「即身仏」さんのページ

総レビュー数: 106レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月22日

若杉氏最大のヒット作。上手く流れに乗って実写映画まで出来た漫画。

画力自体は「西原理恵子の人生画力勝負」の2巻で漫画家屈指の下手っぴさを見せた通り、はっきり言って下手です。ただ、ギャグ漫画は画力だけで決まるものでは無く、話の転がし方は上手かったし、そのくだらないギャグ(褒め言葉)も実に良かった。しかし、巻が進む毎にギャグの勢い・切れが悪くなっていたのも事実で、最後は何とか走り切ったと言う印象でした。

ギャグ漫画全体のレベルで見たら中より少し上の出来かな?とは思うけど、とにかく売り上げ的には綺麗な位、流れに乗れた漫画だったと思う。

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[投稿:2011-01-29 18:50:28] [修正:2011-01-29 18:50:28] [このレビューのURL]

道路事情により陸の孤島になり結果寂れた温泉街が舞台ですが、建て直しとか壮大なお話などは皆無でありこの漫画家特有のギャグや人情話が繰り広げられる、いわゆる従来通りの作者の漫画。人情話は変に生々しい所があるしギャグは妙に馬鹿馬鹿しくて楽しい。そういう小慣れた造りなので普通に面白い漫画です。

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[投稿:2011-01-20 08:03:04] [修正:2011-01-20 08:03:04] [このレビューのURL]

飽くまでも、この漫画はファンタジーです。

現実っぽい構成ではありますが、主人公の指導方法を現実でやったら普通は上手くいく筈がありません。連載誌において巻末の目次の所でも作者はそういう事を書いていたという記憶があります。ただ、漫画自体は非常に読ませる代物であるのは間違い無く、過剰なまでの狸の化かし合いとも言える進め方は痛快なものがありますが、これも過剰な描き方の出来る漫画だからこそでしょう。

面白いんだけど、野球漫画としてはちょっと毒が強すぎるかと思う。
この人の漫画でまともな野球漫画を見たければ「ショー☆バン」(この漫画の原作をしていた)を見るべき。

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[投稿:2010-11-19 23:39:12] [修正:2010-11-19 23:39:12] [このレビューのURL]

最近連載を再開したモーニングから。この漫画が長期連載モノというのを初めて知りました。

諸星大二郎の作風は独特でいたって真面目な作風ですが、たまに入るギャグなんかで思わず爆笑してしまったり、ここら辺は流石の実力者だと思います。とにかく八戒が徹底的に駄目過ぎます。まぁ、こいつがムードメーカー的役割なんでしょうけど。しかし、この作者は妖怪伝記モノが好きなんだなぁ、って思う。

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[投稿:2010-11-06 13:22:26] [修正:2010-11-06 13:22:26] [このレビューのURL]

チャンピオン系列の雑誌の掲載漫画らしくエロいしグロいし、何より涙に頼り過ぎの描写はどうかと思った。そこはマイナス。

杉村と琴弾のエピソードの改変は原作より良かったと思う。原作だと杉村の死に方があんまりだったので。
(有馬光子のアレはすべからくやり過ぎではあったけど・・・)

最後まで読んだ漫画ではありますが、個人的な不満があったとすれば、川田章吾の最期のシーンにおいては原作の方が感慨が深かった。漫画の方が何かあっさりした感じだったので。

原作より過激というかやり過ぎではあったものの、作者の力量のお陰かグイグイ読ませられた印象があった。そういう漫画でした。

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[投稿:2010-11-05 20:11:10] [修正:2010-11-05 20:18:04] [このレビューのURL]

一言で言うと、作者の特撮愛がこの漫画を作らせたと言える作品。

作者がイブニング誌上で連載していた「がんばれみどりちゃん」に出てきた、あこぎというか商魂逞しい特撮モノ「きなこマン」を舞台とする漫画です。
唐沢なをき先生の作品らしく、出てくる登場人物全てが曲者、いや、変態揃いで、主人公名神イリヒトが自分の緊縛好きの性癖に一致した為にスーツアクターの道を進むというお話。こいつが一番の社会不適合者といえますが、こいつなりに成長していく漫画とも言えますがここは唐沢先生の描く漫画、あんまりカタルシスは感じられません(笑)

きなこマン自体は戦隊モノや仮面ライダーといったメジャーな作品では無くて貧乏会社が製作する深夜の時間帯の特撮番組で、その撮影は行き当たりばったりながらも渋太く作られているのが実にリアルだったりします。特に凄いなと思ったのは、だめグラビアアイドル・乙梨キミエの火の不始末で撮影所が燃えてしまった時に、社長がヤケになって撮影所が焼け落ちるシーンを撮影したという、決してタダでは転ばない所でしょう。撮影スタッフが、おかげでリアルな炎上シーンが撮れたとか言うのは爆笑しました(笑)

表現こそ誇張気味に描かれているものの、作者サイドの特撮に対する現状・知識・何よりリスペクトの感じられる作品となっています。

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[投稿:2010-10-30 07:43:01] [修正:2010-11-05 18:35:42] [このレビューのURL]

個人的に思うに、表向きの主人公は前作の主人公小沢番太郎の弟小沢亜穂(通称アー坊)ですが、この漫画の新の主人公は縞青海だと思ってます。
縞青海を通して、真のキャプテンシーとはこういうものだよ、と原作者が読者に語りかけているように感じます。

ラブコメ要素とかは読者を楽しませる要素以外の何者でも無いですし、作品の締りが悪くなったとも感じました。それなりに面白い作品ではあります。

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[投稿:2010-11-04 00:14:19] [修正:2010-11-04 00:14:19] [このレビューのURL]

その気になれば出世出来るであろうに、釣りを道楽に人生を楽しんでる欲の無い浜崎伝助と、(鈴木社長は置いといて)
典型的な俗物ながらもどこか憎めない佐々木和男の馬鹿みたいなやり取りがこの漫画の一番の魅力だと思う。

一応釣り漫画ではありますが、トラブルメーカー佐々木と縁の下の力持ち的な立ち位置にある浜ちゃんの光と影のような一心同体の展開が楽しい漫画だと認識しています。

長く続くのが納得の、安定した良作であります。

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[投稿:2010-10-21 22:51:42] [修正:2010-10-21 22:51:42] [このレビューのURL]

秋葉原の小さなパーツ店(こんぱそ)が舞台の漫画ですが、2P漫画ながらもストーリーがありキャラクターに個性があり、パーツとかの知識が無い自分でも楽しく読めた記憶があります。ただ、こんぱそが少し大きくなった時点での登場人物の少なさというか、そんなに大きい訳でもない店舗でもあれでは店がまわらないだろうというリアリティの欠如はいかがなものかと思った。まぁ、それが致命的という訳では無くそれなりに楽しく読んだ漫画であります。

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[投稿:2010-10-12 21:14:42] [修正:2010-10-12 21:14:42] [このレビューのURL]

オリジナリティという点では、ピース電気のロボ系の顔が「ああっ女神さまっ」の番兵くんに酷似していたり、ピース電気の発明品が「ドラえもん」のノリに感じたりとデジャブ感の強い漫画ではあるものの、この漫画の最大の長所はピース一家が実に家族らしい点にあると思います。

人体構造を無視したお話とか血の色がジャムみたいでうそ臭いとか欠点は散見されるのですが、ソレを補って余りある面白さのある漫画だったと。

ただ、最終回では一応上手くまとめて終わらせた感じがしたものの、モモコをそそのかして月に行かせた公安委員のハッチャンがうやむやのうちに居なくなりその後を見せなかった事など、カタルシスを欠いた終わり方なのはマイナスです。そういうのは少年漫画なんだから、そういったのは手を抜かずにちゃんと描くべきなんじゃないでしょうか?これは今でも残念に思います。

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[投稿:2010-10-01 00:04:33] [修正:2010-10-01 00:08:53] [このレビューのURL]