「dollbox」さんのページ

総レビュー数: 155レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月09日

酷い酷いという噂は聞いてました。
コンビニでとうとう立ち読みして、あぁ納得。
酷いね。
話のほうはまだ読めるんですけど、絵がありえないぐらい下手。
ダークな作画も線の力ではなく、コンピューターの処理によるところが大きく、はっきり言ってこの絵にはいいところが何もないですね。今までいろんなマンガを読みましたが、これほど画力のないものは見たことがない。

ストーリーも意味不明で最初のアイデア一発のひどいものです。
オチなんか最悪。

さて、なぜ1点か。
表紙がなかなかいい感じなんですよね、これ。ちょっとダークでオカルトっぽくて。
例えば本屋に平積みされていたら、パッと手に取ってしまう感じの雰囲気です。
10回も重版されるほどなんで、出来はなかなかだと思います。表紙が。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-06-23 17:28:17] [修正:2006-11-12 00:07:25] [このレビューのURL]

古谷実が稲中卓球部を経て発表した作品は、笑いの裏にも陰がある、先の見えない閉鎖的な青春ものだった。
この作品以降の古谷実の作風は「ヒミズ」や「わにとかげきす」といった、日常に密接する隠れた闇を描いたダークなものに傾倒してゆく。
そういった意味でこの作品は古谷実が単なる「下ネタギャグ作家」という肩書きでは括れなくなった重要な作品と言ってもいいでしょう。

僕はこの作品が古谷実の最高傑作だと思っている。
それはこの作品が彼の著作の中でもっともギャグとシリアスのバランスがとれたものであるためだ。
この作品のメインキャラである少年たちは、はっきり言って堕ちている。明日の朝には鬱になってもおかしくない状況ですらある。
なのにこの作品は、笑える。
彼らが苦悩し、失敗する姿は明らかに「稲中」の延長にあるギャグ漫画的なものなのである。
悲しみと可笑しさが同居する笑い。それはただ楽しいだけのそれとは一線を画すのである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-11 23:57:39] [修正:2006-11-11 23:57:39] [このレビューのURL]

川原泉、ほのぼの期の傑作。

『巨人の星』や『あすなろ野球部』などの熱血路線とはまったく異なる次元の高校野球漫画。
これほどまでに牙のない漫画もめずらしい。それぐらい優しい作品になっております。

この作品はなにより理論派監督広岡さんが魅力的。彼女のなんとなく説得力のある野球理論を読めば、なんとなく野球に詳しくなった気さえします。
棚からぼた餅でギャグ要素高めのスト−リーなので、スポーツ漫画にリアリティのみを求める人にはおすすめできません。
なんて言うか川原泉ならではのおもしろさ。
野球嫌いの人でも大丈夫です。

結果云々の前に、楽しむことがなにより大切。
楽しめたなら、勝っても負けても楽しい思い出なのですな。
ほんわかした絵柄と、毒素の抜けたキャラクターが見事に調和して、ものすごくいい読後感が残りました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-24 16:38:43] [修正:2006-07-24 16:38:43] [このレビューのURL]

圧倒されました。
『愛』
アンドレ風に言うなら、その光と影を描いた物語だと感じました。
古典であり、金字塔。

ここはもっとじっくり描いて欲しかったと思うシーンがいくつかありました。
とりあえず思い浮かぶのは、オスカルの最後のシーン、最終回のラスト5ページあたり、物語後半のアントワネットの心理描写でしょうか。結構重く描かれるのだと勝手に思っていたが、実際はあっけなく終わったり、さらっと進んだり、少し「あれ?」ってな感じでした。
だからこの不満点を差し引いたところに作品への愛(笑)を加えた点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-07-06 04:05:08] [修正:2006-07-06 04:05:08] [このレビューのURL]

7点 大奥

引っかかったのは、主人公だと思っていた水野が途中でフェイドアウトしてしまったこと。
それを含めた後の展開で吉宗が描きたいのだとわかったけど、1巻だけだとなんだかどっちつかずの印象を受けてしまう。
あと、剣道のシーンはもう少し緊張感が欲しかったのも正直なところです。

とは言え作品全体的のクオリティはなかなかのものではないでしょうか。
よしなが作者の絵が大奥の世界観に絶妙な雰囲気を与えており、なんとも美しい。
凛とした吉宗と悪人顔した家臣の対比も、政治的な陰謀を交えて描かれており、巧い。
吉宗はただただかっこいい。

これからの展開によっては、もっともっとおもしろい作品になる可能性があると思っている。


追記
なりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-30 15:36:10] [修正:2006-06-30 15:36:10] [このレビューのURL]

迷作中の名作です。
のだめでもR☆Sオケが羽目をはずすシーンがありましたけど、そんなもんじゃあない。
自分達だけが楽しい、それがよっぱらい研究所。
むしろこのゾーンまで突入してみたくなりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-06-19 18:59:39] [修正:2006-06-19 18:59:39] [このレビューのURL]

弟が実際にはほとんど喋ってないのがちょっとおもしろかった

えー、結論から言ってしまうと「おもんない」ですね。
具体的にどこが悪いかと聞かれたら、1行目に書いた内容以外ぜんぶです。しかもそこは笑いのポイントではないっぽいのが、またイタいんですよ・・・
とりあえず一つ言えることは、単行本3冊以上も引っ張るほどのものではないということ。16ページの読みきりで十分でしょう。
そもそもこの作品、基本的に全部同じパターンを繰り返してるだけで、ギャグ漫画としてマンネリ以前の問題です。

弟がなにかする→兄がからむ→弟の説明ツッコミ(しかも心の声で)→弟キレる→兄、なんかええこと言う→でも結局うまくいかない→繰り返し
他のクラスメイトや教師が兄に対してノーツッコミなのがそもそもおかしいですし。間も悪いし、ひねりもあったもんじゃない。
ご都合ギャグ漫画というある種ニュージャンルの作品ですね。
(たまーーーにおもしろい時もありますが、その時だけで、わかってやってるとは思えない。)

さっき16ページで十分と言いましたけど、あれ嘘です。正直5ページで飽きました。
逆に「ひょっとしてわからんの俺だけちゃうか?」と不安になってくるので、誰かレビューおねがいします。

最後に一つ。
なぜ誰も弟のターバン的なものにふれないんでしょう?
過去にツッコんで殺されたヤツがいるとしか思えない(笑)。


追記
3巻まで読みました。
そしたら着実におもしろくなっていてびっくりしました。
前言撤回。すいません。
ただやっぱり欠点は多い。
とりあえずキャラクターの人格がいまいち見えないので、そこをしっかりやってほしいです。
あと流れと間が悪いのと、弟がツッコムときの表情がおもしろくない。
ボロクソ書いてすまんなあ。これからはちょっと応援します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-09 21:07:24] [修正:2006-06-09 21:07:24] [このレビューのURL]

7点 RIN


ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-08 20:33:49] [修正:2006-06-08 20:33:49] [このレビューのURL]

シュールですねえ。僕はなかなか好きです。
いたって真面目で、リアルなんだけど、ちょっとおかしい。
個人的にリアリティのない笑いは好きじゃないんで、こういうのは好きです。

ただ絵に関して気になったことは、既存のクリエイターの影響を受けすぎてる印象を受けたところです。
キャラが恐怖する描写とか浦沢直樹そのまんまですからね。
そこがちょっと引っかかりました。(エラッそうに)

あ、でも一話の女王様のやつはかなりよかった。
トータルで5点。
やっぱり6点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-08 20:00:53] [修正:2006-06-08 20:00:53] [このレビューのURL]

結論から言ってしまうと「おもしろい」。
宇宙パンダは「かわいい」。
漫画の形式で言えば浅野いにおさんの「素晴らしい世界」が近いと思います。いや、話のパターンや映画的な演出から言うと黒田硫黄さんの「茄子」のほうが近いですかね。
キャラクターの心理を巧くとらえながら、全体のオイシイ所をくり抜いた感じのストーリーがうまいこと合わさって飽きずに読ませてくれました。

あのー、そうなんですよね。
この作品の短編っていくつかが曲で言うたらサビだけなんですよ。
最初からきっちり作ったら2時間くらいになりそうな映画であったり、30分にもならないような短いドラマの一番オイシイシーンあたりに焦点を当てて描いてるんです。(全部の話がそうではないですけど)
だから結果的に区切りのいいところで終わったりして、深い意味がありそうで掴めない感じがして、そこがちょっと知的好奇心みたいなもんをくすぐるんです。(そういうの好きなんです、僕。)
まあ、裸でバラ園を歩く話はなんやよくわかりませんでしたけど宇宙パンダは「かわいい」。

どの話も基本的にリアリティがあるし、絵もキャラも演出も巧いと思います。
ただ、8点までいくとつけすぎ感もあるんでこれで。
万人にはどうかわかりませんが、おすすめ出来る漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-02 04:32:53] [修正:2006-06-02 04:32:53] [このレビューのURL]