいかと

頭で考えるのではなく、心で感じるマンガ
こういう口上が嫌いな方も多いでしょうが
騙されたと思って読んでみることをお勧めします

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-01-29 21:06:00] [修正:2009-01-29 21:06:00] [このレビューのURL]

数年前ですが
アテネ五輪で体操日本代表が金メダルを獲得した際に、読み返したくなりました

原作者に森末氏を据えて、体操の描き方が絶妙ですね
少年漫画にありがちな過度のインフレに陥ることもなく
かといって、リアルを突き詰めると、非常に地味になってしまいがちなんですが
この二つの間に絶妙なバランスをとることに成功した作品です

いわゆる王道スポ根で主人公の成長が主題なんですが
好感の持てるスポーツバカでしたね。嫌味がなくすべての登場人物が爽やかです
前半では主人公のみにスポットが当たっていたのですが
後半においては、サブキャラにも感動的なエピソードや演技があり
完成度が高かったです

絵もクセのない素直な作画で、人を選びません

ちょっと褒めすぎな気もしますが
ラストの怒涛の展開は誰しもが、目頭を熱くすること請け合いで
非常にお勧めです

若い人に特に読んで欲しいなぁ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-26 01:40:34] [修正:2009-01-28 12:32:01] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

二ノ宮知子氏得意のほのぼの系ラブコメだと思って気軽に読み始めましたが
思い違いをしていました。
もちろん、コメディの要素は十二分にあり、笑えるのですが
それ以上に、スポ根漫画です

天才的(変態的?)な才能を持つものの、音楽にのめりこめない
しかし、千秋やその他の登場人物の影響で徐々に、ピアノにのめりこんでいく
のだめの精神的な成長は凡百のスポ根漫画より、よほど情熱的に描かれています
特に、コンクールの練習でエチュードをひく場面や
RSオーケストラで音楽そのものに感銘を受けるシーンなどは
感動すら覚えます

こうした描写があるからこそ、漫画という音楽を題材にするには不向きな媒体でも
十分にクラシックのもつ魅力を伝えることができるのではないでしょうか

パリ編以降は熱量がややひいてしまったことが残念ですが
それを差し引いても傑作です

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-25 02:38:44] [修正:2009-01-25 02:38:44] [このレビューのURL]