「鈴森一」さんのページ

総レビュー数: 84レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月07日

漢たちが熱いです。

私は友人とたまたま入った喫茶店でこの漫画を読みました。

当時、私も友人も社会人2年目でした。

2人ともいたくこの作品に影響されました。

そして、私と友人の間で「サンクチュアリごっこ」が流行りました。

具体的には、
1.ポケットに手を入れ、すっと立って流し眼で見る。(主に写真撮影時に活躍。一人が北条、もう一人が浅見)

2.会話の語尾に「そうすれば、日本も少しは面白くなる」とつける。

3.何かにつけて「死ぬほど痛いッス」と言う。

4.坂道や階段を昇るとき、「俺、上に上がらなくっちゃいけないんス」と言う。

5.カンボジアをやたらと話題にする。

6.眠い時に、「もう、眠っていいか」と聞く。返事はもちろん「あぁ」

などなどです。

私が小学生の時の「北斗の券ごっこ」や「キャプテン翼ごっこ」のように、二十歳を過ぎ社会人になった大人を「ごっこ遊び」へと駆り立てる、そんな漫画です。

ところどころストーリーの破綻が見られるし、中だるみもあります。
ただ、「物事の考え方が変わったりするほどの力」は確かに持っています。

ということで、点数に悩みました。
作品の完成度としては5点です。
ただ、心に与えた影響力の大きさを考慮して9点としました。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-01-10 12:41:21] [修正:2010-01-10 12:41:21] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

本当は、予備知識なしに読んでほしい作品です。
でも、この情報過多の時代ではそれも難しいかな、とも思いつつ、レビューします。

人間を守るために戦う主人公が、次第に人間に守る価値があるのかと自問し、いろいろあって守るべき価値はないと判断します。

その結果、人間は滅んでしまい、ラストシーンへ繋がります。

この、衝撃の結末へと向かうまでのストーリーやパワーが素晴らしいです?

私は小学生の頃に予備知識なくこの漫画を読みました。
その結果、それまでの価値観が確かに変わりました?
まさに、人生に影響を与えた漫画です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-11-27 13:11:20] [修正:2016-11-27 13:11:20] [このレビューのURL]

1回目は、作りこまれた設定に興味をひかれ、また続きが気になって気になって仕方がなく、夢中になって読みました。

2回目は、後のストーリー展開を知っているので、その前の段階からいろんな伏線がはられていることに着目しながら読みました。

3回目は、登場人物の心境の変化に思いを馳せながら、じっくりと読みました。1回目、2回目の時には気づかなかった発見がありました。

複数回鑑賞する価値のある、傑作だと思います。
この漫画の良さを、ネタバレせずに伝えようとすると、こうなります。

有名作品なので、既読の方が多いと思いますが、もし未読の方がいたら、ネタバレのない状態で読んだ方がよいです。
そのため、ネタバレなしの状態で作品の魅力を語ってみました・・・が、本当はネタバレしたう上で語りたいことがものすごくたくさんあります。

個人的には、マンガ史に残る傑作だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2021-07-04 17:02:00] [修正:2021-07-04 17:02:00] [このレビューのURL]

2020年12月16日現在、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の興行収入が300億円を超え、歴代1位の「千と千尋の神隠し」に迫りつつあります。おそらく数日以内に1位になることでしょう。

オリコンの年間本ランキングでは、2020年のコミックの単巻別売上ランキングで、「鬼滅の刃」の既発刊分の22巻が、1位から22位までを独占しています。
(23巻は2020年12月発売のため集計対象外)

そんな歴史に残る大ヒット作を、中年のおっさんである私が、個人的な主観でレビューします。


読み始めた時にまず最初に思ったのは、「この設定は○○という漫画に似ている」と思うところが何か所もある、ということです。

過去のヒット作(特に少年ジャンプのヒット作)をよく研究し、うまく取り入れていると感じました。

既視感のある作品ですが、そこで「パクリだー」等と批判的にならずに、読み進めていくと・・・・すごく面白いです。

歴代のジャンプバトル漫画では、この作品がナンバーワンだと思いました。


王道を行く娯楽作品であり、ストーリーもわかりやすく、小学生から老人まで楽しめます。
自分はいい年齢のおっさんですが、泣いたり笑ったり…とても楽しみました。

ストーリー展開がスピーディーで、さくさく進みます。そして、引き延ばしもなくサクッと完結します。
各キャラのエピソード等の中には、本編で十分に語られていないものも多々あり、そこに読者の想像力が働く余地が生まれます。
それだけキャラクターがしっかり立っているということですね。
2次創作がさかんなのも納得です。


とにかく読んでよかったです。面白かった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2020-12-16 18:23:15] [修正:2020-12-16 18:24:44] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「あずみ」の続編です。
主人公の名前は「あずみ」
前作の主人公と同じ名前で、見た目も同じです。
でも、前作の主人公とは別人です。

前作の舞台は安土桃山時代から江戸時代。
今作の舞台は幕末。

幕末の動乱の中で、刺客・あずみが活躍する物語となっています。

前作あずみとの人物やストーリー上のつながりはほぼありませんが、今作単独で読むのではなく、前作と比較しながら、作者の意図を想像して読むほうが楽しいと思います。


今作のあずみには「駿介」という兄弟がいて、彼がもうひとりの主人公となっています。
駿介とその家族を巡っていろいろ事件が起こります。

駿介がいるので、作者は話が動かしやすそうです。

前作あずみほどのグロ描写はなく、読者が精神的に安定して楽しめる漫画になっています。
前作が作者の予想以上にメジャー作品となり、ここまでメジャーになるならグロは控えなきゃとか作者が思ったのかも、とかそんな想像をするのが楽しかったです。

実在する人物の中では、坂本龍馬が群を抜いて好漢に描かれており、作者の坂本龍馬への愛を感じます。
(「おーい竜馬」の作者さんですから当然といえば当然ですが…。)

剣士が活躍する漫画なのに、殺陣シーンがいつもややかっこ悪く描いてあります。
作者の力量的に、殺陣シーンはかっこよく描こうと思えばいくらでも描けそうです。
それでもかっこよく描かないのは、人殺しがかっこいいはずがない、という作者の価値観の表れなのでしょうか・・・?

けっこう楽しめる漫画なのですが、最期はあまり盛り上がらず、あっさり終わってしまったのが、残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-04-18 22:42:45] [修正:2019-04-18 22:44:56] [このレビューのURL]

10点 赤龍王

「項羽と劉邦」を漫画化した作品です。
項羽、劉邦はもちろん、韓信、鯨布、陳勝らの群像劇が、エネルギッシュに、テンポよく描かれています。

この漫画は、私が小学生の時に、少年ジャンプで連載されていました。
当時は小学生なので、よく理解できない内容が多々あり、大人の漫画という印象でした。
それでも、「おもしろい」と思って読むのを楽しみにしていました。
ただ、当時、私は毎週ジャンプを購入できる環境にはありませんでした。
気づいたら、赤龍王の連載は、いつのまにか終わっていたのです。

話の続きは、ずっと気になっていました。
そして、成人してから、改めて全巻を入手し、読み直しました。

読んでみて、おもしろさに圧倒されました。

あきらかに大人向きで、少年コミックの内容ではありません。

逆に言うと、大人の鑑賞に耐えうる作品です。
(それでいて、当時小学生の私の心も捉えていました。すごい・・・!)

今や入手困難な本ですが、ぜひ、多くの人に読んでもらいたいと思っています。

歴史に興味を持つきっかけにもなるので、学校の図書室に置いてほしいくらいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-09-21 19:47:44] [修正:2018-09-21 19:47:44] [このレビューのURL]

10点 愛と誠

ものすごく面白いです。

「君のためなら死ねる」
この言葉に、ストーカー的な怖さではなく、一途な熱い恋心を感じさせる作品です。

「ストーカー」や「草食系男子」などという言葉が市民権を得た今の時代では絶対に書くことのできない、熱い熱い感情が作品の中で渦巻いています。

安易な離婚の多いこの時代、一人の相手と一生を添い遂げるためには、この作品に出てくるような一途な気持が必要なのだと感じました。

そうであるからこそ、「愛と誠」を作品として再評価するきざしが見られないことは残念でなりません。

ツッコミどころも満載ですが、それを楽しみつつ、作品のもつパワーに圧倒されていくことは間違いないのです。

ぜひ読んで、熱くなってください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-07 22:53:33] [修正:2010-07-04 07:59:33] [このレビューのURL]

999を初めて知ったのは小学生の頃。
TVアニメや雑誌の記事などからだった。
その後999の小説を読み、ハマった。
原作の漫画を読んだのは、たぶん高校生になってからだ。

この作品はすごくイマジネーションを刺激される。
抒情的で余韻があり、文学的な作品だ。

完成度が高いとは思わない。
むしろ未完成だと感じさせる。
私は思春期に自分の想像力で設定を補ってこの作品を読んだ。
そういう読者は多いのではないだろうか。

少年ジャンプ全盛期以降の漫画とは違う哲学で描かれていると思う。
古典なので、今どきの読者には受けないような気がする。
それでもこの作品は素晴らしい。
自分の人格の形成に、間違いなく影響を与えていた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-11-28 19:46:37] [修正:2023-11-28 19:46:37] [このレビューのURL]

松本零士先生の描くSFと美女が堪能できます。
青年誌掲載のためか、美女の裸体率が高いです(笑)
SFも面白いです。
松本零士先生の描く絵(アニメではなく漫画の方の絵)が好きな人なら、絶対に楽しめると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-02-22 08:32:38] [修正:2023-02-22 08:36:42] [このレビューのURL]

舞台は大正時代、主人公は和服の少女、主要キャラは不老不死、おどろおどろしいバトル・・・と、どことなく「鬼滅の刃」を思わせる設定です。(意図的なのか偶然なのかは知りません。)

本作は、主人公・林檎丸の魅力で魅せる漫画だと思います。
林檎丸の見た目や表情や雰囲気に魅力を感じました。可愛いです。
絵柄の雰囲気がよいところが長所です。

短所として、設定がわかりにくいと思いました。
また、主要キャラの考え方に感情移入しずらい、バトルシーンで何が起こっているのか理解しずらい、というふうにも感じました。

自分には合わなかったです・・・。
なお、この作品のメインターゲットはおそらく小中学生であり、中年の私ではないであろうことも付け加えておきます。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-02-09 09:55:03] [修正:2023-02-09 09:55:03] [このレビューのURL]

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