「橙木犀」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月29日

[ネタバレあり]

プラチナガーデンを読んだことで、藤田麻貴さんには注目していました。
不幸体質とはどんなものかと思っていたのですが、私は案外すんなりと納得がいきましたね。
ヒロインの律が真面目でマメで、初々しいところが可愛い。
家族思いで、家事能力が高いというところも、好感もてます^^
今のところ、完全に篁のペースで振り回されておりますが、二人の関係の進展によっては無意識状態で彼を振り回すようになるかも!?なところがチラホラと…。
それが凄く楽しみです。律ちゃん頑張れ!と影ながら応援したくなりました。

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[投稿:2007-05-29 00:16:16] [修正:2007-05-29 00:16:16] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

前作「紅茶王子」の主人公:アッサムと奈子。彼らのその後話が2作品収録(「夢の中の紅茶王子」「紅茶王子の姫君」)。
*現在連載中の「空色海岸」へとお話がつながっていってます。

「紅茶王子の姫君」について
小さな杏梨が癇癪を起こしながら泣きじゃくり、どうしたらいいのか途方に暮れる様子が、可愛らしい(笑)
アッサムと奈子が夫婦として強い絆で結ばれているのも、読んでいて素敵だなって思いました。

私が一番好きなのが「セロ弾きの紅茶王子」。
「セロ弾きのゴーシュ」ってこんな風に読み解くことが出来るんだ!って、初めて読んだとき、衝撃食らいました(笑)
ぶつけようのない怒り、どうしようもない自分の無力さに対する嘆き。生きていく上で、それらから逃れられない時があるかもしれない。
心を安らがせてくれる何かを、日常の中で探しておきたいなと読みながら考えさせてくれる作品です。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-13 10:02:29] [修正:2007-07-13 10:02:29] [このレビューのURL]

相変わらず、藤田和日郎さんの漫画は素晴らしい。
それは間違いない。
だけど、違和感を感じてしまう。
「邪眼〜」からは「うしとら」「からくりサーカス」などで迸っていた“熱さ”が感じられなかったように、私は思うのです。
ぐいぐい引っ張り寄せて、掴んだ読者は決して放さないという強引なまでの力強さに欠けていた。

それは、掲載されていたのが青年誌だったからかもしれません。
ついて来るも来ないも貴方次第。
少し離れたところで静かに佇み、手招きするでもなく黙って読者を見つめているような、そういう印象を受けました。

…まあ、単純に短期連載で、こういう話を藤田さんが書きたかっただけなのかも。
安定した質の高さは、流石としか言いようがありません。
描き出される敵キャラの内面、深い哀しみ・苦しみも、静かに心を揺さぶってくれます。

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[投稿:2007-06-10 00:15:44] [修正:2007-06-10 00:15:44] [このレビューのURL]

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