「Mサトゥー」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年02月13日

全3巻通読

首都圏民営警察外星生物警備課の面々が外星生物絡みの事件を解決するために、自称”善良な外星人”のクタムさんの協力を得つつユル〜く頑張る漫画。

良質なSFってのはこういう作品のことを言うんでしょうね。
宇宙人やらほんの少し未来っぽい小道具なんかのSFな要素が風景の中にうまく溶け込んでいます。

「侵略するでもなくお説教するでもなく、かといって純粋無垢でもない(第1巻あとがきより)」
そんな宇宙人たちのいる日常が、イイ感じに力の抜けた(ただし外星人に関しては緻密な)絵柄で描かれていてすごく心地良い作品です。

ラストは少しビターなハッピーエンドって感じで、締めるところはきっちり締めてます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-06-28 01:52:20] [修正:2010-07-06 23:57:44] [このレビューのURL]

通読した感想です。

洋上の小国「皇国」に突如強大な帝国軍が上陸する。
皇国軍は北の原野で決戦を挑むが敗北。
再起かけて敗走する友軍を救うため、新城直衛は剣牙虎部隊(サーベルタイガース)を率いて絶望的な遅滞戦にのぞむ・・・。

とにかく面白いです。
上の粗筋だと、まるで新城が英雄のようですが、新城は「英雄」ではありません。戦闘の前には震えが止まらず、非情な作戦を実行した後は苦悩する・・・そういう男です。
その新城が圧倒的な帝国軍と戦うわけです。皇国の命運を背負って、血に狂いながら。


ペンでガシガシかいたような力強い絵柄で描かれる登場人物たちは敵味方を問わず印象的で、忘れがたい存在感があります。
そして、その絵柄で描写される戦場は本当に素晴らしいの一言に尽きます。

剣牙虎や天龍、導術などのファンタジーな要素も違和感なく作品の中に取り込んでいます。

全5巻と短く、その後が気になる終り方ではありましたが、一応巧くまとまっていて一つの作品として完結しています。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-04-08 23:58:30] [修正:2009-04-08 23:58:30] [このレビューのURL]

ジャケ買い。通読した感想です。

2足歩行の恐竜(英語を話し、葉巻を嗜む)と酒豪(美女、元諜報員)のコンビが「明日」を救うことを目的とする組織の一員として闘う漫画。

見所満載な作品です。
洒落た会話と、まさに絵になるアクションシーン。黒を多用し、エッジの効いた影絵のような絵柄で描かれる主人公の活躍は本当にカッコイイの一言に尽きます。
そして矢鱈と色っぽいヒロイン。もうホントに色っぽい。なんていうか、質感がエロいです。この絵柄でこういう表現が出来るのはスゴイと思います。

登場人物も豪華で、19世紀に活躍した歴史上の人物が登場。大胆なキャラ設定が楽しいです。ただ、エジソンとシュリーマンを尊敬する人は読まないことをお勧めします。二人ともいい感じに壊れたキャラに仕上がってますので。

また、スチームパンクな小道具も魅力的の1つです。個人的には7巻に登場したエジソンの「99%の努力」の装備がツボでした。フォード隊長と、その刀が素敵過ぎます。

恐竜が絶滅せずに進化を続けているという設定や、クサい台詞、個性的過ぎる絵など、あわない人には徹底的にあわないであろう作品ですが、個人的に大ヒットでした。スパイ小説と史実と妄想がゴッチャになったような世界観がすごく心地よかったです。

完結してしまったのがとても残念な作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-02-19 23:15:32] [修正:2010-07-29 23:56:24] [このレビューのURL]

1巻だけ読んだ感想です。原作のファンとしてレビューさせて頂きます。

この作品は漫画化に向いていません。
登場人物のセリフをつなげて、その場の景色を描写するだけでは原作の世界を再現することは出来ないと思います。人物を描写する情報量が全然足りない。一応ストーリは追えるでしょうが、やはり物足りません。

絵は上手なので雰囲気は出ていますが、原作の”濃さ”を漫画で出すのは難しいのではないしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-28 02:58:43] [修正:2010-07-29 23:53:43] [このレビューのURL]

通読した感想です。

自分はアニメも見たので、アニメ版と漫画版の登場人物の比較からレビューしてみようと思います。

・レントン少年 ― 散々罪のない兵隊さんを殺してから自分の罪を自覚して取り乱すなど、大層間抜けだったアニメ版より3割増しで賢くなってます。こっちの方がイイですね。

・エウレカ ― より人間らしくなってます。こっちの方がイイです。

・ホランド ― アニメ版では凄惨を極めたレントン少年へのDVもおさまり、しっかり月光号のリーダーやってます。5割増しでカッコいい。

・アネモネ ― ひどい目に遭ってます。もうちょっと報われても良かったのに・・・。この辺の展開はアニメ版のほうが好きです。

・ドミニク ― アニメから一番変わったキャラ。原型ないです。すごくカッコいい青年に変わってます。ただ、キャラとしてどちらが魅力的かというと、少しコミカルな感じのアニメ版ですかねぇ。まぁ、レントン少年との絡みを考えるとクールな漫画版のほうがお互いのキャラが引き立って良かったのかもしれません。

・サーストン氏 ― 大活躍。いい味出してます。

・ダイアン ― 完全に空気。こんなんなら出さなくても良かったんじゃなかろうか。

ストーリーも小難しい単語が頻出してぼやけてしまったアニメ版よりも分かりやすいです。
絵は非常に綺麗ですが、戦闘シーンの描写はあっさりした印象です。バリバリのロボットモノを期待すると拍子抜けかもしれません。表紙にロボットが一切描かれていないことからも分かるように、人間メインの作品です。

全体的によくできた作品だと思います。全6巻という絶妙な長さも好感が持てます。

他の方も書かれている通り、含みを持たせたラストになってます。自分としてはほろ苦いほうの解釈が好きです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-23 05:50:28] [修正:2010-07-06 23:34:03] [このレビューのURL]

6点 NOiSE

街で頻発する子供を標的にした誘拐事件。捜査員として事件を追っていた主人公は事件の陰で暗躍する”教団”の存在をつかむが…。
「ブラム!」の世界から数千年まえを舞台にした作品。

ブラムファン必携の1冊です。ブラムの世界がどのように始まったかを描き、ブラムについての疑問にある程度答えてくれる作品です。

しかし、ファンにはすごく嬉しい反面、ブラムをしらない人が読んで楽しいかというと微妙で、どうしても点数は低めになってしまいます。楽しみの面から言っても、まずブラムを読んであれこれ妄想してから本作を読めば2度オイシイと思います。

絵柄はブラム前半に近く、それほど綺麗という訳ではありませんが、弐瓶先生の持ち味は十分味わえます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-03-25 23:50:46] [修正:2009-03-25 23:50:46] [このレビューのURL]

5点 ABARA

通読した感想です。

知覚不能な速さで動き人間を捕食する怪物”白奇居子”が出現する。
養殖場の従業員として働いていた主人公は、彼の元を訪れた黒服の女に促され、再び”黒奇居子”となって怪物と戦うことを決意する・・・

「ブラム!」の作者が描くSFアクション。

巻数が2巻と短く、ストーリーを早足で追っているような印象です。
奇居子(ガウナ)のデザイン、小道具、印象的なキャラ、奇居子同士の高速な戦闘シーン、と見所はありますが他の作品と比べると少し見劣りしてしまいます。

正直、弐瓶勉ファン意外にはあまりお勧めできません。自分の周りの弐瓶ファンの間でも評価が分かれていますし、初めて弐瓶作品に触れる人は拒絶反応を起こしてしまうようです。

ブラムから少し絵柄が変わっていますが、自分的にはアリです。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-03-24 02:32:18] [修正:2009-03-24 02:32:18] [このレビューのURL]

文庫版10巻まで読んだ感想です

祖父から霊力を受け継いでしまった主人公が、自分の能力に振り回されながらも、異界の住人と
折り合いをつけて日々を過ごす話です。

タイトルは本格ホラーっぽいですが、自分には「少し不思議な話」くらいな感じでした。
おどろおどろしい話もありますが、割合としては多くないように思われます。

現代を舞台にして古風な雰囲気のなかで送られる主人公達の日常はどこか新鮮です。
繊細な絵で描かれる妖魔は時に美しく、時に滑稽で飽きがきません。やたら祓ったり倒したりしないのも◎です。
主人公の家族や親戚たちも魅力的で、特に主人公の父親(?)と叔父さんがいいキャラしてます。

絵柄は非常に綺麗なのですが、顔の描き分けが微妙で見辛い時があるので-1点です。
たまに複雑な話があり、自分は完全に理解するために読み返しが必要でした。
民俗学などを知っていればもっと楽しめたかもしれません。

良作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-02-25 00:32:04] [修正:2009-02-25 00:32:04] [このレビューのURL]

1巻だけ読んだ感想です。

友人に2巻まで借り、2巻を読まず返却。
すまん友よ。これはムリだ。

設定もストーリーも琴線に触れず、何より絵が・・・
こういう味も素っ気もない、当たり障りのない可愛らしい絵柄は読んでて面白くありません。

つまりは全く好みに合わなかったということです。

友人に借りなかったら絶対手に取らなかったであろう作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-06-29 23:59:00] [修正:2012-10-28 03:52:49] [このレビューのURL]

通読した感想です。

第二次世界大戦最中の日本で極秘に開発された人間兵器・日の丸人。主人公・三船敬三は愛する妻子を戦火から守るため、病魔に冒された肉体を捨てて人間兵器として戦地に赴くことを決意する!


正直いって、日の丸人のデザインは凄くダサイです。出来損ないのマジンガーZかブリキの玩具みたいな感じ。いまどきこれはあり得ないでしょう。僕は大好きですが。

メカデザが全体的にイイです。特に半機械化人間と呼ばれるサイボーグ達の、生身の部分との調和とか、出来るだけ自然な質感で・・・とかいう配慮が全くないゴツいデザインは個人的にすごくツボです。

絵は粗くて決して巧くはないですが、勢いがあるので読んでて楽しいです。機械化人間同士の殴り合いがメインの戦闘シーンはなかなか迫力があります。

脳を閉じ込める頭蓋骨という制約から開放された主人公がどのように進化していくか、とても楽しみだったのですが、意外にありきたりな方向性だったので-1点。

追記:最後まで読んで、途中の展開が微妙に陳腐な気がしたけれど、ラストがかなり素敵だったので点数据え置きです。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-11 00:32:13] [修正:2011-10-31 00:30:55] [このレビューのURL]

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