「まれら」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年02月12日

少女漫画のスタンダード、不朽の名作である。ちょうど小学校時代に流行し、女の子の間を席捲する勢いは凄かった。
成人男性の視点から見ると、キャンディやアルバートはかなりステロタイプな描写になっており、若干深みに欠けるように思う。また成長譚の形をとりながらも、終始一本調子の力強いキャラでは却って平板に見えてしまう。むしろパティやステアに肩入れして読んでしまうのはひねくれた読み方か。
トラブルでミソをつけてしまったが、このまま消えてしまうのは惜しい。

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[投稿:2008-03-17 23:27:07] [修正:2008-03-17 23:27:07] [このレビューのURL]

あざとい郷愁表現が若干鼻につくが、総体的には穏健な良作かと思う。ほのぼのとした日常にコント的笑いと若干のペーソスを加味しており、淡々と読める。ただメリハリに乏しいため、そろそろ区切りが欲しいところ。
独特の人物描写にはすぐに慣れた。

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[投稿:2008-03-17 00:21:28] [修正:2008-03-17 00:21:28] [このレビューのURL]

プロレスがまだまだ熱かった時代のアングラ感や胡散臭さの表現が見事。
内容は血管の切れそうなハイテンション・バカがぞろぞろ出てくるしつこい作風で、あまり爽やかな読み心地とは言えない。(特に虎嶋の最強ぶりとバカさ加減は普通ではない。)
どうせ何かを語るような作風でもないし、純粋なギャグとして読んでも差し支えないだろう。しかしそこらのスカした格闘漫画よりは余程熱くなれるパワーを秘めている。
最後は尻切れ・投げやり気味に終わったが、そんないい加減さもいい。

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[投稿:2008-03-16 23:36:24] [修正:2008-03-16 23:36:24] [このレビューのURL]

伝奇と科学の接点を描くという作者ならではの難解なジャンルであり、その点は流石であるし、水準以上に面白い作品ではあることは間違いない。しかし、その分欲が出てしまって、この何倍かのボリューム感で読んでみたいと思ったのも確かである。
具体的には、集中連載に納めるために様々な伏線を無理やり詰め込んでおり、かえって一つ一つの要素が希薄になってしまっている。また少年漫画的なノリで全員をハッピーエンドに持って行こうとしており、その分気ぜわしい展開になった。
力がありすぎて大長編でないと本領を発揮できないというのも考え物ではある。

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[投稿:2008-03-16 23:19:43] [修正:2008-03-16 23:19:43] [このレビューのURL]

外伝と言いながらも、パロディやアナザーストーリーに逃げない真摯な筆致が好もしい。
ヒョウやとらのストーリーは本編の骨格にも波及する重い構成になっており、むしろ本編を補完するものとして併せて読みたい。
単体での採点は困難だが、仮に外伝だけを読んだとしても、十分楽しめる良作だろう。

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[投稿:2008-03-16 23:18:37] [修正:2008-03-16 23:18:37] [このレビューのURL]

結婚は一大イベントではあるが、それがために夢想に走りすぎたり、あるいは必要以上に深刻化したりする話は多いものである。本作は極めてまじめに、そして少しシニカルに現実と向き合った奮闘記である。
コミカルなエッセイ漫画の形態ではあるが、作者一流の切り口で次々と旧癖を看破していく手法は痛快であり、またなかなか考えさせられる。
そこらのマニュアル本などよりよほど実用的であり、下手なギャグ漫画より笑えるお得な一冊。

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[投稿:2008-03-16 00:10:04] [修正:2008-03-16 00:10:04] [このレビューのURL]

エピソードを羅列すれば作品になるかとでも思ったのだろうが、それは甘い。絵日記漫画と絵日記はやはり似て非なるものであり、作者ならではの描写や読者に向けたメッセージが無いのなら、それは単なる自己満足のための絵日記に過ぎない。
他人が好き勝手に書いた日記をのぞき見るような悪趣味さが感じられ、1巻で挫折した。

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[投稿:2008-03-16 00:09:18] [修正:2008-03-16 00:09:18] [このレビューのURL]

7点 寄生獣

非常に良質で面白い。SFとしても、ホラーとしても、アクションとしても、あまつさえ青春もの・恋愛ものとしても水準をクリアしている。最初は唐突に感じた設定も、最後はきれいにまとまった。
あえて難点をいくつか。
メッセージ性を強く打ち出そうとする姿勢は感じたが、スピード感のあるストーリーや盛りだくさんの内容と干渉して、もう一つ入り込めなかった。内容的にもSF等で繰り返し語られてきた思想からそう飛躍していないように感じる。(リドリー・スコットやキューブリック、本邦では宮崎駿の影を感じてしまうのは考え過ぎだろうか?)
また、物語終盤で主人公が何度か喪失感に襲われるのだが、それまでのリアルな描写と異なって少し浮いているように感じられ、余韻が足りないような印象を受ける。最終話も蛇足に感じた。
ともあれ、十分他人に薦められる良作。8点に近い7点を献上。

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[投稿:2008-02-14 01:38:01] [修正:2008-02-14 01:38:01] [このレビューのURL]

面白いと言えば面白いが、さほど活気のある題材ではないので熱中させるようなパワーは感じない。さっぱりした薄味の内容で、ゆとりと落ち着きが感じられるほのぼの系の佳作。流れるような線とトーンを使わないアコースティックな絵柄も美しい。
こういった作品が存在できるということは、まだまだメディアの良心も捨てたものではないのかも知れない。

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[投稿:2008-02-14 01:36:36] [修正:2008-02-14 01:36:36] [このレビューのURL]

とにかく笑える。思想性を抜きにしたギャグ四コマに限れば最高の作品の一つだと思う。
どことなくアナクロな絵や少々変わった視点でのギャグなど、好き嫌いが分かれそうな作風ではあるが、模倣や追随ではない世界を創り上げ嘲笑や揶揄に頼らない笑いを生み出そうという努力は尊重に値する。
内容は、起承転結と言うよりもボケとツッコミのような展開が多い。キャラを生かした手の込んだネタもあり、コントを見ているような雰囲気がある。
意図してなのか偶然かわからないが、キャラの立場がドリフターズの役柄に近いようにも感じる。課長=いかりや、うずら谷=加藤(もしくは志村)、左右=荒井(もしくは加藤)、苦島=中本、半場=高木といったところで、やはりコント的構成なのかと納得。

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[投稿:2008-02-13 01:28:58] [修正:2008-02-13 01:28:58] [このレビューのURL]