「十歩神拳」さんのページ

総レビュー数: 76レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年11月30日

とにかく渋い。そして静かに熱い。
カバーのデザインも相まって完成された雰囲気が漂っています。

短期連載のためエピソードが少ないのが難点ですが、あまり多くても雰囲気を損ねる気がします。

とりあえずもう一巻分くらいは続編が読みたいです。

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[投稿:2010-02-10 10:52:24] [修正:2010-02-10 10:52:24] [このレビューのURL]

絶滅危惧種的なジャンルの漫画です。そしてサンデー本誌での連載も打ち切られそうでこの漫画自体の絶滅を本気で危惧しています。

もはや極めて珍しい、90年代の少年漫画香がする作品ですが、ジョジョとかと違い、本能的に作者の感性が染み出してこうなったというよりは、ノリを理解したうえで考えて書いているという気がしないでもありません。

とは言え、常人の思考では考え出せ得ない、正気とは思えないようなトンデモ展開が繰り広げられるので、鈴木先生は本当に良いセンスを持っていると思います。

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[投稿:2010-01-30 11:45:07] [修正:2010-01-30 11:45:52] [このレビューのURL]

藤田和日朗先生は常に変化を遂げる漫画家だと私は思っています。

全タイトルを通して「藤田節」は失われていないものの、彼の作品は常に新らしく、それぞれの作品が全て異なるテイストに仕上げられています。
そして、全ての作品が読者に圧倒的な衝撃を与える魅力をそれぞれ秘めていると思います。

そのため、読者は最初にリアルタイムで最初に触れた藤田作品にあまりにも感動してしまい、その後に読んだ作品と最初の作品を無意識に比較して、後に読んだ作品が劣っていると感じてしまうのではないでしょうか。

私がサンデーを買っていた時には既に「からくりサーカス」が始まっていたので、本作には複線の面や渋さ、緊張感などの点にどうしても物足りなさを感じてしまいました。

リアルタイムで読んでいれば評価も変わったのかもしれませんが、からくり世代の私には高得点をつけることはできませんでした。

そういう意味では、私のような読者には藤田先生の作品にまっとうな評価を下すことが出来ないのかもしれないと思いました。

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[投稿:2010-01-08 12:00:00] [修正:2010-01-08 12:00:00] [このレビューのURL]

ストーリー自体は割と王道でさほど新鮮さは感じないものの、雰囲気も相まって独特の作風を確立していると思います。

他のレビュアーの方々も仰っているとおり、誰がいつ死ぬかわからない緊張感と、日常の緩い雰囲気をバランスよく持ち合わせているため、物語に緩急がつき、メリハリがあります。

欠点を挙げるとすれば、絵に迫力がないように感じられるのが個人的には気になってしまいました。仮にもバトル漫画であるのだから、戦闘シーンに迫力がないのは致命的だと思います。少なくとも私はこの漫画で鳥肌の立つような戦闘シーンはありませんでした。

また、ストーリー上、登場人物たちの心の変化や成長というものにも重点を置いていると思うのですが、その割には心理描写や演出が拙いと感じました。これではキャラクターたちが薄っぺらく見えてしまいます。

これらの点を考慮して、若干厳しめの6点。

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[投稿:2010-01-08 10:51:08] [修正:2010-01-08 10:51:08] [このレビューのURL]

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